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うつし世は夢、夜の夢こそまこと

<   2011年 11月 ( 10 )   > この月の画像一覧

Gerald Clayton  , Patrick Cornelius

d0157552_218056.jpgGerald Clayton / bond : The Paris Sessions / Decca/Emarcy Records
Gerald clayton (p)
Joe sanders (b)
Justin brown (ds)

リリース:2011.5.16




ジェラルド・クレイトンの新譜(今年5月リリース)。デビュー作収録曲がグラミー賞「Best Improvised Jazz Solo」部門にノミネートという華もある若きピアニスト。

本作「ボンド パリセッション」はヨーロッパのデュオ・ライブ公演の合間に録音されたものかもしれません(マルグリュー・ミラー、ケニー・バロンらとのヨーロッパのシリーズ物)。録音は2010年パリ「スタジオ・ド・ムードン」でグラミー受賞歴のあるジョエル・モスが担当したことからネーミングされているっぽい。ビル・チャーラップの一連のブルーノート盤がジョエル・モス。また、アントニオ・カルロス・ジョビン「ガルコスタ」など録音の良さで有名です。

1曲目はオリジナルではないですが、瑞々しいピアノからはじまる「If I Were A Bell (Frank Loesser)」。
徐々にダイナミックに動き出しブルージーなフレーズとリリカルなタッチの混在が面白い。ジャスティン・ブラウンがガンガン来る後は3人の距離がぐっと縮まる演奏でこのトリオの特長が集約されているようなトラック。

このアルバムを購入した元になった演奏が、ジェラルド・クレイトン作の9曲目「3D」の演奏。ネットラジオでヘビーローテンションでかかってました。演奏は超カッコ良くて新鮮です。ジャスティン・ブラウンの煽り方と緩急。クレイトンの「間」が新しいダイナミズムを生んでます。
11曲目収録の「All The Things You Are (Oscar Hammerstein II - Jerome Kern)」のプレイは縦横無尽で常にやわらかなタッチ。3人の軽やかな対話が聴きどころですが、・・・3分43秒で終わってしまいます。国内盤はtake2が収録。

録音時、26歳のしなやかな才能、ジェラルド・クレイトンの[bond]

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d0157552_2175292.jpgPatrick Cornelius / Maybe Steps / Positone Records
Patrick Cornelius (as)
Gerald Clayton (p)  Assen Doykin (p-9)
Miles Okazaki (g)
Peter Slavov (b)
Kendrick Scott (ds)

リリース:2011.9


パトリック・コーネリアスの3作目の新譜。ピアノにジェラルド・クレイトンが参加。まろやかなアルトの音色、抜群のテクニック。気だるさが漂うコンポジションが目立つアルバム。
1曲目からモーダルな上下感で進行する「クリスマス・ギフト」。ピアノで参加のジェラルド・クレイトンはバークリーの同級生で、寄り添うような演奏。タッチが柔らしなやかで瑞々しい音色は自身のリーダー作でも同様です。

パトリック・コーネリアスはチャーリー・パーカー、ルイ・アームストロング、ウェイン・ショーター、ジョン・コルトレーン、ドビュッシー、ピーター・ガブリエルが好きなようです。かなり気になるアルト奏者の1枚。
by kuramae2010 | 2011-11-28 01:50 | jazz | Comments(0)

Pat Martino / All Sides Now  Both Sides Now~青春の光と影




So What 『オレノ音は3dB、あげろ』
先日、アンプなどを買った近所のオーディオショップにフィッシャー端子ケーブルの様子を聞いてこようと立ち寄ったところ、店長さんだけが居らした。

ふと、patrician800のネットワークとマルチのことで聞いてみた。
「ケーブルやユニット、アンプは変えてもいいですが登る地点を決めたら、3年間は少なくとも毎週1度3時間以上は、必死に聴いたほうがいいですよ」と。

登る地点。


ネットワークで鳴らすか、マルチで鳴らすか?
アンプは何でもいいです。ケーブルも何でもいい。まずは聴き続けること、スピーカーと部屋を知ることが大切らしい。



店内のBGMは古めのJAZZが、JBLの型番わかりませんが2インチドライバーが付いた3wayとレビンソンのモノラルアンプ(型番?)LINN DSで鳴ってました。音はやたらと太く、リアリティがある鳴りっぷりはボンジョルノの息子を購入したときと同じような、それ以上の太さで 「So What」 が聴こえてました。トランペットの音像も音量もテナーやアルトよりもデカい。。他のスピーカーがバッフルになっているせいなのか聞くと、「この録音はマイルス自身がテオ・マセロに自分の音量を3dB大きくしろ」的なことを言ったらしいのです。

・・・そうなん?

