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Rafiq Bhatia(g,syn)
Vijay Iyer (p)
Jeremy Viner, Joshua Rubin (woodwinds)
Jackson Hill (b)
Alex Ritz, Billy Hart (ds)
Corey King, Peter Evans (horn)
Nina Moffitt (vo)
Claire Chase (fl)
リリース:2012.10
発売時に購入して、、、そのまま忘れ^^; また購入してしまっていた、ラフィク・バティアのデビュー盤。
同時期にRafiq Bhatia / Sunshower / Sons of the Morning Remix も発売(DLのみ?)
メンバーにヴィジァイ・アイヤーが参加してます。本盤は米国jazzサイトとかで未来感あるポスト・バップと一部で絶賛。現在一線で活躍する20代のジャズマン同様、Hip-hopやテクノからも影響され、Flying Lotus, MF Doom, Joanna Newsom、John Coltrane, Thelonious Monkが好きだそうです。
前半3曲(A面)はブルックリン・アンダーグランド感満点で、ある意味、真正面からイッてる王道とも感じる演奏。
1曲目の「Background Music」の導入部は、アイデアがあって、リズムも変拍子にポリリズムなのかな?乾いたグルーヴ感。バティアのソロの入りが唐突でかっこいいw そのソロも前のめり感があってスリルあります。また、ホーンのアンサンブルにエフェクトなど、この1曲にいろんな要素がギュッと濃縮。変拍子プログレジャズみたいな感じ。
タイトルの"Background Music"は、、、BGMというのが笑えますが、なんかの踏み絵じゃないかとw

以前、仕入れたのを忘れて2枚目で聴いた「 Try 」。
妙に新鮮に感じたトラック。テーマ立ち上がりから、ドライなループとポリリズム&ドラムンベース?でトランス作用が濃厚なトラックで、ライヴでは2,30分ぐらい演奏してくれそうな感じ。「 Endogenous Oscillators 」ではしっかりタイトなソロでメカニカルかつ、先奔る感がかっこいい。フリーなカオスもあり凝った構成。
コンポジションは全てバティア。全体的にオーバーダブのせいか、ざらっとした質感が逆にギラッとしたストリートっぽさ、エッジを感じるサウンドです。彼はインド人らしいのですが、インド系アメリカンでしょうか。
次回作が、どんなんか興味をソソられるギタリスト。
演奏曲
1. Background Music
2. Open Spaces,Open Minds
3. Annihilator Gators
4. Try
5. Endogenous Oscillators
6. Once
7. A Change Is Gonna Come

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by kuramae2010
| 2013-09-30 00:51
| jazz
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溶けるような暑さの外から、キンキンに冷えた部屋の中でVijay Iyerの2009年の作品をじっくり聴きました。聴いているうちに体感的な暑さは忘れていき、脳内がせわしくなる夏向きな1枚。
Vijay Iyer Trio / Historicity / ACT
2009年のヴィジァイ・アイヤー(p)のアルバム。
アルバムタイトルにもなった1曲目の「Historicity」は、アイヤーのオリジナルで本作品全体の「起」になる部分でもあり・・・これが全てと感じます。すべてです。6分過ぎからようやく姿を魅せはじめるテーマでの帰結、危うい美しさはおもしろいパターンです。
以降数曲の演奏は全編オリジナルでもいいはずなのにあえて、レナード・バーンスタインの「ウェスト・サイド・ストーリー」の曲やアンドリュー・ヒル(ジョン・エスクリートもカバー)、スティヴィー・ワンダー、ヒップ・ホップというジャンルを越えた選曲は、アイヤーの周りにある音楽のリストラクチャ的なリスペクトというなことなのでしょうか。
演奏をじっくり聴いていくとアイヤーはピアノトリオのフォーマットをスクラップ&ビルドしたくて、うずうずしながら多彩な方法論や角度からのアイデアが詰りまくっています。これは演奏している本人達はすげぇ楽しくて刺激たっぷりだと思います。聴き手としてはガッチリ聴くと面白い演奏ですが、ジャズ特有のグルーヴ感もなくフリーフォームのカオスや沸騰感もないのでとっつきづらい。あるのはアイデアのパズルみたいな断片。
演奏ごとに一つの構造と即興性、3人が同じ量だけ自由に喋れる環境が用意してあり、ガチンコでぶつかりあってます。アイヤーがそうじゃないと「トランス」できないのかもしれません。
でも過去の「インタープレイ」ではない、ということが重要です。
演奏の感じは最近のダニー・フォックス(よりポップ)ともベクトルは似ている感じがします。

