人気ブログランキング | 話題のタグを見る

うつし世は夢、夜の夢こそまこと

Jesse Van Ruller / Views / Criss Cross

Jesse Van Ruller / Views / Criss Cross_d0157552_11592.jpgJesse Van Ruller / Views / Criss Cross
Jesse Van Ruller (g)
Seamus Blake (ts)
Sam Yahel (Hammond B3 org)
Bill Stewart (ds)

リリース:2006.12





一昨年なんですが、ネット・ラジオから流れてきた、よく弾んだ艶と活き。憂いさを帯びたギター。
「Jesse Van Ruller - Amsterdam」。 スタンダードのアレンジかと思ったら、ジェシ・ヴァン・ルーラー本人の作曲。生まれた街をイメージした曲なんでしょうか。

2006年12月にリリースされた、ジェシ・ヴァン・ルーラー リーダーのクリス・クロス盤。リアルタイムで聴いてないですが、これはヒットしたでしょうね。演奏は全演奏カッコいい。ジェシとサム・ヤヘルのハーモニーはクールなのにあたたかな感触。ジェシの流れるような運指、抑揚と色気のある音色。伸び広がるオルガン。ヘンに凝った演奏ではないストレートさ。よく聴くと細かいコンポジションがされているのかも?!

このアルバムはベースレスなのでヤヘルは時にリズムの役割や”ノリ”を担う感じ。ジェシやシーマス・ブレイクとのハーモニーなどもあって重要。自身のソロ、シーマス・ブレイクのソロ時に裏をいくリズミックなバッキングや空間を浮遊させるとか手抜かりなし。聴いていて何?と感じたのが、バスドラと遅れ重ね気味にすっごい低いうねりのような低音。このちょっとボヤけて聴こえる(まっとなシステムだとちゃんと聴こえる)のがヤヘルの仕業だと思います。ジェシは全体の響きを重要視するギタリストで、この厚みが出るサウンドがないと匂いの希薄ななものとなる。ドラムのビル・スチュワートも斬れのいいプッシュで演奏全体を引き締めてる感じでいい。

以前書いた、ラージュ・ルンド盤と同じくドラムがビル・スチュワート。プロデューサーとマスタリングスタッフは同じでレコーディング・エンジニアがマイケル・マルシアーノではなく"マイク・マルシアーノ"
・・・じつは同一かな? ジェシ盤のほうがまるで好み。




演奏曲
1.Silk Rush (Jesse van Ruller)
2.Super Dry (Jesse van Ruller)
3.Holistic (Jesse van Ruller)
4.Sway (Jesse van Ruller)
5.Amsterdam (Jesse van Ruller)
6.Gladiator Glamour (Jesse van Ruller)
7.Tear Jam (Jesse van Ruller)
8.Strung Out (Jesse van Ruller)




Jesse Van Ruller / Views / Criss Cross_d0157552_1114438.jpg







Ramon Valle / Flashes From Holland / RVS MUSIC
Ramon Valle - Piano
Jesse van Ruller - Guitar
Omar Rodriguez Calvo - Double-bass
Owen Hart Jr. - Drums

昨年の音源ですが、ラモン・ヴァレ(レイモン・ヴァッレ?)とのユニット。スタイルががらっと変わったジェシがかっこいい!
このレーベルはヴァレ自身のオランダのレーベルだそうです。動画のトラックは「Amsterdam Party Time」。

Promo film for Ramon Valle's Flashes from Holland.

Promo film for Ramon Valle's Flashes from Holland.
Recording Session for the tune: "Amsterdam Party Time".
by kuramae2010 | 2012-12-10 00:56 | jazz