うつし世は夢、夜の夢こそまこと

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James Blake / James Blake / Republic

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はじめて聴いたとき、あまりの「キモさ」にふぁびょったアルバム。超うつむき系。

キモさの理由は、ミュージシャンの心がそのまんま、まちがってCDになってしまったように聴こえたから。
さらにそれが半公共的な場所で聴こえてきたからです。

しばらく耳に残ってしまったミュージシャン。




d0157552_0292212.jpgJames Blake / James Blake / Republic

James Blake



リリース:2011.3.23




ロンドン・ポスト・ダブステップ・エレクトロニカ未来派(なんのこっちゃ)のジェイムス・ブレイクの21、22歳の時に制作したリーダー作。ロンドン出身で昨年一気にクラブシーンで一躍世界的に有名になった若者。
アンダーグラウンド・ダブベースなのにイギリスでは通常チャートの上位にまでランク。日本でも想像以上にかなりのフォロアーがいるようです。日本のヒップホップクラブ系では初期!ドラゴン・アッシュ、Nujabesとかは聴いてしまいます。とくにヌジャベスはハマることが多々。


ジェイムス・ブレイク
凄まじい低域(ダブベース)とファルセットボイス、エレピが空を漂うトラックなど面白さがあります。ルールがないようなリズム、縦横無尽なサウンド・パースペクティブは圧巻。心の綾にすっーと入るか、拒むかは感性や気分次第・・・

ジャズではありません。

ダイナSさんの選曲でLinn DS ~ Canalis Animaでの再生。
小さなシンプルなセットでも、オーディオの凄さが垣間見えました。・・・てか、オンタイムで鳴らす音楽か、とw




収録曲
1. Unluck
2. The Wilhelm Scream
3. I Never Learnt To Share
4. Lindesfarne I
5. Lindesfarne II
6. Limit To Your Love
7. Give Me My Month
8. To Care (Like You)
9. Why Don't You Call Me
10. I Mind
11. Measurements



関連youtube・NPR 
James Blake - I Never Learnt to Share
James Blake live at Other Music and Dig For Fire's Lawn Party at SXSW
NPR sxsw-2011-james-blake-live-in-concert

ライブの完成度は今一つなのかもしれません。
キモくて数秒で辞める人も多々いるんではないかと思いますw



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ジェイムス・ブレイク、ライブではなく、CDとかでひっそり聴くと、

存在が今にも消えていきそうな声のキモ儚さと脳の中を漂うダブなフローで、

ストンと堕ちることがあるかもしれません。
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by kuramae2010 | 2012-03-27 00:46 | music | Comments(2)

Lage Lund / Unlikely Stories / Criss Cross

d0157552_23552818.jpgLage Lund / Unlikely Stories / Criss Cross
Lage Lund (g)
Edward Simon (p)
Ben Street (b)
Bill Stewart (ds)

リリース:2010.2.10

Recorded at Systems Two Recording Studios, Brooklyn, NY on Nov. 5, 2009.




うつむき系浮遊ジャズ?の2枚目、ラージュ・ルンド(ラーゲ)の2010年リリースのリーダー作です。
5月に吉祥寺でアーロン・パークスとライブを行います、3月初旬にはチケット完売!二人が顔を揃えるセットは日本で1回だけっぽい。


ラージュ・ルンドのリーダー盤をはじめて聴いたのが2006年リリースした日本企画盤でした。メンツにアーロン・ゴールドバーグが参加してたりで、かなり期待して聴いたところ、"ロマンティックが止まらないっ"みたいな
ベタなスタンダード仕様で、ダルい展開の盤。演奏の随所に才能の片鱗はのぞかせてましたが、こんなセンスなんかな?と疑問を持ちました。

次に、アントニオ・サンチェス参加のオーランド・レ・フレミング(b)、リーダー盤なども仕入れましたがまだ何とも言えない感じです。2008年のクリスククロス盤、マーカス・ストリックランド、ダニー・グリセット、ケンドリック・スコットが参加したリーダー盤「Early Songs」はMP3で数曲聴いたのみで、ラージュ・ルンドのオリジンな凄さに出会えていません。