ジャケットをじっくり眺めつつ聴いてましたが、アルバムタイトルは「歴史性」というのか、とても印象的なアルバムイメージから、彼の立ち位置や時間は、歴史に囲まれているみたいなことをイメージしました。
赤いタマゴの背景に白いブロックで前が開き、合板の間隔が開いたところから出ようとする(はみ出た・・・)。
赤いタマゴはたぶんアイヤー自身の状態を象徴していて、新しいスタイルや音楽が、いつか割れて生まれるよ(はみ出す)!みたいなイメージを受けます。
以前聴いた今年の3月に発売された「Tirtha」のイメージは玉から針が出ていることからw、
2009年時点ではこのアルバムはシリーズもの的な位置づけで、以降のアルバムとリンクした作品ということなんでしょうね。
トリオフォーマットの指針や方向性をかなり強く意識した2009年のアルバム。聴き込めば聴き込むほど癖になるいい作品。
Vijay Iyer Trio / Historicity / ACT
Vijay Iyer (p)
Stephan Crump (b)
Marcus Gilmore (d)
録音;November 3, 2008 ・March 31, 2009
うだる暑さの中、ショップで数パターンのシステムを聴きましたが
「Raidho Acoustics Ayra C2、C3」というスピーカーは、涼やかで羽ねのように軽さがある音が
印象的だったのでちゃんと覚えて帰りました。アイヤーのピアノもこういうので聴くとまたちがった印象になるのかもしれない。

<追記>
1曲目「・・・すべて」と感じてましたが、演奏ごとに取り入れている、試しているアプローチが
違うっぽいので全曲大事でした。
とう、とお、2395(HL90)&2441を売ることにしました(悲)。
HL90がなくなることは寂しいですが、、現在の広さでは鳴らす場所がなく埃を被るだけ。。。
FRPホーンを含めると2インチ用が5セット残ります・・・
2441はトゥイータとして使えるかと思いましたが、
まろやかに変貌してきているBMS(予想外)、そして075でいい感じです。
2インチドライバーも増えていて2441含めて5セットあり、10コは多すぎ。。
10個で100kg越えるという現実・・・
スリムにします。
Vijay Iyer Trio / Historicity / ACT
2009年のヴィジァイ・アイヤー(p)のアルバム。
アルバムタイトルにもなった1曲目の「Historicity」は、アイヤーのオリジナルで本作品全体の「起」になる部分でもあり・・・これが全てと感じます。すべてです。6分過ぎからようやく姿を魅せはじめるテーマでの帰結、危うい美しさはおもしろいパターンです。
以降数曲の演奏は全編オリジナルでもいいはずなのにあえて、レナード・バーンスタインの「ウェスト・サイド・ストーリー」の曲やアンドリュー・ヒル(ジョン・エスクリートもカバー)、スティヴィー・ワンダー、ヒップ・ホップというジャンルを越えた選曲は、アイヤーの周りにある音楽のリストラクチャ的なリスペクトというなことなのでしょうか。
演奏をじっくり聴いていくとアイヤーはピアノトリオのフォーマットをスクラップ&ビルドしたくて、うずうずしながら多彩な方法論や角度からのアイデアが詰りまくっています。これは演奏している本人達はすげぇ楽しくて刺激たっぷりだと思います。聴き手としてはガッチリ聴くと面白い演奏ですが、ジャズ特有のグルーヴ感もなくフリーフォームのカオスや沸騰感もないのでとっつきづらい。あるのはアイデアのパズルみたいな断片。
演奏ごとに一つの構造と即興性、3人が同じ量だけ自由に喋れる環境が用意してあり、ガチンコでぶつかりあってます。アイヤーがそうじゃないと「トランス」できないのかもしれません。
でも過去の「インタープレイ」ではない、ということが重要です。
演奏の感じは最近のダニー・フォックス(よりポップ)ともベクトルは似ている感じがします。

