うつし世は夢、夜の夢こそまこと

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Ornette Coleman And Prime Time / Virgin Beauty / PORTRAIT・CBS

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オーネット・コールマンがグレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアと共演した「ヴァージン・ビューティー」。
アフロなビートと80年代オーネットのトーンが生み出した開放系ミニマル・グルーヴの傑作。
特にガルシアが参加している1曲目「 Wishes 」はカッコよすぎる。他には「 Desert Players 」とか。

50年代後半から60年代にかけてフリー・ジャズとかで脚光を浴びましたが、本人のアルトは不変wですね。
フレーズすら同じだったりするので、オーネットの意識はそういうトコロにないのかもしれませんw
「 Virgin Beauty 」 は1980年代中盤、アメリカ合衆国社会に溶け込んだブラックカルチャーがよりしなやかに軽く飛んでいく雰囲気に満ちている。

ヴァージン・ビューティーの演奏は軽いジャムった感じだけど、音作りは実はひじょうに緻密に造りこんであります。。
録音当時、オーネット・コールマンは57歳!ジャズ以外でもこんなオッさんはそういない。
外へ、宇宙へ、時空を超えてと軽々クールに飛びまわったアルト。





d0157552_0373766.jpgOrnette Coleman And Prime Time / Virgin Beauty / Portrait
Ornette Coleman (as,vln,tp)
Jerry Garcia (g)    Charlee Ellerbe (g)
Bern Nix (g)
Al McDowell (el-b)  Chris Walker (el-b)
Calvin Weston (ds) Denardo Coleman (ds,key,per)

リリース:1988.6





演奏曲
1. Wishes
2. Bourgeois Boogie
3. Happy Hour
4. Virgin Beauty
5. Healing The Feeling
6. Singing In The Shower
7. Desert Players
8. Honeymooners
9. Chanting
10. Spelling The Alphabet
11. Unknown Artists




関連動画
Ornette Coleman & Prime Time w/Jerry Garcia - Desert Players


ゲスト参加のジェりー・ガルシアのタフなライブを支えるステージモニターはJBLのE140とか2発。



98万円程で宇宙旅行へ行けそうな2048年?あたりのクラブとかでリミックスされてるかも、
と想像したくなるサウンド。
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by kuramae2010 | 2012-08-26 23:42 | jazz | Comments(2)

Becca Stevens / Weightless / Sunnyside Records

d0157552_1395239.jpgBecca Stevens / Weightless / Sunnyside Records
Becca Stevens (vocal, guitar, charango, ukulele)
Liam Robinson (accordion, piano, harmonium, chamberlin, vocal)
Chris Tordini (b, vo)
Jordan Perlson (ds, per)

Gretchen Parlato (vo)
リリース:2011.5



ベッカ・スティーブンスの新譜です。テイラー・アイグスティのアルバムで雰囲気あるボーカルを聴き、
気になっていたボーカリスト。アルバムは灼熱怒風さんのサイトで知り仕入れました。英国から到着まで3週間。。。


ハートフル&センシティブ。
あったかで繊細w 


曲によっては先のマリア・ネッカムと非常に近くてメロディが空中分解して進行するようなフローもありますが、色合いや温度感がかなりちがい、アイリッシュなフォーク・ジャズ?レーベルは同じサニー・サイド。

ネッカム盤は楽器的な発声とフロント2管でアンサンブル、ユニゾンから、フロントソロやアーロン・パークスのピアノで展開。スティーブンス盤はキュートな声をベースにライアム・ロビンソンがハモリ、2,3人の声とギターやウクレレ、アコーディオンなどウォームな色付け。この色合いが懐かしいポップさで心地いい。アプローチも多彩。ネッカムのシュールで孤独感あるコスモポリタンとはちがう感じ。2人のジャケットのアートワークにも表れている感があります。ザ・スミスのカバー「 There is a Light That Never Goes Out 」とかは普通のチャートでも売れそうな演奏。
1曲のみゲストにパーラトです。

「Weightless」は選曲やアルバム全体の構成もいいし、あたら懐かしい。




演奏曲
1. Weightless
2. I'll Notice
3. There is a Light That Never Goes Out
4. Traveler's Blessing
5. The Riddle
6. Kiss From A Rose
7. How To Love
8. Canyon Dust
9. My Girls
10. No More
11. You Can Fight
12. Each Coming Night