自分は勝手に想像していた感じからスピーカーの上後方に位置するミュートの音像ですが、ちがうっぽいw

店長Aさん、パラゴンを17年間使っているそうだ。はじめの3年間は中高域だけが鳴り、最悪だったそうです。17年目にして、ようやく山頂がおぼえろげ見えてきていると、マジで嬉しそうに語っていた姿は幸せなオーディオマンという感じでした。





ウチへ2度来てもらってるA店長の弟子のSさん、10才からギターを演奏している
音楽が大好きな若きオーディオマン。なんだか、文章のセンスが抜群な感じ。。

d0157552_23335530.jpgMario Brunello [Bach無伴奏チェロ組曲/Ⅳサラバンド] @LINN [LP12system] SST [Ambrosia2000SE] [Ampzilla2000SE] JBL [K2-S9800]

「Bachの楽譜には演奏指示が存在しない」
それはまるで宇宙空間の地図のようです。

地図を頼りに演奏家は流星となって宇宙を駆け巡ります。
Mario Brunelloの航行は、Pablo Casals以来の衝撃的なものではないでしょうか。
ピチカートから始まるこのトラックは、場所の空気を変えてしまう力を持っています。
この曲は両日ともに演目の真ん中で再生されましたが、空気の変化を感じられた方もいらしたのではないでしょうか。

ホール録音でありながらオンマイクで録られたMario Brunelloとともに呼吸するチェロに、息を合わせるように聴いてみましょう。別の銀河系が見えるかも…。

DynamicAudio TradeCenter 佐藤





d0157552_0384962.jpgSonny Rollins [The Bridge/Where are you] @ LINN [LP12system] [Klimax Kontrol/SE] [Klimax Solo/d] JBL[DD66000]

人気の絶頂期にあって、突如公の場から姿を消し、ひとり黙々と橋の下で己を磨き続けたRolinsの復活アルバムでありタイトルもずばり「The Bridge」。

当時人知れず練習するその姿をスクープした記者は、まるでネッシーやビッグフットを見つけたような気持ちになったんではないでしょうか。演奏家は楽器を通じて精神と肉体を鍛錬することで音楽に臨み、それが彼らの訓練です。


では我々聴衆は音楽のためにできる訓練とはなんでしょう。
美しいものが目の前を通り過ぎようとするその瞬間、どうすればそれを逃さず気付くことができるでしょうか。

DynamicAudio TradeCenter 佐藤






と、ここ数ヶ月、いろいろとアナログ系の機械を導入している中で、Son of Ampzilla 2000とLinn Ikemiは、かなりのインパクトがありました。なんとアンプジラの消費電力は通常使用時でも45w~60wほどです。スピーカーはForcus110でもいいのですが、Celloのアンコールを通じて出てきている音は、「もっといけるよ」的な、まだ引き出されてない感じです。

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なので、真空管アンプで鳴らしていた、レイオーディオ&ガウス&TAD用へと変更しました。
それでもまだ、いけそうな予感があり、Sさんにフィッシャーケーブルを探してもらうつもりでしたが、ないので端子を探してもらい製作してもらいました。自分で探したフィッシャー端子は妙に高価(@10,000!)Sさんが見つけた端子は@7,000・・・

むかし行っていたショップでは「廉価版!アンコールでも、フィッシャーじゃなきゃ意味ないよ」的なことを聞いた記憶がありました。スゥイートなどは当然フィッシャー接続だそうです。


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Ikemiからバランス出力し、プリ・パワー側もバランス接続。Son of Ampzilla 2000は入出力まで完全バランス設計なのでたぶん本来の音へ。

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ケーブル・接続方法の違いを聴く音源として、まずはアンバランスで「Pat Martino / All Sides Now / BLUE NOTE」のジョニ・ミッチェル曲ボーカル:カサンドラ・ウィルソン「Both Sides Now ~青春の光と影」、マイケル・ヘッジスとの「Two Days Old」を聴く。。

