うつし世は夢、夜の夢こそまこと

Grant Green / Live at the Lighthouse / Blue Note・Capitol Records

d0157552_0572557.jpgGrant Green / Matador / Blue Note
Grant Green (g)
McCoy Tyner (p)
Bob Cranshaw (b)
Elvin Jones (ds)
録音:1964.5.20





このアルバムが録音された日程は、ジョン・コルトレーンの 「Crescent」 録音の前・後半の真ん中、
5月のセッション。 「A Love Supreme」 が録音されるおよそ半年前。

グラント・グリーンがリーダーでマッコイ・タイナーとエルヴィン・ジョーンズが参加した1964年盤。アルフレッド・ライオンの大胆な企画というか、キャスティング。

ベースがジミー・ギャリソンでなく、リー・モーガンなどと演奏していたボブ・クランショウです。印象的なグラント・グリーン曲 「Matador」 。。昔はこのテーマの泥臭さが今イチでしたが、今聴くと新鮮。グリーンに負けじとシングル・トーンの音が妙にささるwマッコイ・タイナーのソロ。もろ、コルトレーン・クァルテット・・・

興味深い 「My Favorite Things」 。マッコイ・タイナーはちがうアプローチですが名盤と似たような印象。テンポもちがってます。エルヴィン・ジョーンズがかなり同じ雰囲気で、誰のアルバムだろうが気にしちゃいない的なノリw グリーンはコルトレーンとは真逆なシンプルで軽いノリ。バリバリなシーケンス・フレーズも展開。タイナーの左手コードと妙に呼応してます。。。 「Bedouin」 などのマッコイのソロの展開もコルトレーン・クァルテットのそのもの。
この盤でグラント・グリーンらしい演奏が 「Wives And Lovers」 かなと思います。マッコイソロも仰々しい展開を潜めたソロ。フェードアウトで終わるのが哀しいw


プロデューサーのアルフレッド・ライオンは、マッコイ・タイナーとエルヴィン・ジョーンズが生み出すサウンドは狙い通りだったんだろうか。また、グリーンとコルトレーンの対極的なスタイルはどう感じていたのでしょうか。。。私的にびみょーな盤。



演奏曲
1. Matador
2. My Favorite Things
3. Green Jeans
4. Bedouin
5. Wives And Lovers






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d0157552_0571920.jpgGrant Green / Live at the Lighthouse / Blue Note・Capitol Records

Grant Green(g)
Claude Bartee, Jr.(ts,ss)
Shelton Laster(org)
Gary Coleman(vib)
Wilton Felder(b)
Bobbye Hall (per)
Bobbye Porter (per,conga)
Gregg Williams(ds)
録音:1972.4.21
Remaster by Blue Note




「マタドール」とはまったく違う盤。
ドラッグからヌケ、しがらみからも抜け?解放感いっぱいの、グラント・グリーンのファンク・ジャズの名盤!!

オープニングナンバーのグリーン ソロやベースのウィルトン・フェルダーのアゲアゲなノリはちょっと堪んない感じ。ダニー・ハサウェイやボブ・マーリーなどのライブ盤にも通じるグルーヴ。
この中でしっとり系な演奏、スタイリスティックスの 「Betcha By Golly Wow」は、泣けるくらいカッコいいグリーン。サックスが妙にびみょうですが。。。

ドナルド・バードのポップな 「Fancy Free」 は、デビュー当初を彷彿とするバップ的なフレーズやウェス・モンゴメリーばりの音色も披露?怒涛なファンクなバネを聴かせるパーカッション、ベース、ドラム。と、たなびくオルガンの妙。シェルトン・ラスターの 「Flood In Franklin Park」 ではグリーンがマジで長いソロでトラック・タイム9分ちょいで絶頂!お客さんも昇天?!シンプルな歌で粘っこくコブシをまわす、お客さんのノセ方が凄い。

このライブ盤、誰かがいいタイミングで野次ってる(煽ってる)のもいいノリ。
「jan jan」 のスピード感は尋常じゃない、ただ速いだけじゃなくて、ぶオーッと風と地響きが伴うような疾走感。ラスターのクレイジーなソロが圧巻w
ラスト、 「Walk In The Night」 鳴った瞬間、ソプラノに唖然。奇妙に間の抜けたソプラノの音。それよりバッキングのグリーンの方が大きくリマスターしてあるトラックw



演奏曲
1.Introduction - Hank Stewart
2. Windjammer (N. Creque)
3. Betcha By Golly Wow (L. Creed, T. Bell)
4. Fancy Free (D. Byrd)
5. Flood In Franklin Park (S. Laster)

Introduction - Ed Hamilton
6. Jan Jan (M. Davis) 原曲はファビュラス・カウンツw
7. Walk In The Night (J. Bristol, M. McLeod)



「Live at the Lighthouse」 最大の難点は、ジャケットが不気味すぎる。
下北のレコード屋にアナログのオリジナル盤があるようですが、安い・・・






グラント・グリーンは若くしてアルフレッド・ライオンに大抜擢され、ブルーノートに多くのリーダー・参加盤を残しています。当初、2人のチャーリーに衝撃を受け、ビ・バップを極めようとしたようです。練習はパーカーのフレーズをそっくり真似て演奏をしたりしたそうです。全盤聴いてるわけではありませんが、粘っこいノリや唄い方の巧さで引き込まれます。映像で観るとかなり独特なピックの持ち方と左手の指力の強さ?それが独特な"コブシ"や粘った"ノリ"生み出す感じでしょうか。ソロのクライマックスでは下手すると反復フレーズだけで、逝っちゃっうようなところがありますが、音の色合が豊か。コブシはブルースやゴスペルなどから来ているんではないかと思います。

ドラッグで逮捕前後でプレイがガラッと変わりますがひっくるめて魅力ある人。
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by kuramae2010 | 2012-11-18 01:02 | jazz | Comments(1)
Commented by 職務経歴書の書き方 at 2012-11-18 17:53 x
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。