うつし世は夢、夜の夢こそまこと

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John Abercrombie / 39 Steps / ECM

d0157552_072598.jpgJohn Abercrombie / 39 Steps / ECM
John Abercrombie (g)
Marc Copland (p)
Drew Gress (b)
Joey Baron (ds)
リリース:2013.9





John Abercrombieの新譜(昨年ですけど)。年末にAccuでかかっていたのを聴いて仕入れました。

アルバムタイトルの「39 Steps」はキャリアと、Alfred Hitchcockの映画「The 39 Steps」からですかね。収録曲のタイトルがヒッチコックの映画名とけっこうだぶってます。

そんな気分で聴くとサウンドもダークでミステリアスで、緊密感あり。
一聴目は独特なエコー感が気になりましたが、何度かながしてると、曲がいいし、Abercrombieのフレーズが印象的で香りゆたか!Joey Baronのドラムス、特にシンバルワークが絶妙で精妙。ひきこまれ度が高い盤です。


1曲目の「Vertigo(めまい)」浮遊感あるアバークロンビーとコープランド、キラキラ光るシンバル。。短めなソロの小品。「LST」はコープランドとアバークロンビーの洒脱な会話ような展開にひきこまれます。バロンのスネア?が小気味いいスパイスのように決まる。テーマ、曲がかっこいい。
3曲目の「Bacharach」も曲がいいなぁ。。浪漫溢れるテーマ。


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音が丸く太めで懐かしい感じのアバークロンビーのソロが印象的な「Greenstreet」。ドラム以外のソロ回しもある4ビート。ゆったりしつつもミステリアスな情景が浮かぶような「Spellbound」。
優雅なテーマで徐々にテンションが上がっていく「Another Ralph's」。コープランドのクールさとかスパン、スパン小気味良く決まるドラミングがかっこいい。
「Shadow Of A Doubt」はAbercrombie / Copland / Gress / Baron曲で、即興的なアプローチ。
アルバムタイトル曲「39 Steps 」は,,,,鬱

録音・ミキシンングは残響成分が多くて霞むようでいてシンバルなどシズル感ある感じ。音熱感or音圧感が若干希薄な不思議なサウンド。2wayのA5だとちょっと憂鬱。。

アバークロンビーやコープランド、バロンは39階段(手法)さながら?いぶし銀の"あ・うん"で緩急がさりげなく粛然と演じているかのよう。John Abercrombie、父親と同じぐらいの齢ですが、ダンディズムに溢れてます。






演奏曲
1. Vertigo (Abercrombie) 
2. LST (Copland) 
3. Bacharach (Abercrombie) 
4. Greenstreet (Abercrombie) 
5. As It Stands (Abercrombie) 
6. Spellbound (Copland) 
7. Another Ralph’s (Abercrombie) 
8. Shadow Of A Doubt (Abercrombie / Copland / Gress / Baron) 
9. 39 Steps (Abercrombie) 
10. Melancholy Baby (Ernie Burnett / George A. Norton)
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by kuramae2010 | 2014-01-25 00:22 | jazz | Comments(0)

Charles & Ray Eames、James B. Lansing

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Charles & Ray Eames、James B. Lansing

JBLのブロシュア。

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今、見てもJBLの粋さがビシバシ伝わるものです。

ユニットの組み合わせバリエーションと整然としたチャート。70年代以降からは普通になったようです。


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パンフの質感やトーン、デザインがイカシすぎ。リピートする!マークもポップ。
ネットに上がっているものは海外サイトのものであろうが、誰でもすぐ見られるのですが、、
実物は紙の広げ方や質感、微妙な色合など驚きです。

コンシューマ向け製品写真の背景は、すべてCharles & Ray Eames:ハーマンミラー社の家具類がありました。
印象深いのはイサムノグチ氏を自邸に招いた際にデザインされたワイヤーフレームのLow Table Rod Base(1950:お膳)の上にSE-400とかを置いた写真はカッコいい。ガチガチのラックに置かないという。。。

当時のJBLデザインにも関わっていそうな感じではあります。

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Eames House and studio, Santa Monica, California, 1949.Image Source: eischlernetwork.com



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実際、Charles & Ray EamesがデザインしたシステムはTrusonicから出ていました。。
脚元はJBLと共用だったのかもしれません。ハーマンミラー製?NOVAだったかとそっくりなグリル。



見せてもらったカタログの中でカッコいい!と思ったのがカーニバル。ipodが挿せそうなデザインで、
持ち運び可能な製品。取っ手がCharles & Ray Eamesなテイストです。。