Sさん曰く 「成長しましたね~」
多少は良くなったらしい。


次にフィッシャー端子「バランス」へ交換。
・・・ガラッと変わります。ブログは音が出ないので省きますが、Linn Ikemiの持ち味。
Cello 1MΩ・・・僕の聴感・記憶ではフリーフォームに近いエキセントリックなトリオ『Paul Bley /Ramblin' 』に参加していたMark Levinson、Paul Bleyらしい斬れ込みをイメージ。

マーク・レヴィンソンというジャズベーシストは、チャールス・ミンガスに才能を見出されたエキセントリックなポール・ブレイが一番尖っていた60年代後期の代表作5作のみに参加した稀有なベーシストです。当時のポール・ブレイの言動も過激なものが多々残ってます。マーク・レヴィンソン自身もその渦中にいてましたが、ECMの録音エンジニア的なこともしたかは知りません・・・。マーク・レヴィンソンは、名前の通り父親方がたぶんイスラエルで、戦前後にアメリカに渡ってきたと思われます。音楽的にも影響があったと思われます。これらはポール・ブレイにも及んだかもしれません。
ハーマン以降の「マーク・レビンソン」アンプは中庸で立派になったのかもしれませんが、初期マーク・レビンソン、チェロなどは、あの演奏時の名残りが色濃くありそうです。また、ハリウッド女優と結婚・離婚したり、会社をいくつか立ち上げたりとエキサイトな人生を歩まれてるようです。プリ、入力ゲインの設定でも大きく変わります。
ボンジョルノの蒼い無骨なパワーアンプは有機的な音をレイオーディオ&ガウス&TADへと送り込む感じです。

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d0157552_2333696.jpgPat Martino / All Sides Now / BLUE NOTE
 
Pat Martino (g)
Les Paul (g)
Charlie Hunter (8-string guitar)
Tuck Andress (g)
Kevin Eubanks (g)
Lou Pollo (g)
Joe Satriani (g)
Mike Stern (g)

Scott Colley (b)
Paul Nowinski (b)
Michael Hedges (ds,shakers)
Ben Perowsky (ds)
Scott Amendola (ds)

Cassandra Wilson (vo)

録音:1996.6.1 , 6.7 , 6.23 , 7.27 , 7.30 , 11.13 , 11.15
    1997.1.15


レス・ポールも参加している1996年録音のパット・マルティーノのブルーノート盤。
全演奏好きですが、なかでもジョニ・ミッチェルの曲「Both Sides Now」。
パット・マルティーノ自身は、1974年の「Consciousness」でソロを収録してます。
20余年後のこのアルバムではカサンドラ・ウィルソンが歌い、パット・マルティーノが弾く。

これもまた絶品かな。

Sさんは音よりもギタリスト的な視点から、手術後のプレイの変化、
パット・マルティーノの説得力(演奏)に驚きを感じているようでした。



山頂・・・演奏者の気持ち、意図が表現できるシステムは理想かもしれません。
いくら正確な音であっても中身が伝わらないと意味はありませんが、
正確な音にしてこそ演奏者のハートが遷るということもあるかもしれません。
「登る地点」すら模索している感じです。




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by kuramae2010 | 2011-11-28 00:45 | jazz | Comments(0)

Jazzmob , Mark Zubek , edge 【 live 】

d0157552_1142926.jpgedge /edge of the guitar / FULLDESIGN RECORDS
内橋和久(g)
石渡明廣(g)
加藤崇之(g)
YOSHITAKE EXPE(g)
藤掛正隆(ds)
早川岳晴(b)
リリース:2011.9.25


このアルバムは、参加している友人から貰いました。
国内ジャズでは有名な方も参加してますが、、、
ちょっと、なんで的な感じの興味からライブに招待してもらいました。。

ライブは全演奏迸るエナジーと自由さに満ち溢れていて満腹。。
ほとんどが即興だった感じです。

ドラム、ベースにギタリスト2人、ラストはギタリスト4人参加のカオスw
ベースの早川さんは20代の頃、何度もライブ聴いてます。今回も斬れのある音!