関連動画

Becca Stevens Band "Traveler's Blessing" 09.29.2010




テイラー・アイグスティのアルバムで歌っていた「Magnolia」。
アルバムではドラムがエリック・ハーランドでギターでジュリアン・レイジ。
この動画はトリオ&スティーブンス。アルバムの演奏ではレイジの音の存在感が尋常ではない感じ。
アイグスティがピアノで気合い入れてますが・・・

Kulturparkette, near Zurich, Switzerland June 27, 2011.
Taylor Eigsti - Piano/Rhodes

Joe Sanders - Bass

Becca Stevens - Vocals

Clarence Penn - Drums


アルバム版





プレス素材だそうです。
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by kuramae2010 | 2012-08-20 01:16 | jazz | Comments(2)

Maria Neckam / Unison / Sunnyside Communicat

d0157552_2351281.jpgMaria Neckam / Unison / Sunnyside Communicat
Maria Neckam (vo)
Aaron Parks (p,fender rhodes (6, 13))
Thomas Morgan (b)
Colin Stranahan (ds)




Guest:
Lars Dietrich (as) 2, 9, 10, 13, 15
Samir Zarif (ts) 2, 5, 9, 10, 13, 15
Kenny Warren (tp) 5
Will Vinson (as) 2, 5
Nir Felder (g)
Mariel Roberts (cello) 2, 4, 14
Glenn Zaleski (p) 6
リリース:2012.6.5


オーストリア、ウィーン出身のマリア・ネッカムの新譜。ボーカルジャズものです。
メンツやゲストはブルックリンを代表する人たち。ピアノにアーロン・パークス、ドラムがコリン・ストラナハン
サックスはラース・ディートリッヒ、サミール・ザリフ、ウィル・ヴィンソン、1曲だけですがグレン・ザレスキ。
レーベルの解説にはスザンヌ・ヴェガのピュアさやビヨークの時代感云々と出ていましたが、ネッカムのシュールな声やメロディはかなり"癖"を感じます。

このアルバムも最初はネッカムの発声、歌い方にとっつきにくさ(不思議ちゃんぽさ)を感じてたけど、しつこくリピートしてるうちに希薄で重量感のないシュールなボーカル、脱力した雰囲気が多少なりとも馴染み、サイドのおッと感じる演奏も気持ちいい?アーロン・パークのピアノが聴こえたりしてくるうちにネッカムの声も気にならなくなる始末。逆に独り言を呟くような歌い方が心地よく感じてきたりする。

2曲目収録の「 The Story 」にはウィル・ヴィンソンが登場。3人のサックス奏者が演奏しますが、たぶん、最初のソロがヴィンソンかな(?)、ネッカムのアンニュイな内向きな世界観とよく合う陰影感あるアルト。どばーっと逝かないあたりのニクさ。「 Obsessed 」に限らずアーロン・パークスは一聴してオリジナルな音とフレージング!ネッカムとの共演が長いのか位相が合ったサウンド。12曲目、管レスの「 I am waiting for my laundry in the sun and I have lost you 」など良い雰囲気のボーカルジャズ。13曲目の「 You and I 」は管・ボーカルのユニゾンからThe Story的な展開で今のブルックリン・コンテンポラリー。


アーロン・パークス、ラース・ディートリッヒとサミール・ザリフ、ウィル・ヴィンソン、トーマス・モーガン、、このメンツならボーカルレスのガチンコとガチハモ?を聴きたいニーズ。
このあたりのジャズが好きな人にとっては気になるアルバムかと思いますが、ネッカムの強烈なカラーがあるので....


演奏曲
1. I miss You
2. The Story
3. Obsessed
4. Where do you think you will be
5. Unison
6. Unavailability
7. Your Kindness
8. One Da9. Solitude
10. New Orleans
11. January 2011(dedicated to David Kasahara)
12. I am waiting for my laundry in the sun and I have lost you
13. You and I
14. You will Remember
15. Half Full



関連動画

Deeper - official music video
Maria Neckam - voice
Aaron Goldberg - piano
Thomas Morgan - bass
Colin Stranahan - drums



