うつし世は夢、夜の夢こそまこと

Will Vinson / Stockholm Syndrome / Criss Cross

d0157552_23564979.jpgWill Vinson / Stockholm Syndrome / Criss Cross
Will Vinson (as,ss)
Lage Lund (g)
Aaron Parks (p)
Orlando Le Fleming (b)
Kendrick Scott (ds)
リリース:2010.9




「Squeeze」の音が出た瞬間の響きが何気にすごい、ウィル・ヴィンソンの2010年のリーダー盤。
リンクさせて頂いている松岡さんおすすめの盤。メインはアルトですが1曲目はソプラノから。。凝った構成や変拍子など新しいノリを感じさせる「Dear Old Stockholm Syndrome」。後半ラージュ・ルンドとヴィンソンのユニゾンがきまったトラック。

この盤で一番好きな演奏、曲が「Dean Street Rundown」。ほろ苦いテーマをヴィンソンの物憂げな音色、微妙な歌い方にルンドが輪唱みたいにかぶせていく"かぶせ技"がツボですw ヴィンソン ソロでは主メロの分解っぷりや速い運指、ピッチの揺らぎがから生まれる漂流感や高音域まで太めに突き抜けていく音は流石。ケンドリック・スコットの重いプッシュも際立ってます。

この演奏だけでなく、ヴィンソン ソロ終わりに登場する、ルンドの醒めたコード(音階とかも?)トーンはドキッとする色気がありつつ、浮遊感や方向感を一瞬失くすキモなんだと思います。ミックスでもヴィンソンがちょい左でルンドがちょい右の同バランスなのでアンサンブルになると融和して浮遊するなんとも言えない揚力(妖力?)が生まれてます。同レーベルのルンドのリーダー盤は今イチ良さがわかりませんでしたが、この盤ではいい!

9曲中4曲がスタンダードというのも興味深いです。コール・ポーター曲はビ・バップでパーカーを偲ばせる茶目っ気。後半のスピード感あるソロ廻し、テンポの自由度など聴き応えあるかな。他ポール・デスモンドやコール・ポーター、ビル・エバンスの楽曲など。


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録音当時のウィル・ヴィンソンは、ジュード・ロウ似てるかなw 
ブルックリンを根城にしたジャズ・ミュージシャン達のビターなサウンドが漂うニヒルな盤。



演奏曲
1. Squeeze ( Will Vinson )
2. Dear Old Stockholm Syndrome ( Will Vinson )
3. Late Lament ( Paul Desmond )
4. Dean Street Rundown ( Will Vinson )
5. Icronic ( Will Vinson )
6. You Wouldn't Forget Me ( Kermit Goell , Fred Spielman )
7. Everything I Love ( Cole Porter )
8. Party Of One ( Lage Lund )
9. Show Type Tune ( Bill Evans )




Will Vinson's Quartet "Squeeze" featuring Solos by Mike Moreno on Guitar, and Will Vinson on Alto Sax. Rodney Green on Drums, Joe Sanders on Bass.

スタジオ録音とはガラッと変わったウィル・ヴィンソン。アグレッシブで尋常ならない斬れ。途中からですが、テーマ、マイク・モレノ ソロ、ヴィンソン ソロ。5月にモレノが来日します。吉祥寺の会場の予約サイトからはドラマーがアリ・ホーニッグに変更するというミラクルな案内!!チケット予約当日の夜、サイトを見たら既に完売、初日のpit innかあ。。。




2011年10月ドイツでのライブ動画:ピアノレスでドラマーがヨッヘン・ルカートへ。



同じドイツのライヴ2012年のラージュ・ルンド トリオ のアンコールでスタンダードの「 Straight Street 」。この人、すごいw ドラマーがジョナサン・ブレイク、ベースはフレミング。
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by kuramae2010 | 2013-03-25 00:29 | jazz | Comments(0)