私的には初めて聴いた石渡さんの演奏は、かなりクレバーで、真っ当。
4人のギタリストが参加する中、隙間がない場所(音)を見つけ、魅きつける音のセンスは好きな感じ。というのも、当日のPAが定番モデルで音が重なってくるとツブれてくる感じなので、全員でドッーーと来ると、音が団子。。石渡さんの音はポッと浮かんで聴こえ、特にバックにまわってる時のコードが独特なのか、その音からどう展開していくのか、絡んでいくのか気になり追っかけ聴き入りました。リーダー作、探してみます。

アルバムでは、「Fiktion」片山広明 / 石渡明廣 / 不破大輔 / 豊住芳三郎 が面白そう。

早川さん(梅津和時氏のグループなど)、加藤さん(フェダイン / ジョイント)は日本のフリー系問わず参加盤が多い。



演奏した友人がウチで眠っているDH1を取りに来た際、
ライブで気になったことを、そのまま聞いてみると、、、その通りでした。

ほとんど即興で他の方は何度かやってるようなので、会話が通じてる感じ,,,
セッションすることは凄い刺激で楽しかったようです。

翌日のソロ演奏はurei同軸、Altec604の4chのPAを使い、好きなことができたようです。
このスペースに興味ありです。






ファンキーなアルバムを数枚仕入れました。1枚は10月かな?
今月たぶん気になる盤をアマゾン等でポチポチしてたら50枚近くになってしまって、おおよそかなりまともに聴けてない状況で、年末休みがまとまったら聴くんじゃないかという、よくないサイクル。

d0157552_1143745.jpgJazzmob / Infernal Machine / Jazzaway
Jon Klette(as)
Gisle Johansen(ts)
Kare Nymark(tp)
Anders Aarum(p,rhodes)
Per Zanussi(b)
Andreas Bye(ds)

録音:2005年12月 2006年7月


ノルウェー出身のヨン・クレッテ(as)がリーダーの弾けるポスト・ハード・バップ。
音源からはライブが最高に楽しそうなグループです。

彼らのサイトによると、音楽的なインスピレーションを受けたミュージシャンは、フランク・ザッパ、ジョンコルトレーン、オーネット・コールマン、マイルス・デイヴィス、ジミ・ヘンドリックス、ドン・チェリーなどだそうです。ライブ演奏時のパフォーマンスは、『チャーリー・パーカーとファッツ・ナヴァロ、バド・パウエルの50年代バードランド』における演奏が源になっていると書いてありました。。

帯コピーでは疾走感、爆発的・・云々とありましたが、たしかにドガーッとファンキーに重厚に男臭く迫ってくる演奏がかなりですが、以外やじっくりと分厚いアーシーなアンサンブルもあり、モーダルなクール感も漂う不思議なサウンド。フェンダーローズの歪み感とパーカッションのサウンドはまさに70年代を彷彿。

ヨン・クレッテはJazzawayレーベルのオーナーでもあります。




d0157552_1143497.jpgMark Zubek / Twentytwodollarfishlunch / Fresh Sound New Talent
Mark Zubek (b, vo on 3, 6, 9)
Avishai Cohen (tp)
Mark Turner(ts)
Seamus Blake (ts)
Kevin Zubek (ds)
録音:2007.12.18



マーク・ズベク(b)の2007年リーダー作で、もろメンツ買いです。
ゴリゴリブルージーなベースとアヴィシャイ・コーエンの粘度質に輝くトランペット。シーマス・ブレイク&マーク・ターナーのテナー、、、ぶ厚いクールな演奏だらけ。アヴィシャイ・コーエンの鈍く重い音色は耳に残ります。シーマス・ブレイクは上手いしマーク・ターナーはいい感じに漂ってます。

グループのサウンドは、ボクサーで言えばスーパーミドル、ライトヘビー級あたりでフットワークが軽くパンチの斬れ、種類も多彩、ボディブローが重いボクサーみたいなアルバム。hip-hopレーベルを起こしたロイ・ジョーンズjrの全盛期あたりか。

マーク・ズベクのヴォーカル入りは、びみょーでバックはイケてるのに声が・・・3曲分








・・・・読み返すと、いつもながら、、誤字脱字がすごく多い。
by kuramae2010 | 2011-11-24 01:40 | jazz | Comments(0)

