うつし世は夢、夜の夢こそまこと

Gilad Hekselman / This Just In / Jazz Village

d0157552_2250297.jpgGilad Hekselman / This Just In / Jazz Village
Gilad Hekselman (g,syn,glockenspiel)
Joe Martin (b)
Marcus Gilmore (ds)
Mark Turner (ts) 2, 9, 13

リリース:2013.4.8




先日、御茶ノ水DUで棚を小一時間ほど眺めている時にかかった盤。

これまで流れていたジャズから一瞬にして空気が変わった感覚。
ダークな抑鬱ぎみなテーマから、波動と抑揚が迸るリズム、テンポがどんどん変わる演奏。
なんか、美貌と激しさ、意外性が均衡した麗しい・・・

しばし、手を止め聴き入った「Avove」。選んでる音がミラクルなギラッド・へクセルマン、新譜の1曲目。


のっけから採れたての新鮮さが伝わるサウンド。メロディが新しいどころか聴きやすい、けど、音のチョイスの斬新さ、フレージングのスイーツ感はヘクセルマン。過去のリーダー作とヘクセルマンのスタイルは大きく変わってない感じですが、すこぶるいい演奏!
この辺りの磁力はマイク・モレノにも感じますねぇ。ってか、たしか来日中なんですよね。。。

新譜「This Just In 」は、なんといってもマーカス・ギルモアの存在が大きい。ミキシングにも表れている感じ。2006年「 Split life 」のドラマーはアリ・ホーニグ(来日中....)ですが、2008年「 Words Unspoken 」 、2011年「Hearts Wide Open」 と同一メンバー。3作を続けて聴くとまた印象はちがうかもしれませんが、本盤はマーカス・ギルモアとへクセルマンの稠密ぶりが圧巻。マーカス・ギルモアのセンスがちょっとすごい。。

この盤は曲間に10~50秒ぐらいほどのニュース速報という実験的なトラックがあります。。
3曲のみにマーク・ターナーが参加、9曲目の「 Nothing Personal 」はレトロなテーマにタイトな演奏でマーク・ターナーのハードなブロウが快感。3曲目の「 This just in 」は、マーク・ターナーも参加したかつてのカート・ローゼンウィンケルを彷彿とさせながら、後半、ぶち壊していくような歪んだサウンドが面白い。13曲目の「This just out」 でoutする、という凝った感。

録音からミキシング、マスタリングまでの全工程は、おなじみのマイケル・ペレス・シスネロスが担当。時に煩いほど手を変え品を変え叩くギルモアが、かなり太い目にうねりますw シンバルもスペーシーになったり、カツ、カツ来たりと面白いミキシングです。ジャケットのアートワークも印象的なコラージュ。

私的にスタジオ盤は若干、音にスィーツ感が仄かに香るへクセルマンという感覚ですが、この新譜はアタリメじゃないかと思います。特に「 Above 」は2010年以降にしか生まれてこない感じのジャズ(ここ数年しか聴いてないけど ・・;)




演奏曲
1. Above
2. Newsflash #1
3. This just in
4. Newsflash#2
5. The ghost of the North
6. Newsflash#3
7. March of the sad ones
8. Newsflash#4
9. Nothing Personal
10. Eye in the Sky
11. Newsflash#5
12. Dreamers
13. This just out



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by kuramae2010 | 2013-05-08 23:38 | jazz | Comments(0)