ジャケットをじっくり眺めつつ聴いてましたが、アルバムタイトルは「歴史性」というのか、とても印象的なアルバムイメージから、彼の立ち位置や時間は、歴史に囲まれているみたいなことをイメージしました。
赤いタマゴの背景に白いブロックで前が開き、合板の間隔が開いたところから出ようとする(はみ出た・・・)。
赤いタマゴはたぶんアイヤー自身の状態を象徴していて、新しいスタイルや音楽が、いつか割れて生まれるよ(はみ出す)!みたいなイメージを受けます。
以前聴いた今年の3月に発売された「Tirtha」のイメージは玉から針が出ていることからw、
2009年時点ではこのアルバムはシリーズもの的な位置づけで、以降のアルバムとリンクした作品ということなんでしょうね。
トリオフォーマットの指針や方向性をかなり強く意識した2009年のアルバム。聴き込めば聴き込むほど癖になるいい作品。

Vijay Iyer (p)
Stephan Crump (b)
Marcus Gilmore (d)
録音;November 3, 2008 ・March 31, 2009
うだる暑さの中、ショップで数パターンのシステムを聴きましたが
「Raidho Acoustics Ayra C2、C3」というスピーカーは、涼やかで羽ねのように軽さがある音が
印象的だったのでちゃんと覚えて帰りました。アイヤーのピアノもこういうので聴くとまたちがった印象になるのかもしれない。

<追記>
1曲目「・・・すべて」と感じてましたが、演奏ごとに取り入れている、試しているアプローチが
違うっぽいので全曲大事でした。
とう、とお、2395(HL90)&2441を売ることにしました(悲)。
HL90がなくなることは寂しいですが、、現在の広さでは鳴らす場所がなく埃を被るだけ。。。
FRPホーンを含めると2インチ用が5セット残ります・・・
2441はトゥイータとして使えるかと思いましたが、
まろやかに変貌してきているBMS(予想外)、そして075でいい感じです。
2インチドライバーも増えていて2441含めて5セットあり、10コは多すぎ。。
10個で100kg越えるという現実・・・
スリムにします。
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by kuramae2010
| 2011-07-10 23:08
| jazz
|
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Vijay Iyer / Tirtha / Act Music + Vision
ヴィジェイ・アイヤー(p)は、エール大学数学・物理学部卒業後、カリフォルニア大学バークレー校大学院の物理学科で博士号を取得したNY出身インド系のピアニスト。
音楽への転向はバークレー校でスティーヴ・コールマンのワークショップのアシスタントをやってからだという。Tower Recrodsのインタビューでは「フィナボッチの数列、黄金比率、ドビュッシー、バルトーク、パーカー、コルトレーン……過去の音楽遺産を独自の視点で捉え直した」そうだ。。。

1曲目の頭からタブラ全開で、演奏者全員のテンポが不揃いではじまる不思議さがあるので好き嫌いは別れそう。2曲目は意味不明なインド風ラップ?からはじまり、がっつりインドなギターの音色、、、演奏はどれも聴き応えあり、凝ってます。
途中で疑問が沸く・・・
アルバムタイトルの「Tirtha」はサンスクリット語で"聖なる水"という意味をもつらしいのですが、アルバムを通じて、ヴィジェイ・アイヤーのピアノだけはインドを感じないという感覚です。全体のトーンはエスニックだけれども、ヴィジェイだけが異質な存在と感じるので、実は逆張りでヴィジェイ・アイヤーがインドのカルチャー、自然へと溶け込んでいく、戻っていく、水のように浸みこんでいくかのような作品なのかと感じた。
ギタリストはインドのプラサナ(ラーガ・バップ系フュージョン・ギタリストだそうだ)で、ときにピアノと相性がいいです。タブラの音色が強いのでダークなインドっぽさにハマれれば・・・。
インド、、、以前20代後半に在籍した会社で1ヶ月間の海外出張があり、一つはインド&チベットの山奥への出張か、スイスか、香港出張かで、インドへ1ヶ月行って帰国したメンバーは、かなり世界観が変わったか、もう行きたくない!の両極端になりました。
当時のインドの山奥の方は日本人が日常・仕事をするには相当過酷だったようです。ダニー・ボイル監督の「スラムドッグ$ミリオネア」で描かれたような環境があっても不思議ではない。
しかしNY生まれのヴィジェイ・アイヤーのダークな音は何処からくるんだろ?
コンテポラリな作品を聴いてみたくなります。