The Story / The Story / 自主制作

d0157552_2251448.jpgThe Story / The Story
Lars Dietrich(as)
Samir Zarif(ts)
John Escreet(p)
Zack Lober(b)
Greg Ritchie(ds)
録音:2008.5.12 Brooklyn,NYC




いま、一番好きなグループ、Story。


世界中のジャズの猛者達が集まるブルックリンで私的に一際、煌く存在だと思うユニット。
サウンドが前向きで20代のユニットでは一番イケてると思います。

オランダ、ロンドン、カナダ、アメリカ出身の若者達がニューヨークで武者修行する最中、
ブルックリンのとあるアパートでセッションし、意気投合してできたグループが「STORY」だそうです。
それぞれの『ストーリー』を表現して5人で新しいサウンドをつくるみたいな感じかな。

これまでMP3のDL音源か動画音源しか持ってなく、、足りない感がありましたが、ようやくCD。
インディーズ盤のため、旬を逃すとパッケージ自体がなかなか手に入りません。
グループ自体のサウンドはどんどん変わっているので、
この時期の「The Story / The Story 」を探してました。



今年4月のラース・ディートリッヒのインタビュー(All Abaout Jazz)によると、師事はデイブ・リーブマン~デヴィッド・ビニー。影響はジョンコルトレーン、リチャード・ジェームス。はじめて買ったアルバムはマイルス・デイヴィス「クールの誕生」。

無人島にもっていきたいアルバムは?
Boards of Canada, Geogadi
John Coltrane, At the Half Note
Aphex Twin, Drukqs
Yamashirogumi, AKIRA: Original Soundtrack !!
Shostakovich—All 15 Symphonies.



『The Story / The Story 』は2009年発売のインディーズ盤です。
全曲オリジナル・コンポジション
1曲目 『Misconception of Life and Death / S. Zarif』 新しいサウンド(2008)という感触があります。このグループの特徴でもあるアルトとテナーのユニゾンが丁寧に決まってる。粗いサウンドがない感じ。ジョン・エスクリート、サミール・ザリフ(カナ?)のソロは際立つ。

2 Regen Staat / L. Dietrich
沸騰するサックス、アルト、テナーのハードなハーモニーがクール。エスクリートの核となるフレーズが目白押しの演奏。ハイなテンションで曲の展開、リズム、バッキングも凝ってます。

3 Darkness Before the Dawn / The Story
ベース・フューチャーな小品から4曲目の導入へ

4 One Essential Phrase / The Story
いいバラード曲、グループのオリジナル曲。アルト、テナー、ベース、ピアノがテーマをしっとりと紡いでいく、ブルックリン版マヌ・カッチェ、トーマス・スタンコっぽいコンポジションから、終盤エスクリートのソロを起点にリズムが変わり、フロント2人の濃いユニゾン。フェードアウトが残念。

5 One Two Three / Z. Lober
途中から一瞬、マイルスグループのウエイン・ショーターとトニー・ウィリアムス、ハービー・ハンコックを思い起こすコンポジション?5人のフリー系インプロを経てテーマ、小気味いいドラムソロなど聴きどころ盛りだくさん。

6 Influence / G. Ritchie
・・・

7 Constant Struggle / S. Zarif
サミール・ザリフ(カナ?)のオリジナルは完成度が高く、構成もメンバーの良さを引きだしてる感じです。
アルトのフレイジングがかっこよすぎ。

8 Gullin Bursti / L. Dietrich
曲が抜群にいい!アレンジのセンスも抜群。半年ほど前、youtubeではじめて聴いて只ならぬ気配を感じました。2008年に聴きたかった。






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CBCカナダ ・・・今年の音源(Live録音、、新しい試みや過去曲はアグレッシヴに振れてます。私的には2008、9年ぐらいの感じが好きです。。)

http://www.cbc.ca/radio2/cod/concerts/20110124lober

Recorded: Jan. 24, 2011
Venue: National Arts Centre Fourth Stage, Ottawa, ON


The Story Web
http://www.thestorymusic.com/html/slideshow.php





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ジョン・コルトレーンに多大な影響を受けた、
The Storyリーダーのラース・ディートリッヒ曰く・・・

"音楽は音の集まりじゃなく、思考のコレクション(断片)で、いわば私たちの人生の物語です"