Unlikely Stories
全曲ラージュ・ルンドのオリジナル・コンポジション。うつむき加減も割と深く、今どきなブルックリン系のハーモニーやユニゾン、変拍子など随所でこってり登場。2曲目の「Folly」 印象的なテーマ、後半にかけての複雑な展開など聴き応えあります。次の「Worms 」 もなんとも変わったユニゾンと変拍子、、ビル・スチュワートが後半、リムショットしてる時のメンバーのタイム感?ズレたようなリズムなどは面白い。「12 Beats 」 エドワード・サイモンのソロなど"らしい"ソロ。ラージュ・ルンドは巧い。滑るようなサウンド。

「Drum」 ラージュ・ルンドとエドワード・サイモンの細かいユニゾンから始まる、今っぽいハード・バップ。ベン・ストリート、エドワード・サイモンのソロは職人の粋。ベン・ストリートのズン、ズン行くベース、ラージュ・ルンドのソロは緩急、盛り上げドコをよく抑えてますね。ここでもシンバルの質感が惜しい・・・この解像度が上がるだけでもこのアルバムの印象はけっこう変わる気がする。こーいう狙いなのかな・・・

ラスト曲「What We See」 テーマがカッコいい! 凝った造り。エドワード・サイモンのソロも抑制されて音数を絞ったサウンド。メカニカルなギターソロは圧巻で速いフレージングでの安定感は凄い。


演奏ではなく、録音とかマスタリングとか・・・音質に膜がかかった感じでどうもしっくりきません。特にギターのセンター右寄り奥で鳴るクラッシュシンバル。薄いブリキを叩いているように聴こえ、リズム変化を伴うハーモニーなど聴きどころで違和感を覚えました。。ギターに被る歪んだ薄いクラッシュシンバルは演奏をかなりスポイルしてるかなと。同世代では、Gilad Hekselman / Hearts Wide Open  のサウンドデザインの方が格段に雰囲気が良いです。
私的にクリス・クロス盤は録音がカスってるのが多い気がします。中でもこの盤は特にイケてません。



演奏曲
1. Swagger (Lage Lund)
2. Folly (Lage Lund)
3. Worms (Lage Lund)
4. 12 Beats (Lage Lund)
5. Truckstop Queen (Lage Lund)
6. Drum (Lage Lund)
7. Life At The Bottom Of A Lake (Lage Lund)
8. What We See (Lage Lund)



同世代のギラッド・ヘクセルマンやジュリアン・レイジ Julian Lage / Gladwell 、ちょっと上世代?のマイク・モレノ Mike Moreno / Between The Lines などの作品から感じる温度感より低い体感、ドライな感じで湿度が低いような感じ。

凄いんですけど。。




関連youtube
David Sanchez 4tet - The Forgotten Ones II
David Sanchez 4tet - Cultural Survival
Forum, 29th Leverkusener Jazztage, Leverkusen/Germany, 2nd November 2008

David Sanchez - Tenor Sax
Lage Lund - Guitar
Orlando LeFleming - Bass
Tony Escapa - Drums




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エドワード・サイモン ファンにはおすすめな1枚。
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by kuramae2010 | 2012-03-24 23:55 | jazz | Comments(2)

CDプレーヤーとか

相変わらず安定感を欠く、グタグタなオーディオ。


先月ダイナ店から来たAV用の古いLinnのプリ、コレクター。
サイズと使い勝手、デザインが美しい。スイッチがピアノの黒鍵と同じ幅だそうです。


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ダイナ新宿店から来たマーク・レビンソン390SL。ピックアップ交換、390SLへver.upした個体。
こっちも古いけど中身は、ちょっとだけ新しいw濃い佇まい。試聴したときに聴いたウィルソン・オーディオのシステム7?とかB&W802(モデル名はうろ覚え)とかはSNの高い音でACTのソースは呆然と聴きほれました。


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RH3,T14,1601&無垢材スピーカー。
音が溢れ湧く量が増大してますw ドライバー脱着パネルの取り外しやすさから乾燥が進行中。





DD555000。
ドライバーを375、トゥイーターを077(8Ω)にして安定してたつもりでしたが、なんとなく純正の2405Hを仮置きして鳴らしたら、『2405H』の方がシズル感ある音。張り艶がある隈取、アクセントがけっこう違います。自然感、さり気なさ度は077の方かな。

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週末、入れ替えようと思います。
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by kuramae2010 | 2012-03-24 21:38 | Comments(6)

