うつし世は夢、夜の夢こそまこと

John Abercrombie / Wait Till You See Her / ECM

d0157552_1161112.jpgJohn Abercrombie / Wait Till You See Her / ECM
John Abercrombie (g)
Mark Feldman (vl)
Thomas Morgan (b)
Joey Baron (ds)
リリース:2009.9.25




昨年、パッケージ盤の中でかなり聴いたのが、John Abercrombieの『39 steps』でした。
最近ヘビロテなのがこの『Wait Till You See Her』。最初はヌルく甘ったるい温度感でまるでグッとくる盤ではなかったのですが、特にこの盤はバイオリンも入って、全体がミディアム・スローで究極のまったり感................

しかし、そこはジョン・アバクロビーのECM盤。深い魅力があって一度でもハマると抜けられない沼のような感じ。実際のサウンドも妖しい有機的な響きに満ちていて4人の距離感や空間が広くなったり狭くなったり、スピード感もうねったりと幽玄な世界。James Farberの音造りも貢献しているのは言うまでもありません。

タイトル曲「Wait Till You See Her」をはじめて聴いた時は、まるで嫌いな演奏の部類。。これ以上スローで甘いモノは体に悪いとすら思う始末。最近は聴くと安堵感すら憶える.........
前面左右chにギターを広げてうねらせて、ステージ奥に切れそうな糸の如くMark Feldmanを浮かび上がらせ、Joey Baronブラシが顕微鏡で観たような鮮度で寄り添う。音的にも面白いのですが、4人の集中力?贅肉のないバラードのよう。「 I've Overlooked Before」も眠りそうなテンポで進む即興。センシブルな演奏で4人各々が際立つ絶妙さ加減。こういう演奏を聴かせるのは難しいんじゃないかと思います。

39 stepsもどちらの盤も午後10時前に聴いたことはないという不思議さがあります。



演奏曲
1. Sad Song
2. Line-Up
3. Wait Till You See Her
4. Trio
5. I've Overlooked Before
6. Anniversary Waltz
7. Out Of Towner
8. Chic Of Araby
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by kuramae2010 | 2015-04-18 00:24 | jazz | Comments(0)