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うつし世は夢、夜の夢こそまこと

Frederico Heliodoro / Verano / 自主制作

d0157552_043370.jpgFrederico Heliodoro / Verano / 自主制作

Marcus Abjaud (p)
Frederico Heliodoro (b,vo)
Felipe Continentino (ds)
リリース:2014.3





昨年の夏頃に観た彼らのLive動画から、聴いてる盤がまだ少ないのですが、Frederico Heliodoroの2014年盤です。
父上はミナスMPBシーンを代表する有名なアフォンシーニョ(・・・でも、知らないんですけどネ --;)

この盤はスタジオライブ録音の自主製作盤。
1曲目の「Vida Nova Outra Vez」は中性的なボイスとピアノのハモりからミナス・ジェライスの風(どんな風か知らないけど・・)をイメージさせ、、、部屋の空気をいれかえたようなみずみずしい浮遊感。ワールドワイドな現代のポップスやロックetc.が素養になりつつ、自分たちの音楽をミックスした感が伝わる1曲目。彼らのことを『新世代ミネイロ』というらしい。。ただ、一般的な印象をおぼえる演奏はこの1曲目のみ。

アルバムタイトル曲の「Verano」は今時なコンテンポラリー・ジャズの流れをくむ演奏で、一瞬、Jasper HoibyのPhronesisかと思う変拍子や疾走感が蠢くリズム。ピアノとベースがシンクロした独特なノリですがテーマが繊細なせいか、あそこまでガッツりしてません。曲終盤にボイスが入ります。

「Festa de Fim de Mundo」はボイスが終始入る歌モノで憂鬱な曲想だし、スローで重いテンポ。ただエリオドロのボイスは中性的でしなやか、テーマの現われ方はカッコいい。「Topo do mundo」もミディアム・スローな演奏で、曲途中からマルクス・アブジャウドが弾くテーマ、後ノリさせる左手の"裏"からくる粘ったビートは彼らの演奏では珍しいんではと思ったりします。


「Louco Sertanejo」信号音のような無機的なピアノのリフに絡むフェリペ・コンチネンチノと前進させるエリオドロのベース。なにかこれまで聴いた演奏やアルバム(一部)とはちがうアプローチ。内省的なオリエンタルなムード。10分弱の演奏。「Riza」はボイスが入るプロローグから、とても繊細でアンニュイなテーマ。コンチネンチノの繊細でピとリッとしたシンバルワークも良いです。徐々に内側からテンションが上がってくるような演奏。アブジャウドの憂いある音色ともあった曲だし、演奏。

アルバム的には1曲目以外はとても内省的で繊細な演奏かな。彼らの中ではメロディが大切な要素としてありそうです。アルバムの中で定型なソロ回しはほぼナシ(Live音源はあり)でコンセプチャルなアルバム。



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       写真は「散歩マニア」さまが撮られたものです


先日、神楽坂の坂上の「太陽レコード」のオーナーさんにさらっと現代ブラジル音楽シーンのレクチャーを受けました。
ミナスジェライス州では1960年代ビートルズを起点にしたムーブメントがあったようで、サンパウロやリオデジャネイロとはスタイルがちがうらしい。多くは聴いてないけどたしかに「メロディ」やハーモニーが印象にのこる楽曲が多いですね。




演奏曲
1. Vida Nova Outra Vez
2. Verano
3. Festa de Fim de Mundo
4. Topo do mundo
5. Louco Sertanejo
6. Riza
7. MBS



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by kuramae2010 | 2015-04-12 00:19 | jazz | Comments(0)