John Escreet / Don't Fight The Inevitable / Mythology Records

d0157552_0505834.jpgJohn Escreet / Don't Fight The Inevitable / Mythology Records

John Escreet(p)
David Binney (as, electronics)
Ambrose Akinmusire (tp)
Matt Brewer (b)
Nasheet Waits (ds)
録音:2010.1,2,3



1曲目から好き嫌いがバキッと別れる現代フリー・コンテンポラリー・ジャズに属する、
「うつむき系ジャケ写」の2枚目、ジョン・エスクリート、2010年のリーダー盤。デヴィッド・ビニー、アンブローズ・アキンムシーレ、マット・ブリュワー、ナシート・ウェイツが参加した、実験的要素も強いすっげえクールなアルバムです。





ファースト・インプレッション

このアルバムでは割と聴ける演奏の「Civilization On Trial」
ジョン・エスクリートのオリジナル曲・・・曲と言うか、目まぐるしく乱高下するサウンド。複雑(怪奇)なハーモニー、シビれまくるフレーズがあったりします。ときに60年代のフリージャズを彷彿としますが、サウンドはこちらのほうが乾いていて鋭利。やっぱ尖がってる。

アルバムタイトル曲「Don't Fight The Inevitable 」は、前・後半で演奏の暴れ具合、サウンドのテンションがガラッと変わる面白いコンポジション。アンブローズ・アキンムシーレのブリリアントに輝くソロとエスクリートの変則的でプリミティブなバッキングの妙。斬れたエスクリートのソロは宇宙へいってる感すらあります。

「Magic Chemical」 しっとりしたエスクリートの美メロではじまる曲。こういう場合の展開はオドロオドロしくなるか曲想が一気に変わるんじゃないかと思われます。アキンムシーレのソロあたりから、エスクリートのバッキングが怪しく奔りだす展開。ビニーとのハーモニー、テンポの緩急。醒めたエクスタシーが加速するエスクリートソロ。まったりまとわるフロント。9分当たりでがっつりスローなビニーソロ登場。パーフェクトなソロで一気にグルーヴしテンション上げてエンド。

自由自在なジャズの拡張性。こういう展開はありです。



「Charlie In The Parker」濃いユニゾンからはじまるビ・バップ?誰かのボイスが入ります(パーカー?)。
サントラっぽい雰囲気。。

「Trouble And Activity」1,2曲目と似た曲ですが、マット・ブリュワーとナシート・ウェイツが刻むリズムの上を奔る、モード感たっぷりなトランペットがクール。この演奏もリズムが激変します。エスクリートのソロ時はまたちがうリズム。エスクリートの早弾とごっついボイシングで次は、と思った瞬間エンド。

「Gone But Not Forgotten」ビニー、エスクリートの共作でデュオ。これまでハードな展開だったので、異様なほどに歌心溢れた演奏。デヴィッド・ビニーのテナー?と思わせるほどあったかな太いトーンが印象的。

ラスト曲の「Avaricious World 」一気に不快なテーマと同じフレーズを執拗に繰り返すピアノ。唐突に入ってくるフロント。不気味なテンションの上がり方、アキンムシーレの絶叫的なハイノートとか意味わかりませんw





やはり2008年のThe Story / The Story的な方向性が好きだなぁ、とあらためて思いました。・・・この辺で僕の感受性が止まってしまってる感もありますw セールスという面も大切かなと。
昨年のクリスクロス盤 Exception To The Rule とかは苦痛な演奏も多々あったし。。




それでもなぜか、ジョン・エスクリートの作品には強烈な引力を感じます。
爆音で聴くとその魅力と不快感は増幅するかもしれないので、リスナーが目を伏せるというか...
・・・ライブで聴くとたぶん全くちがうインパクトを受けそうな予感。



演奏曲
1.Civilization On Trial(Escreet)
2.Don't Fight The Inevitable (Escreet)
3.Soundscape(Binney, Escreet)
4.Magic Chemical (For The Future)(Escreet)
5.Charlie In The Parker(Abrams)
6.Trouble And Activity (Escreet)
7.Gone But Not Forgotten (Binney, Escreet)
8.Avaricious World (Escreet)





関係ないyoutube

エスクリートがリーダーではないですが、こっちのグループの方向性が俄然いい!アントニオ・サンチェスの熱さ!デヴィッド・ビニーの湿度感。本人はどう感じて演奏してるかわかりませんが、まともすぎるエスクリート。この演奏を聴いて、あるアーティストを思い出す方もいると思われますが、このグルーヴ感は普遍。。 <編集されてます>