4、50年程前のカタログを数十冊と保存されていたから、見られた貴重な瞬間。
JBLのコンシューマ製品の意図なんかも伝わってくるものでした。

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創業初期のLansing Factoryの画像のようです。
セル1コの型があってそこに充てて成形していくようです。製作は大きめな10セル用とのこと。
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制作しているのはマルチセルラホーンで納品先がWestrexでしょうか。W.Eにも「26-A 」HFホーンという、1005Bのような砂なし10セルのマルチセルラホーンがありました。「22B」スロートを介して「594A」をダブルで鳴らすようです、、写真の奥がそれっぽい感じです。





288(a)&288c,515(a)、、Lansing氏が設計したユニットなのに
うちのAltecは、洗練されてなく.............
数日前、数ヶ月ぶりに288(a)ローディングキャップを合わせました。ナンだかにぎやかです。
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by kuramae2010 | 2014-01-24 00:48 | Comments(0)

Igor Osypov's Jazz Institute Berlin with Kurt Rosenwinkel!

Jamming on Igor Osypov's tune Dario at Jazz Institute Berlin with Kurt Rosenwinkel!

Kurt Rosenwinkel - guitar
Igor Osypov - guitar
Artur Tuznik - piano
Martin Buhl - bass
Kuba Gudz - drums
2013音源?


ヨーロッパのジャズフェスなどにも参加しているIgor Osypov(たぶん学生:研究生) グループに、Kurt Rosenwinkel 参加(授業?)のセッション音源。2012年か13年の演奏かと思いますが、なつかしい雰囲気の曲。2分過ぎから3分50秒のカートのソロが聴きどころ。オシポフとは違いかなりタイトで浮かない。。。Kurt Rosenwinkel はスクール系の動画がかなりある方です。




演奏曲の「Dario」はIgor Osypovの曲みたいですが、いい感じです。MP3で配信しているようです。






この曲もIgor Osypovだと思いますが、往年のコルトレーン・クァルテットを彷彿とさせる入りがおもしろい。ソロがカートになるとガラッと締まります。音もストレートで太いっ。






youtubeの音源のみです.........
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by kuramae2010 | 2014-01-20 00:57 | jazz | Comments(0)

Tinariwen / Tasili / Anti

d0157552_112888.jpgTinariwen / Tasili / Anti
Tinariwenは西サハラ砂漠アザワドで8千年の歴史がある遊牧民達のグループ。リーダーはトゥアレグ族のIbrahim Ag Alhabib(イブラヒム・アルハビブ)。トゥアレグ族は言葉より音楽が進んでいたらしく『あいさつ』も音楽。狩猟で『捕ったどー!』の喜びはトーキング・ドラム。「おやすみ」という代わりに『世界が、明るくなるまで眠ろう』とか詠う、かなりヒップな民族だったようです。



アルバムタイトルの「Tasili:タッシリ」は 古代「Tassili n'Ajjer」タッシリ・ナジェール壁画の前で録音したアンプラグド盤。ゲストでニルス・クラインやネルズ・クライン(DDBB)が参加。ちなみに、この壁画に描かれた様子が凄すぎるという都市伝説があります。ネイティブ・アメリカンが残したペトログリフ壁画も同様。。

TinariwenはYoutubeで千曲以上アップされています。グラミーとったりとどメジャーなグループ。演奏はブルースの元素の一つみたいな感じで、ゆるめなグルーヴ感がやたら心地いい。曲によっては唄い方、節回しが北陸地方の盆踊りの「ざんざ前」に似てます。


トゥアレグ族のIbrahim Ag Alhabibが住んでいた地域は、1800年代後半にフランスが植民地化しました。当時、ヨーロッパ勢はアフリカ大陸の内陸部まで奪取。トゥアレグ族が1900年初頭に「フランス出てけよ」と民族決起しましたが、仏軍がエグイやり方で潰しました。表向き小洒落てんですがw

・・・15世紀以降からイギリス、スペイン、フランスなどのヨーロッパ列強は、ゆるやかに苛烈に豊かな大陸や人々を搾取しはじめます。コスパが悪くなったあたりから、ある種、完結していた大陸に対して自国のハンパな言葉や宗教、体制を押し付ける植民地化へ移行し"仮放置"。
民族(nation)を大雑把な国境線でわけられた悲劇。特に北・西アフリカ大陸の国境線・・・現在もアフリカ大陸で勃発する混乱の最大要因であり、ゆるやかな搾取は現在進行形で脈々続いているとも言えます。