vijay iyer / piano
prasanna / guitar, voice
nitin mitta / tabla
2011.03.08. Act Music & Vision
ANTONIO FARAO / NEXT STORIES / ENJA
Enja時代、初期の一押しということで購入しました。アルバム写真のイメージに近い男前な演奏です。
本領発揮だと思う演奏
7曲目:What Is This Thing Called Love
8曲目:Few Days
オリジナル曲、、、全編聴きやすい良い曲。。
5曲目:NEXT STORIES

Antonio Farao(p)
Ed Howard(b)
Gene Jackson(ds)
Pibo Marquez(perc1,2,5,8,9)
2001.10.30,31 GERMANY
後ろへも音、出しているのでオーバーすぎるぐらい響き過多ですが、もっとライブでもいいです。外側と後方の響きがこれまでより多いのでスケール感はあまり変わらないイメージ。ウーファーもシングルでコントロールしやすく、音楽も明快な反面、音の厚みは減っている感じ。
同居人の姉貴が遊びに来て、板を見て「また、リフォームすんの?」と言われた。
なんともかっこ悪いらしい。

▲
by kuramae2010
| 2011-06-05 01:56
| jazz
|
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John Escreet / CONSEQUENCES / POSI-TONE
ジョン・エスクリート(p)の「CONSEQUENCES」たぶんこれが初リーダー作だと思います。デヴィッド・ビニー(as)とのフリーフォーム。
なんというか、所々「懐かしい煩いJAZZ」で力がこもりまくった1枚。とんがったピアノはデビュー当時からでした。デヴィッド・ビニーは乱高下する浮遊感あるモーダル系な音で、其処彼処に今に通じるフレーズがあります。ジョン・エスクリートは1984年ロンドン生まれでNYが活動の本拠地ですが詳細はよくわかりません。「Somewhere Between Dreaming and Sleeping 」はジョン・エスクリートのオリジナル曲でデヴィッド・ビニーの熱の入ったソロが聴けます。近年のジョン・エスクリート・プロジェクトなどでの演奏に近いものがあるかもしれません。アンドリュー・ヒルの曲を演奏していることは興味深いものがあります。私的には最近のCD化されていないクラブでの演奏やサイドに回った方が聴きやすいと感じます。

John Escreet(p, rhodes)
David Binney(as, electronics)
Ambrose Akinmusire(tp)
Matt Brewer(b)
Tyshawn Sorey(ds)
2020,30年代の名盤をのこすかもしれない若きギタリスト

アコースティックギターのフレーズのひとつひとつのセンスはとても23歳の若者とは思えないテクニックで"味"もあります。オリジナリティある音はいずれ2020、30年代を代表するギターアルバムを残すような気がします。。
Gladwellはかつてのアメリカの原点、スピリチュアル・フォークロアとでもいうか土着的なものへの回帰も思いおこすような仕上がりで空想の街か、理想のコミュニティか、米国の原点かはわかりませんが、現代から過去へと逆行していくような展開があるような面白いコンセプトのアルバムです。
2011年のアカデミー賞ジャズ・インストにノミネート
一緒に購入した、インド系のヴィジェイ・アイヤー(p)も後日記録したいと思いますが、ルーツに根ざした作品づくりとなってます。

Julian Lage(g)
Dan Blake(ts, melodica)
Aristides Rivas(cello)
Jorge Roeder(b)
Tupac Mantilla(ds, per)
2011年04月29日
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by kuramae2010
| 2011-06-03 21:52
| jazz
|
Comments(0)
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