Antonio Sanchez (ds)
Dave Binney (sax)
John Escreet (p)
Matt Brewer (b)


Jazz in Kiev 2011 (Antonio Sanchez Migration Band)(インタビューあり)
ANTONIO SÁNCHEZ MIGRATION FEAT


John Escreet Trio - Rubin Museum of Art, NYC - 12/2/11, "Collapse"

毎度好きなパターン
Lars Dietrich & The Story spelen Gullin Bursti
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by kuramae2010 | 2012-03-21 01:15 | jazz | Comments(0)

Ben Willams / State Of Art / Concord

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昨年末から3月にかけて仕入れた盤で「うつむき系ジャケ写」が多かった感覚があります。

ジャケットで俯いてなくても、サウンドが内向きでダークだったり、弾けずにつかみどころなく浮遊する感覚など、自身やその立ち位置を確認するような作業が、2000年代のニューヨークをコミュニティとした若きジャズマンに多いのかな、と感じてます。10代から20代の鋭く多感な時期に911やイラク戦争、カトリーナ、リーマンショックなど、アメリカが経験したいろんな危機。その揺れる社会から浮き彫りになった問題が其れなりに音楽の内面へも影響しているのかな?と妄想しつつ「うつむき系ジャケ写」の何枚かを聴きました。






真正面から、うつむいているアルバムのベン・ウィリアムス。


d0157552_234208.pngBen Willams / State Of Art / Concord

Ben Williams (b)
Gerald Clayton (p,key)
Matthew Stevens (g)
Marcus Strickland (ts,ss)
Jamire Williams (ds)
Etienne Charles (per)



Jaleel Shaw (as,ss) 6,7,10
Christian Scott (tp) 3

リリース:2011.06.28



うつむき系21世紀ジャズ?の1枚目、2009年セロニアス・モンク・コンペティション、ベース優勝者のベン・ウィリアムスのリーダーデビュー盤です。
「Moontrane」や「Little Susie」「Things Don't Exist」などのアレンジ、「Dawn of a New Day 」などオリジナル曲がいい感じで素人耳でもベン・ウィリアムスの"コンポジション力"には卓越した才能を感じます。



ファースト・インプレッション

2曲目「Moontrane」オリジナル以外ではこれが一番好きな演奏。 選曲もいいし、サウンドもカッコいい。漂う世界観がいいです。
3曲目は一気にラップに振れます、The Lee Morgan Story 「リーモーガン物語」というジョン・ロビンソンがラップするヒップホップで、クリスチャン・スコット参加。原曲は 2010.4月リリースのJ.Rawls & John Robinson / The 1960's Jazz Revolution Again Instrumentals 「1960年代のジャズの革命、再び」でも演奏。ジョン・ロビンソンのアルバムはヒップ・ホップだけどかなりクール。J.Rawls はアルバム The essence of soul「魂の本質」 などをリリース。ある種の原点回帰なのかな?

「The Lee Morgan Story」 この曲は、リー・モーガンの非業の死や記憶されるべき功績、後に続くコルトレーンやショーター、ドルフィー、そして時代を歌っているようです(聴き取り難い)。この曲だけに参加しているクリスチャン・スコットはかつてカトリーナを堺に自国の陰やジャズの歴史、自分の意味を問いかけたりしました。ロバート・グラスパーもサウンドで表現したりしてます。


生まれてもいない日本人の僕には、
「1960年代のアメリカ」の時代の空気が今一つわかりませんが、2010年代の彼らにとって一つのカギな感じ。ブラック・ミュージックやブラックパワーといったブラック・アメリカンのアイデンティティを確立していったダイナミズムを想起させるようなメッセージ。。

「Moontrane」とセットみたいな意味合いがありそうです。もろラップは唐突感ありかな。。



4曲目の「Dawn of a New Day」 はジェラルド・クレイトンのソロなども活きていていいコンポジション。
6曲目マイケル・ジャクソン「Little Susie」ストリングスが入ります。ジャリル・ショウの泣きが入るアルト(たぶん)とかアンニュイな曲想とピッタリ。
7曲目「November」でようやくスピード感あるオリジナルのコンテンポラリーなジャズじゃないかと思われます。後半、ビル・スチュワートのチャカポコいくリズムと浮遊するジェラルド・クレイトンがさり気なく決まってます。
8曲目はスティービー・ワンダーのヒット曲、9曲目の「Things Don't Exist」弦楽四重奏が入ります。