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Tinariwenのメンバーはムアンマル・アル=カッザーフィー(ムアマル・アル・カダフィ大佐)の元に集まったメンバー。カダフィ大佐と言えば、とんでもない暴君みたいな報道が欧米、日本では多かったです。

ムアマル・アル・カダフィ氏が40年かけて実現した政策例
 「自宅を買うときは、5万ドルが政府から支給される」
 「電気代は、全ての国民が無料。」
 「教育はすべて無料。」
 「医療はすべて無料。」
 「国民が教育や医療をリビアで見つけられない場合は、政府が外国へ行ける様に手配する。」
 「ローンは、全て利子0%。」
 「国民が車を買う時、政府が半額を払う。」
 「ガソリン代は1リッター、0.14ドル。」
 「農業を志望する国民には、土地、家、器具、家畜、種子が無料で支給される。」

国民にとってはすごい政策で、豊かな生活基盤を築きました。
リビアは石油資源が豊富で国民へ還元したわけです。。当然、国民の支持率はとても高かった。しかし、欧米との大陸の覇権争いは終わってなくて、度重なる要求に簡単には応じなかったので、2010年に終焉をむかえてしまいます。アフリカ大陸全体の自立を目指す人を失った2010年。。また、歴史は繰り返された、とも言えます。

Tinariwenのネイティブでゆるいグルーブ感は、ルーツ回帰がありつつも、近代に起きた醒めない悪夢を遥かに飛び越え、遡らないとアイデンティティが見つからない諦観もありそう。。現在進行系の中東ジャズの濃度やアフリカ発のジャズの強烈なルーツ回帰とグローバルな"接点"の手探り感はTinariwenと相反するようでいて、意外と背中合わせのような感じかなと思います。






・・・聴きようによってはTinariwenは退屈と感じるかも。
1つか2つのコードをひょうひょうと繰り返し、唄う。基本一つかな?どこにも行かない、テンションもそう上がんない。ところが、根っこにくる懐かしさ、グルーヴ感だけは凄い。作り物めいた起承転結や装飾が削ぎ落とされたところからくる、揺らぎ感。。。

詩がリアルにわからないので、もどかしいところですが、数千年に渡り彼等のDNAに刻み込まれたところから生まれてんのかと思ったりします。たまたま、今はマズイけど、本当は何処にもいく必要がなかったし、戦う必要もなかった。
8千年前のタッシリ・ナジェールはどんなユートピアだっただろうと、思い馳せる二十歳の日。





演奏曲
1. IMIDIWAN MA TENAM
2. ASUF D ALWA
3. TENERE TAQHIM TOSSAM
4. YA MESSINAGH
5. WALLA ILLA
6. TAMEYAWT
7. IMIDIWAN WIN SAHARA
8. TAMIDITIN TAN UFRAWAN
9. TILLIADEN OSAMNAT
10. TENIDAGH HEGH DJEREDJERE
11. ISWEGH ATTAY
12. TAKKEST TAMIDARET
13. DJEGH ISHILAN
14. EL HURIA TELITWAR
15. KUD EDAZAMIN
16. NAK EZZARAGH TINARIWEN








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by kuramae2010 | 2014-01-13 01:37 | music | Comments(0)

Esbjorn Svensson ~e.s.t. / Live in Hamburg 2006 / ACT

d0157552_23463582.jpgEsbjorn Svensson ~e.s.t. / Live in Hamburg 2006 / ACT
Esbjörn Svensson (p)
Dan Berglund (b)
Magnus Öström (ds)

録音:2006.11.22




浜松町から台場にかけてのループとよく似たジャケ写が印象的な「Live in Hamburg 2006」

・・・久しぶりに聴いたe.s.t。
キャッチーな甘いメロディと軽快な疾走感、アンビエントなエレクトリック。青春の香り...
【青春】なんて言葉が今あるのか疑問ですが、ジャズを聴き始めた高校の頃は、「これだけは聴くべし」みたいな本からトリオ盤はビル・エヴァンスやバド・パウエル、ハンプトン・ホーズ、レッド・ガーランド、キース・ジャレットetcなどを聴いてましたw その後、まわりの影響で古いフリージャズを聴き、フリージャズ系のライヴへ通うようになり、あまり聴いてなかったので最近、聴き返しました。

20年ぐらい前に買ったCD。レコードはあげたりしてなくなりました・・
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どうも懐かしさが希薄。。
聴き込みが浅い事が一番だと思いますが、世代や個人によって甦り感は千差万別なんだろうけど、肌感(耳感?)として、リアルじゃなかったんだろうなと思います。いいオッサンになった今は逆に新鮮な感じ。不思議と同時期に聴いていたマイルスやオーネット、アイラーは当時のいろいろなコトが甦ります。。