右から2番目の眠そうなのがリーダー。



<追記>
彼らが活動を辞めていたとしたら、とても残念です。
演奏もコンポジションのレベルも抜群なユニットで、聴きやすく斬新。
by kuramae2010 | 2011-11-23 01:35 | jazz | Comments(1)

Jason Lindner   Darrell Grant

d0157552_0574149.jpgJason Lindner / Live/UK / Sunnyside records
Jason Lindner (p)
Jimmy Greene (sax)
Omer Avital (b)
Marlon Browden (ds)

リリース:2004 録音:2001.2.25  Live:ロンドン Pizza Express



ジェイソン・リンドナー(p)のロンドンでのライブ盤です。ジェイソン・リンドナー参加のアルバムはオマー・アヴィタル「Free Forever」、ダニエル・フリードマントリオ、チャールス・オーエングループなどで印象にのこってました。相当数のアルバムに参加してます。

オリジナル曲「Meditation on Two Chords」は、アヴィシャイ・コーエン(tp)のアルバムにも収録されてましたが、ジェイソン・リンドナー盤は名曲だなあ、と感じます。ここでのリンドナーのアプローチは、、、ファンタジック。過去の米レビューでもヴォイシングについて語られてました。。
後半のLiveバージョンはグルーヴ感満点!






d0157552_057455.jpgDarrell Grant / THE NEW BOP / Criss Cross

Darrell Grant (p)
Scott Wendholdt (tp) Seamus Blake (ts,ss)
Calvin Jones (b)
Brian Blade (ds)

録音:1994.11


ダリル・グラント(p)2作目のリーダー、クリスクロス盤。古いんですが、先月にメンツ買いしてました。
・・・発売当時は米ジャズチャートで上位にランクしたようです。2007年の2枚組「TRUTH AND RECONCILIATION」も豪華メンバーでした。John Patitucci、Brian Blade、Bill Frisell、Steve Wilson、Joe Locke(vib)、Adam Rogers ・・・

本作はダリル・グラントが90年代の視点から、5,60年代のハードバップをアレンジするというコンセプトだったようです。オリジナル曲がメインで、エリントンやモンク曲をカバー。フロントにウエンド・ホルト、シーマス・ブレイク。エリントン曲でのシーマス・ブレイクは怪演!全体的にビビットな音色で往年を彷彿とさせるサウンド。随所で隙のないタイト感がビシッ!パキッと決まる90年代ハードバップ。

・・・ブライアン・ブレイドの粋で活きなプレイが聴けます。
by kuramae2010 | 2011-11-16 00:48 | jazz | Comments(0)

Portico Quartet

d0157552_0245030.jpgPortico Quartet / Knee-Deep in the North Sea / Real World Records
Jack Wyllie(sax)
Milo Fitzpatrick (db)
Duncan Bellamy (ds)
Nick Mulvey (hang)

録音:2007.2(未発表ライヴ音源収録再発:2011.2)




d0157552_0245664.jpgPortico Quartet / Isla / Real World Records
Jack Wyllie(sax)
Milo Fitzpatrick(db)
Duncan Bellamy (ds)
Nick Mulvey (hang)

録音:2009.10





このグループ、聴いたのが20才前後の頃だったら、2度目は聴かなそうなタイプだったりしますが、今は、すんなり聴けます。。植物が聴いても気持ち良さそうな、ポルティコ・クァルテットを仕入れました。なんとデビュー作から、ジョン・レッキーがプロデュースし、ロンドンで一気にメジャーになった、グループのデビュー作と2作目。


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爆発的に「すげえぇ!」という感じじゃないけど、『なんとなく、わかる空気感』な感じです。ロンドンと東京、、背地がないところで暮らす自分はけっこうハマります。彼らは元々ストリートミュージシャンだったようなことがレーベルサイトに書いてありましたが、ロンドンの雑踏や人の殺伐?とした中で凝り塊まったものをほぐすような伸びやかさと自由さがあるような気がします。
このユニットの特長は、打楽器の一種、ハング(PANArt)奏者がいること。ハングの世界で一番巧いと言われてるニック・マルヴェイ(カナ?)が柔らかな鐘の音ような響きを出しています。サックスのジャック・ワイリー(カナ?)もやたらと柔軟に伸びる音。この二人の溶け合い方がなんとも言えません。ダブルベースのミロ・フィッツパトリック(カナ?)の躍動感も良い感じ。
メンバーにはコード楽器奏者がいないんですが、ハングがピアノ的な役割を担ったりします。音階をつくってる感じ。アルバムではサポートでピアノやヴィオラなどが入ります。