ここまでアレンジ、構成が凝っていると、、、カタログ的要素やこれまで影響を受けた
音楽を目一杯詰め込んだ感じになってきてる感じ。ぎゃくに次作のアプローチ、出来が楽しみです。

10曲目がファンキーな50年代を彷彿とするオリジナル曲「Mr. Dynamite 」。
ラスト曲が「Moonlight in Vermont 」ジョン・ブラックバーンとカール・スースドルフが第二次大戦中につくったスタンダードでElla Fitzgerald & Louis Armstrong - Moonlight In Vermont  が有名なんでしょうかね。


今のコンテンポラリーからラップ、ポップス、戦後のスタンダードまで網羅した
てんこ盛りなベン・ウィリアムス。サウンドは俯いてませんが過去への敬意が其処彼処に込められてます。




演奏曲
1.Home (Williams)
2.Moontrane (Shaw)
3.The Lee Morgan Story (Robinson)
4.Dawn of a New Day (Williams)
5.Little Susie (Intro) (Williams)
6.Little Susie (Jackson)
7.November (Williams)
8.Part-Time Lover (Wonder)
9.Things Don't Exist (Bhasker, Goapele)
10 Mr. Dynamite (Williams)
11.Moonlight in Vermont (Blackburn, Suessdorf)
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by kuramae2010 | 2012-03-21 00:38 | jazz | Comments(0)

Donny Hathaway / Live / Atlantic

d0157552_23204590.jpgDonny Hathaway / Live / Atlantic

Donny Hathaway (vo,p,rhodes)
Mike Howard (g) 1-4
Cornell Dupree (g) 5-8
Willie Weeks (b)
Fred White (ds) Earl Derpuen (per)



録音:
1971.8.28~29 Troubadou ,West Hollywood
1971.10.27~29 Bitter End ,Greenwich Village



ダニー・ハサウェイのライブ盤。程よくポップでソウルフルなサウンド。下手なジャズよりジャズっぽい?!

演奏曲はマービン・ゲイやジョン・レノン、キャロル・キングの曲がグルーヴ感たっぷりに収められてます。
マービン・ゲイの「What's Goin' On」とかは原曲よりちょっと(かなり)複雑なコードで演奏してる感じです。「Hey Girl」の途中に入るテンションあがるギターの音色。ダニー・ハサウェイ以外のメンバーの演奏も素晴らしい。「You've Got A Friend」 キャロル・キングのカバー、リスナーとメンバーが醸し出す雰囲気が最高です。

レコードのB面にあたる5曲目以降の演奏が行われたライブハウス「ビター・エンド」は、
大好きなジミヘンが登場したライブハウス。


5曲目「Little Ghetto Boy」はダニーハサウェイのオリジナル曲。ハーレム、ゲットーに住む子供たちに向けた歌。ダニー・ハサウェイ自身も子供の頃に育った環境は極悪。。「We're Still Friends」ブルース曲。甘いハスキーボイス、なんともいい声。コーネリ・デュプリーのギターが啼き入ります。ジョン・レノンの「Jealous Guy」独特なアレンジで堂々たる演奏。

ウィリー・ウィークスのドライブ感は印象的。リズムの要、ドラムのフレッド・ホワイトは当時16歳。この二人の生み出すやわら心地いいグルーヴはこのアルバムの肝な感じです。




収録曲
1. What's Goin' On
2. The Ghetto
3. Hey Girl
4. You've Got A Friend

5. Little Ghetto Boy
6. We're Still Friends
7. Jealous Guy
8. Voices Inside (Everything Is Everything)


5曲目以降の老舗ライブハウスBitter Endのたぶん近くにある、55Barでは本日、19日付けで
ジョンエ・スクリートがライブを行うようですが、ギターになんとアダム・ロジャースです。ドラムにマーカス・ギルモアというメンバー。現在のレギュラーメンバーなのか?興味深い。

2012.3.19 55Bar  John Escreet Quartet
John Escreet...Rhodes
Adam Rogers...Guitar
Chris Tordini...Bass
Marcus Gilmore...Drums







