Tigran Hamasyan / Shadow Theater / Sunnyside
Tigran Hamasyan / Shadow Theater / Sunnyside Communicat
Tigran Hamasyan (piano,keyboards)
Areni Agbabian (vo)
Ben Wendel (sax)
Sam Minaie (b)
Chris Tordini (b)
Nate Wood (ds)
Jean-Marc Phillips Varjabedian (vin)
Xavier Phillips (cello)
Jan Bang (programming)
David Kiledjian (programming)
リリース:2013.10
Shadow Theater、、ジャズっていう範疇からブレイクスルーしちゃってるTigran Hamasyanの2013年盤。
想像したジャズの快楽はうすいです。けど、すっごいクリエイティブな音楽です。
ちなみにTigranは2006年の「Thelonious Monk International Jazz Piano Competition」の優勝者でもありますが、この時の2位はGerald Clayton、3位にAaron Parksという顔ぶれだったことを最近知りました。
不思議な時空とエナジーが捩れた「Shadow Theater」。
1曲目の「The Poet」の出だしで、あちゃっていう気配を感じた方も多々居たんじゃないかと思います(僕もその1人...)。最近、グラスパーやエスクリートと共に聴き返してます。「Erishta」もヘタウマボイスで不思議空間へ誘われます。
「Drip」とかのエキゾチックなリズムの不可思議さとピコピコなエフェクトのmix、郷愁に満ちたボイスとか、なつか新しい。7曲目の「The Court Jester」も躍動的なビートとボイス。。
「Pt2 Alternative Universe」 はピアノに向ってますw 対峙してます。演奏全体の緩急がすごい。が、途中でボイスが入りアルメニ色が濃くなります。これとか別にボイスは要らない気がします。「Holy」はまったりした歌曲です...
アルバムラスト「Road Song」 はDripのストリングスver.っぽい曲。エネルギッシュ。曲途中にアルメニア語?でなんか挟んでます。なにか漲ってますね。自国の旋律とリズムのインパクト、緩急。
アルメニアを愛して止まない?Tigran の「Shadow Theater」のベースにはアルメニアのカルチャー、民族音楽がながれてんですが、Tigranはマッハでグローバル化している世界の中で、アルメニアを基軸に自己を哲学すると公言している人でもあります。
彼の言うところのグローバリズムは価値の均質化的なことを危惧しているようです。例えばスタバやマック、ユニクロ的なことに始まり、ネットによるボーダレス化などなど。どこへ行っても同じような世界が広がることがおもしろくないような節があります。日本では2000年代からロードサイドにモールが展開され、同じようなテナントが並び、旧市街地か空洞化していってることが言われたりします。経済ボーダレス化の音楽版?
思うに、Tigranは文化までグローバルするなら、逆流しちゃえっていう発想がアルバムづくりにあるのかもしれません。取り組み方はちがいますがRobert Glasper Experiment ノリ。。。
以前に観た、2011年のTigran HamasyanとAri Hoenig、Sam Minaieとのトリオ演奏時のダイナミズムやタイム感の衝撃を思うと、シンプルな共通語だけで突っ走る表現だけの盤も聴きたいと思わせる数少ないピアニスト。メインストリーム、現代コンテンポラリーの真ん中へ獅子の如く。
演奏曲
1. The Poet
2.Erishta
3.Lament
4.Drip
5.The Year is Gone
6.Seafarer
7.The Court Jester
8.Pagan Lullaby
9.Pt. 1: Collapse
10.Pt. 2: Alternative Universe
11. Holy
12.Road Song
Tigran Hamasyan (piano,keyboards)
Areni Agbabian (vo)
Ben Wendel (sax)
Sam Minaie (b)
Chris Tordini (b)
Nate Wood (ds)
Jean-Marc Phillips Varjabedian (vin)
Xavier Phillips (cello)
Jan Bang (programming)
David Kiledjian (programming)
リリース:2013.10
Shadow Theater、、ジャズっていう範疇からブレイクスルーしちゃってるTigran Hamasyanの2013年盤。
想像したジャズの快楽はうすいです。けど、すっごいクリエイティブな音楽です。
ちなみにTigranは2006年の「Thelonious Monk International Jazz Piano Competition」の優勝者でもありますが、この時の2位はGerald Clayton、3位にAaron Parksという顔ぶれだったことを最近知りました。
不思議な時空とエナジーが捩れた「Shadow Theater」。
1曲目の「The Poet」の出だしで、あちゃっていう気配を感じた方も多々居たんじゃないかと思います(僕もその1人...)。最近、グラスパーやエスクリートと共に聴き返してます。「Erishta」もヘタウマボイスで不思議空間へ誘われます。
「Drip」とかのエキゾチックなリズムの不可思議さとピコピコなエフェクトのmix、郷愁に満ちたボイスとか、なつか新しい。7曲目の「The Court Jester」も躍動的なビートとボイス。。
「Pt2 Alternative Universe」 はピアノに向ってますw 対峙してます。演奏全体の緩急がすごい。が、途中でボイスが入りアルメニ色が濃くなります。これとか別にボイスは要らない気がします。「Holy」はまったりした歌曲です...
アルバムラスト「Road Song」 はDripのストリングスver.っぽい曲。エネルギッシュ。曲途中にアルメニア語?でなんか挟んでます。なにか漲ってますね。自国の旋律とリズムのインパクト、緩急。
アルメニアを愛して止まない?Tigran の「Shadow Theater」のベースにはアルメニアのカルチャー、民族音楽がながれてんですが、Tigranはマッハでグローバル化している世界の中で、アルメニアを基軸に自己を哲学すると公言している人でもあります。
彼の言うところのグローバリズムは価値の均質化的なことを危惧しているようです。例えばスタバやマック、ユニクロ的なことに始まり、ネットによるボーダレス化などなど。どこへ行っても同じような世界が広がることがおもしろくないような節があります。日本では2000年代からロードサイドにモールが展開され、同じようなテナントが並び、旧市街地か空洞化していってることが言われたりします。経済ボーダレス化の音楽版?
思うに、Tigranは文化までグローバルするなら、逆流しちゃえっていう発想がアルバムづくりにあるのかもしれません。取り組み方はちがいますがRobert Glasper Experiment ノリ。。。
以前に観た、2011年のTigran HamasyanとAri Hoenig、Sam Minaieとのトリオ演奏時のダイナミズムやタイム感の衝撃を思うと、シンプルな共通語だけで突っ走る表現だけの盤も聴きたいと思わせる数少ないピアニスト。メインストリーム、現代コンテンポラリーの真ん中へ獅子の如く。
演奏曲
1. The Poet
2.Erishta
3.Lament
4.Drip
5.The Year is Gone
6.Seafarer
7.The Court Jester
8.Pagan Lullaby
9.Pt. 1: Collapse
10.Pt. 2: Alternative Universe
11. Holy
12.Road Song
by kuramae2010
| 2014-04-20 00:53
| jazz