BBCや他レビューではフィリップ・グラス、スティーブ・ライヒ、e.s.t.というキーワードが出てきてました。私的には一時期のスティングのソロ時の空気感も感じたりします。このあたりはプロデューサーのジョン・レッキーの影響もありそうです。

ジャズ×ニューエイジ×ミニマルミュージック×ワールドミュージック×UKプログレ的なナニか。






youtube
なぜか、、残念ながらライヴ映像のパフォーマンスはちょっと今イチです。

最初の2分は我慢したくなる人もいるかも・・・
この動画の場所が『Studio 2 at Abbey Road』です!!
Real World Records 動画
Real World Records・・・レーベルオーナーはピーター・ガブリエルです。

http://www.porticoquartet.com/

Portico Quartet - Clipper
途中からのベース、ドラム、リズムのセンスが抜群にカッコいい「Clipper」


ani la jetee full



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by kuramae2010 | 2011-11-15 00:38 | jazz | Comments(0)

Stranahan - Zaleski - Rosato / Anticipation 

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Colin Stranahan Stranahan - Zaleski - Rosato / Anticipation / CAPRI

Colin Stranahan(ds)
Glenn Zaleski(p)
Rick Rosato(b)

リリース:2011.10



たまたまネットで試聴し、おもしろいリズムとタイム感が気になりアマゾンで買いました。休みの前夜にサイトを眺めて、試聴して、アマゾン.jpに在庫があると翌日には聴けるという。。今では当たり前なのかもしれませんが、ロンドンで人気急上昇「Portico Quartet」とかの新譜~旧譜まで聴けたりします。データだと即効でダウンロードできます。今では普通ですが。。
Portico Quartetはアマゾンで仕入れました。ハマってます。
おもしろい音楽をやっている人々は、以前よりぜんぜん売れる環境になっているということかもしれません。



『 Stranahan - Zaleski - Rosato / Anticipation 』のメンバーはブルックリン周辺のクラブが主な活動の場らしいです。でも、アルバムの1曲目はスタンダードの 「All the Thing You Are 」 からはじまります。アレンジが新鮮で何拍子なのかわかりませんが、アコースティック盤Hip hopみたいなヘンな感じで癖になる。テーマはストレートでリズムとコードがなんとも変化球。

実質のリーダーはドラマーのコリン・ストラナハンです、、、どういう経歴かよくわかりません。今年、カート・ローゼンウインケルのスタンダードバンドで来日したドラマーのようです。

2曲目がアーロン・パークスを彷彿とさせるテーマで、ピアノのグレン・ザレスキ(カタカナ?)のオリジナルです。3曲目がバップ・チューン。コリン・ストラナハンが煽り立てるし、テンポはコロコロ変わっていきます。メンバー各人が2曲づつ提供してるので各演奏でちがうという面白さあり。


この3人、ほぼ毎晩どこかのクラブでセッションやっているようです。
11月17日にN.Y.でピアニストのグレン・ザレスキはバイオリニストの大村朋子さんとDUOをやるようです。

大村さんのデヴィッド・ビニーのLiveレビューは伝わってくるものありました。
by kuramae2010 | 2011-11-10 01:17 | jazz | Comments(4)

Pat Martino / Undeniable: Live at Blues Alley

Pat Martino / Undeniable: Live at Blues Alley / Hggh note

Pat Martino (g)
Eric Alexander (ts)
Tony Monaco (org)
Jeff "Tain" Watts (ds)

発売:2011.10.11  
録音:2009.6.26-28 Blues Alley Washington DC.