1971年。今は亡き、26歳当時のダニー・ハサウェイの名盤。
・・・選曲も時代背景などをおもうと、割と微妙なラインだったんではないかと想像します。
ジャンル関係なしに良い盤です。
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by kuramae2010 | 2012-03-19 23:47 | music | Comments(0)

Jupiter ~Håvard Stubø / Iii2 featuring Jonas Kullhammar / Bolage

d0157552_047227.jpgJupiter ~Håvard Stubø / Iii2 featuring Jonas Kullhammar / Bolage
Håvard Stubø (g)
Jonas Kullhammar (ts)
Steinar Nickelsen (B3,minimoog)
Magnus Forsberg (ds)

録音:2007.2.4,5




昨年末に仕入れた、ノルウェーのグループ「 Jupiter 」のヨナス・カルハマー参加盤。
たぶんこの盤の録音時期は「Fabio Marziali (as)、Jonas Kullhammar(ts)  Desk top audio」でリンクしたyoutubeあたりの演奏ではないかなと思います。基本、ジャズですがカテゴリーを横断した演奏で、オルガンのファンキーな音、ヨナス・カルハマーの参加でより勢いと自由さがアップして気持ちいい盤。実質リーダーだと思うギターのホーバル・スチューべは弾むサウンドで、やっぱり良いです。

一時、ヨナスのCDを仕入れすぎて聴くのが遠のくことがありましたw



ホーバル・スチューべのオリジナル曲「 Right In Front Of My House 」は、国内のフリー系とも通じるようなテクニカルかつアーシーな雰囲気。前半はホーバル・スチューべのクレバーなギターソロ、後半はヨナス・カルハマーのフリーキーなサックス。でも何気にコントロールしきってます。
「 The Rise and Fall of Sour T 」は、ヨナス・カルハマーの曲で、抑制感漂うモーダルなテーマにハードなソロ。これでもかと吹きまくってます。この盤ではオルガンなせいか原曲のクールなハードさが今イチ。後半転調してからのホーバル・スチューべもいい。
この曲はヨナス・カルハマーのアルバム「Son of Drummer」のラストに収録されていて、もっとダーク感が漂い、モーダルなピアノと音数多いサックスの対比が堪んない感じ。

2枚目「Mr Souvlaki」グルーヴしまくるリズムとヨナス・カルハマーのファンキーかつ"詰まった"フレージング・・・驚くべきロングブレス。

ヨナス・カルハマーは自身のレーベルでリーダー作・参加盤はビシバシ出してますが、ホーバル・スチューべは、Bolageからだけのせいか?かなり少ない。Håvard Stubø(g)、Torbjörn Zetterberg(b)、Håkon Mjåset Johansen のトリオ盤あたりがそろそろリリース時期に来てる頃だと思われます。ホーバル・スチューべ、トルビョルン・ゼッターバーグ、ホーコン・ミョーセット・ヨハンセンw


演奏曲
CD1
1.Toe Cut Capri
2.Right In Front Of My House
3.John, Dear
4.Snake city East
5.The Rise and Fall of Sour T


CD2
1.Synergy B
2.Apoka
3.Mr Souvlaki
4.Snake City West
5.Slow Fox
6.Lotus
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by kuramae2010 | 2012-03-17 00:58 | jazz | Comments(0)

Dayna Stephens / Today Is Tomorrow / Criss Cross

d0157552_2235216.jpgDayna Stephens / Today Is Tomorrow / Criss Cross

Dayna Stephens (ts)    Michael Rodriguez (tp / Flh) 2,6  
Julian Lage (g) 4,6,7     Raffi Garabedian (ts) 3
Aaron Parks (p)
Kiyoshi Kitagawa (b)
Donald Edwards (ds)

リリース:2012.02.20


1月頃から予約し、約1ヶ月遅れで届いた、ダイナ・スティーブンス(ステフェンズ)の初クリスクロス盤。リーダー盤ははじめてです。3曲にジュリアン・レイジ、アーロン・パークスがフル参加という期待度大なメンツ。ベースは北川潔が参加。

ダイナ・スティーブンスは木肌な感じのテナーで丸っこく厚い、高域が印象的。ハーモニーやユニゾンへのコダワリがすごくあるように感じます。ジャケ写のイメージではゴリゴリきそうですが、この盤ではかなりきっちりとコントロールされた音。厚い音だけど熱さはあまりない感じ。。