Maria Neckam: The Story (live)


live at 55Bar, New York. April 9, 2012
Patrick Cornelius (alto sax)
Lars Dietrich (alto sax)
Samir Zarif (tenor sax)
Mariel Roberts (cello)
Fabian Almazan (rhodes)
Thomas Morgan (bass)
Nate Smith (drums)

新ザ・ストーリー?にパトリック・コーネリアス!! ライブ音源の一部。
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by kuramae2010 | 2012-08-20 00:25 | jazz | Comments(0)

Matteo Sabattini / Metamorpho / Fresh Sound New Talent

d0157552_145424.jpgMatteo Sabattini / Metamorpho / Fresh Sound New Talent

Matteo Sabattini (as)  Chris Potter (ts) 4
Mike Moreno (g)
Aaron Parks (p)
Matt Clohesy (b)
Obed Calvaire (ds)
リリース:2012.7.21



米国の建築家、フランク・ロイド・ライトは、

『 すぐれた建築家の建築は、その時代を代弁する 』

みたいなことを言っていましたが、ニューヨーク、ブルックリンを中心にリリースされる、
アルバムでよく聴こえてくる調和感あるアンニュイさは時代の空気感なのかな?




マッテオ・サバティーニの今年7月にリリースされた新譜。昨年リリースしたFSNT「Dawning」はマイク・モレノ、ラーゲ・ルンドに注目し仕入れましたが、今回は、アーロン・パークスとマイク・モレノが参加で購入。 前回リンクした、MSNYQユニットでのパッケージとなるようです。


1曲目から『今』を感じさせるリズム、コンポジションの「 Like A Butterfly 」。「 Dawning 」の「 Dawning 」と似てる感覚。フロントの調和感が際立つ「Tears Inside」なども旬なスタイルで変拍子や奥へと展開し燃焼していくダークなコンポジとション。サバティーニのソロ終わりから展開するアーロン・パークス、マイク・モレノソロの抑制された温度感は絶品。タイトに決まるオベド・カルヴェールもカッコいい。モレノソロにゆるーくあわせてくるサバティーニの協調性も絶妙。
3曲目の「Invisible Shield」」は、どこからともなく漂うアルトとモレノの浮遊感の相性が良い感じ。アルバムタイトル曲の「Metamorpho」はyoutubeにアップされていたライブ演奏はチープな印象でしたが、今回クリス・ポッターが入り、ハーモニーに厚みが出てます。アーロンの醒めた音からモレノ、サバティーニのユニゾンはライブ盤より数倍良い演奏。後半のテンション上がっていくパートはクリス・ポッターも入り熱めなソロ、安定感、巧さでクリス・ポッター。スタンダード「 Body&Soul 」はサバティーニのアレンジ。ミステリアスでわりとストレートな演奏。
「 Fooling The Mirror 」アコギのモレノとのデュオ。9曲目「 Dreaming Loud 」はアーロン、モレノソロがじっくり聴ける演奏。わりとオーソドックスなコンポジション。ラスト「 Qq 」はゆったりしたアンニュイさが空間を満たしますw

前作は聴きやすいテーマとオベド・カルヴェール(カナ?)のテンション、ランダルのストレートなプレイが印象的でしたが、本盤は前作に残っていた「 Sons Of A Mitch 」 などのハードバップ色が一層うすくなり、サバティーニ、モレノとアーロンのユニゾンやハーモニーの綾が際立つ仕上がり。アーロンのバッキングは魅力的で"補間"する音が堪んない感じ。



サバティーニのコンセプトなのかMSNYQの方向性なのかわかりませんが、"和"を無視したエネルギッシュで全速力で駆け抜けるようなトラックが1つ、2つあってもいいと思うけど、そんな空気はながれてないのか?
そぉーいうのは他にあるでしょ的な感じw


フランク・ロイド・ライトは『一流の暖炉を造れてこそ、一流の建築家』とも言っていました。
リビングの定番(米)。家族が集まる場所。火を操るヒトの根源的な所作。日本では囲炉裏・・・

たまには、彼らがつくる一流の暖炉も聴いてみたい。




演奏曲
1. Like A Butterfly
2. Tears Inside
3. Invisible Shield
4. Metamorpho
5. Painted Hills
6. Body&Soul
7. Yuna
8. Fooling The Mirror
9. Dreaming Loud
10. Qq



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by kuramae2010 | 2012-08-06 22:18 | jazz | Comments(0)