「Lean Years」 最初の瞬間から、パット・マルティーノ、、、
オリジナル曲「Double Play」などは、ルパン三世のエンディングになりそうな雰囲気です♪
弾きまくるパット・マルティーノ、お客さん楽しそうです、うれしいです。


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by kuramae2010 | 2011-11-08 01:05 | jazz | Comments(1)

Jasper Høiby / Phronesis / Edition Records

d0157552_2315163.jpg Jasper Høiby - Phronesis / Alive in London / Edition Records

Jasper Hoiby (b)
Ivo Neame (p)
Mark Guiliana (ds)

録音:2010.3 ロンドン フォージアートLive




「フロネシス」のリーダーは、デンマーク出身のベーシスト、ジャスパー・ホイビー。昨年のロンドン、フォージアートのライヴ演奏を収めたグループ3枚目のアルバム。イギリスのジャズサイトで記事が多く、サンプルを聴き仕入れました。

現代トリオらしいサウンドで、派手さはなく、そこはかとなく漂うダークな音色。コンポーザーはジャスパー・ホイビー。醒めた分散的なイーヴォ・ネアム(読み方?)のピアノと”抉る”ようなボディ・ブローを決めてくるベース。複雑なリズム、変化していく拍子、ベースとピアノの緊密なハーモニーなど湿度感の希薄な中でテンションの高い演奏。

新たに参加のマーク・ジュリアナ(ds)は、抑え目ながら、やはりガンガン来ます。ダニエル・ザミールやアヴィシャイ・コーエングループ、オマー・アヴィタル、デヴィッド・ビニーなどのグループにも参加している兵。また、ジェイソン・リンドナーともプレイする人気ドラマー。。現在は既にちがうのかもしれません。

イーヴォ・ネアムは初めて聴くんだと思いますが、カテゴリーを越えた、いろんな要素がいっぱい詰まっているピアニストだという感じがします。熱いんですがクールです。硬質でタイトな音、イーヴォ・ネアムの『間』の感覚が絶妙。


フロネシス、ユニット名の意味合いから、高い即興性が求められているようです。
私的に、今年聴いたトリオでBest5!(去年発売ですが)

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PHRONESIS - Abraham's New Gift (Live) 2009
※このライブがアルバム音源かなと思います。


PHRONESIS , 2010, at the Sud des Alpes,AMR, Geneva, Switzerland
※ドラマーがAnton Egerに変わってます。


Wayne Krantz & Mark Guiliana
まったく関係ないですが、、、マーク・ジュリアナ
by kuramae2010 | 2011-11-06 00:06 | jazz | Comments(0)

artの力

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千駄木のGallery汐花でやっている志村岳哉 さんの個展「 Chill Wave 」へ行ってきました。

根津・千駄木界隈は、一歩路地へ入るとタイムスリップしたような一角が多くて楽しい。この町で面白いのが、子供の頃の路地の記憶のような場所が今だに残っていて、その距離が近い空間で若い子達や地元のおばさんとかがヘンな店やギャラリーとかをしている。それもギンギンじゃなくゆるく。


ギャラリー汐花の店主は下町のおっさん風な感じで気さくで怪しいw
作家の志村さんは飄々とした感じで、作品にも何かしらユーモアと飄々ぐあいが顕れています。

どれもオブジェっぽいですが、一応、生活の中で使える風な道具だそうです。
実際はすこぶる使いづらく異質感がありますw
ツルっとしてなく、地層から抜け出てきたような雰囲気。


花びらが枯れ落ちた『鳥の記憶と花』に続き、
今回は、『項垂れた鳥』と『うつわ』を連れてきました。

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友人のライブです。偶然にも同じ場所です。

「EDGE OF THE GUITAR」発売記念ライブ ~ギター縁起絵巻~
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出演:EDGE  加藤崇之g, YOSHITAKE EXPEg, 石渡明廣g, 内橋和久g, 早川岳晴b, 藤掛正隆ds

at ShowBoat,KOUENJI,TOKYO 東京都杉並区高円寺北3-17-2 オークヒル高円寺B1
TEL:03-3337-5745
11/21  OPEN:19:00 START:19:30
TICKET:ADV\3000/DOOR\3500  ローソン&e+ 10/1~
ihttp://www.showboat.co.jp



50・・・かなり年上なんですが、年を感じさせない。。。
[ L I V E ] 尾上01平・生誕50周年記念ライブ
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日時 2011年12月17日(土)  高円寺SHOW BOAT
時間 開場18:30/開演19:00  ★BAND&GUEST  RYOJ I(米米CLUB/JUNGAPOP) 細川直人 他
お問い合せ・チケット予約・販売 ・高円寺SHOW BOAT 03-3337-5745 
高円寺SHOW BOAT WEB SITE
by kuramae2010 | 2011-11-04 01:01 | Comments(2)