ファースト・インプレッション

1曲目「Skylark」スタンダード。聴きやすいストレートでシンプルな演奏・アレンジでスタート。2曲目「Kwooked Stweet」 たぶん、得意なユニゾンとコルトレーンライクなプレイ。。

「Radio-Active」のっけからアーロン・パークスがマッチした、ダイナ・スティーブンスのオリジナル曲。このトラックではテナー2管編成となり厚みある綾。アーロン・パークスらしいソロが聴きどころ。
4曲目「De Pois Do Amor, O Vazio」 ウェイン・ショーターのアルバム「Odyssey Of Iska 」に収録されていたバラード。聴きどころはソロ入りのジュリアン・レイジの澄んだ音色!アーロン・パークスとのバッキングは一瞬トリオ(クァルテット)盤が聴きたくなる始末w
5曲目の「Loosy Goosy」4ビートで前ノリなサックスソロ、アーロン・パークスも同じく前ノリなソロを展開。北川潔ウォーキングベースはドライブ感満点。パーカーの時代とかそんな感覚かな。。


前半5曲は多彩なコンポジションとメンツの良さを引き出すバランス。


6曲目ジョー・ヘンダーソンの「Black Narcissus」 冒頭ジュリアン・レイジから、たぶんフリューゲルホーンで演奏するマイケル·ロドリゲスとダイナ・スティーブンスのハーモニーの温度感ある厚み。ジュリアン・レイジのさりげないバッキングは繊細。フロントソロ時のアーロン・パークスのコンピングもいい仕事。ダイナ・スティーブンスのソロ終わりからのジュリアン・レイジ。ソロでは彼独特なバネのあるフレージングも垣間見えます。この演奏後半のアーロン・パークス、ドナルド・エドワーズの即興はカッコいい。

7曲目「Haden's Largo」 ジュリアン・レイジが冒頭から叙情的な世界観をつくり上げていくバラード。アーロン・パークスの優雅な音は自信たっぷり。ダイナ・スティーブンスのテナーは高域の音色が繊細で美しい。
8曲目の「Hard-Boiled Wonderland 」はアーロン・パークスのオリジナル。「ハード・ボイルド ワンダーランド」これって、村上春樹ですね。わりとバリバリ行くテナーに柔らかな音を合わせるアーロン・パークス。ハードボイルドなドライブ感は北川潔。ベースソロもソリッドでハスキーなサウンド。
ラスト曲「Cartoon Element」は軽快なアーロン・パークスのオリジナルで在りし日のポール・ブレイ グループを彷彿とさせる感じです。ライナーにはオーネット・コールマンの旋律のモジュール化云々とあるようですが、リズムが疾走していく感じやテンポ変化、ドナルド・エドワードのシンバルワークなどは60年代後半のサウンドを彷彿させます。熱さやヤバそう感はないw


ジュリアン・レイジの音って、以外と存在感あるなあ、と感じました。
全体的、何かこじんまりとソツなく纏まった感があります。




演奏曲
1.Skylark (Hoagy Carmichael)
2.Kwooked Stweet (Dayna Stephens)
3.Radio-Active Earworm (Dayna Stephens)
4.De Pois Do Amor, O Vazio (R.C. Thomas)
5.Loosy Goosy (Dayna Stephens)
6.Black Narcissus (Joe Henderson)
7.Haden's Largo (Dayna Stephens)
8.Hard-Boiled Wonderland (Aaron Parks)
9.The Elite (Dayna Stephens)
10.Cartoon Element (Aaron Parks)
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by kuramae2010 | 2012-03-14 22:58 | jazz | Comments(2)

New Zion Trio / Fight Against Babylon / Veal Records

d0157552_21451198.jpgNew Zion Trio / Fight Against Babylon / Veal Records
Jamie Saft (p, Fender Rhodes)
Larry Grenadier (b)
Craig Santiago (ds)

リリース:2011.11




ジェイミー・サフトのトリオで昨年発売された盤。ジョン・ゾーン盤に多数参加してますね。
メンツはラリー・ゲレナディア、クレイグ・サンティアゴです。

このメンツでトリオ!ということで仕入れました。・・深いエコーとディープなダブなリズム、やっぱり独特な世界観。ベースのラリー・ゲレナディアはつい最近パット・メセニーとデュオでワールドツアーを行ってます。