10代後半や三度の飯よりクルマが好きだった頃にe.s.t.を聴いていたら、、数年前に知った時より、もっと気持ちよかったんじゃないかと。
リアルタイムじゃないけど、青春の香りいっぱいのトリオって感じ。


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disc1
1. Tuesday wonderland
2. The rube thing
3. Where we used to live
4. Eighthundred streets by feet
5. Definition of a dog


disc2

1. The goldhearted miner
2. Dolores in a shoestand
3. Sipping on the solid ground
4. Goldwrap

5. Behind the yashmak
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by kuramae2010 | 2014-01-13 00:30 | jazz | Comments(0)

Roberto Fonseca‎ / Yo / Jazz Village・Concord Jazz

d0157552_23322968.jpgRoberto Fonseca‎ / Yo / Jazz Village・Concord Jazz
Roberto Fonseca (p, org, rhodes, vo)
Muir Hossn (g, cavaquinho)
Joel Hirrezuelo (Cuban percussion)
Baba Sissoko (African percussion, vo)
Ramses Rodriguez (ds)
Etienne Mbappe (el-b)
Damien Francisco Nueva (b)
Luis Jeus Valdes (key)
Sekou Kouyate (kora)
Alex Kelly (cello)
Fatoumata Diawara (vo)
Faudel Amil (vo) Assane Mboup (vo)
リリース:2012.3




映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」にも参画していたキューバのピアニスト Roberto Fonseca‎、2013 年のアルバム「YO」。年末youtubeで観て、即仕入れました。

アフリカ~カリブ~ラテン・オペラのような壮大さを感じる盤。圧巻。。
アフロキューバンなリズム全開の「80's」や「Bibisa」の郷愁を誘う旋律のコントラスト、アフリカ古楽器とエレクトリックなサウンドが溶けた世界観が鮮やか。さらに、HipHopやラップ、ファンク、コンテンポラリージャズ、ネイティヴなグルーヴなどが混沌としつつも、ベースには西アフリカ、アフリカ大陸が横たわっている強烈なインパクト、近未来すらイメージさせするロベルト・フォンセカの「Yo」。

時代は、ひと時も止まることなく、かわり、ながれている。知った世界に留まっていることはラク。。
ルーツを深く、深く探り一体化しつつ ~ 今 ~ 先とタイムトリップ、今も過去の断片が刺さり、混ざリ合い、先が紡がれる、、みたいな。

アルバムは2010年ぐらいからあたためたのか、2008年ぐらいから種が生まれたのかわかりませんが、今と呼吸する、ちょっと先の未来を聴かせてくれる、感性の鋭さや拓く大きさは凄いなと感じます。メンツや楽器も天晴れ!!




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苦言があるとすると、、ジャケ写まわり。誤解すら生じそうですが、、表も裏も中面も素っ裸の本人写真。。。
意味は在ることもわかりますが.....。




演奏曲
1. 80's
2. Bibisa feat. Fatoumata Diawara
3. Mi Negra Ave María
4. 7 Rayos feat. Faudel Amil
5. El Soñador está Cansado
6. Chabani
7. Gnawa Stop
8. El Mayor
9. JMF
10. Así es la vida
11. Quien Soy Yo feat. Assane Mboup
12. Rachel
13. Bibisa (Remix) feat. Fatoumata Diawara
14. 80's (Remix)



「YO」 PV









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by kuramae2010 | 2014-01-09 00:24 | jazz | Comments(0)

Nir Felder / Golden Age / Masterworks

d0157552_0242338.jpgNir Felder / Golden Age / Masterworks

Nir Felder (g)
Aaron Parks (p)
Matt Penman (b)
Nate Smith (ds)
リリース:2014.1







上の動画を観てから注目していたニール・フェルダー。
まだ届きませんが、、、ようやく新譜が出ました。メンツはアーロン・パークス、マット・ペンマン、ネイト・スミス。



Nir Felder Live at Smalls Jazz Club, NYC June 2013 (Full Sets - Live Webcast)
Live at Smalls Jazz Club, New York City - June 19th, 2013



演奏曲
1. Lights
2. Bandits
3. Ernest / Protector
4. Sketch 2
5. Code
6. Memorial
7. Lover
8. Bandits II
9. Slower Machinery
10. Before the Tsars
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by kuramae2010 | 2014-01-05 00:03 | jazz | Comments(2)