ちょっと中東なテーマとダブの融合という「The Red Dies」。「Hear I Jah」などはフェンダーローズとドラムにも深くリバーブをかけた、トリオっぽくない演奏.。いい感じの気だるい分厚いサウンドに仕上がっています。「Lost Dub」 ラリー・ゲレナディアが刻むダブなリズムの上にクールに漂うピアノ。ふつーのピアノトリオ的なアプローチは1曲もありませんw




ラスタな香り漂うアンビエントでダブなトランス系トリオ、
という複雑怪奇なサウンドを漂わせるトリオ。



演奏曲
1.Slow Down Furry Dub
2.Niceness
3.The Red Dies
4.Gates
5.Hear I Jah
6.I Shense
7.Lost Dub
8.Fire Blaze



http://www.jamiesaft.com/
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by kuramae2010 | 2012-03-14 22:23 | jazz | Comments(2)

Ulysses Owens Jr. / Unanimous / Criss Cross

d0157552_1465594.jpgUlysses Owens Jr. / Unanimous / Criss Cross
Ulysses Owens Jr.(ds)
Nicholas Payton(tp)    Michael Dease(tb)
Jaleel Shaw(as)       Christian Sands(p)
Christian McBride(b)

リリース:2012.02.21



ドラムのアタックがビッシ、バシッ!飛んでくる、
ユリシーズ・オーウェンズ・ジュニアのようやく届いた新譜です。

・・・一昨日、一緒に届いた「Dayna Stephens / Today Is Tomorrow 」他をすっ飛ばして封を開けてしまいましたw


Ulysses Owens Jr. / Unanimous
ニコラス・ペイトンとクリスチャン・マクブライド目当てで仕入れましたが、ユリシーズ・オーウェンズ・ジュニア良いです。体幹が強靭なせいか録音の志向なのか、どっちもでしょうが大きな音で聴いてると、演奏のテンションが上がってくるとボリューム落としたくなるほどのアタック感。特にバスドラをソリッドに響かせる技、ボトムエンドまでタイトに鳴らすペダルワークが上手く録音されてます。演奏はクリスチャン・マクブライドのグルーブ感と際立つソロが相まって豪快かつセンシティブ。



Unanimous
ファースト・インプレッション

ウェイン・ショーターの「E.S.P」 ドラムもベースも野生味が溢れる疾走感。バスドラが超タイトでボトムエンドまでソリッド。ピアノのクリスチャン・サンズもノリが良くてこの演奏の雰囲気...マイルスの全盛期を彷彿とするテンション。ニコラス・ペイトンもマイルスをリスペクトしたフレーズをたまに吹いてる感じ。

バラードの「 Prototype 」、ニコラス・ペイトンの泣きが入るプレイ、クリスチャン・マクブライドの7分以降からのアコースティック・ベースによるソロが短いのが惜しいほど聴かせます。

「Party Time」はベタなハード・バップを楽しんでいるかのような感じのファンキーさ。


ここからはトリオでの演奏。
6曲目はユリシーズ・オーウェンズ、オリジナルの「Beardom X」凝った映画音楽?複雑なコンポジションな感じかな、それにしても良く歌うベース。
7曲目の「You Make Me Feel So Young」ではトリオでラグタイム、スイングまで遡りましたw 
8曲目もトリオでスタンダードの「Cherokee」もすっごいベース。。。アルコも披露。
ラスト曲「Cute And Sixy」はクリスチャン・マクブレイドのファンキーにスイングする曲。



演奏曲
1.Good And Terrible (Michael Dease)
2.Con Alma (Dizzy Gillespie)
3.E.S.P. (Wayne Shorter)
4.Prototype (Andre Benjamin)
5.Party Time (Lee Morgan)
6.Beardom X (Ulysses Owens Jr.)
7.You Make Me Feel So Young (Josef Myrow / Mack Gordon)
8.Cherokee (Ray Noble)
9.Cute And Sixy (Christian McBride)

Recorded October 19, 2011 in Brooklyn, NY, USA by Michael Marciano


スイング、ファンキー、ハードバップ、モード、オリジナルと歴史を疾走した感もあるクリスクロス、初リーダー盤。
私的には「E.S.P」1曲でも満足できます。
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by kuramae2010 | 2012-03-12 01:46 | jazz | Comments(0)