うつし世は夢、夜の夢こそまこと

Matteo Sabattini / Metamorpho / Fresh Sound New Talent

d0157552_145424.jpgMatteo Sabattini / Metamorpho / Fresh Sound New Talent

Matteo Sabattini (as)  Chris Potter (ts) 4
Mike Moreno (g)
Aaron Parks (p)
Matt Clohesy (b)
Obed Calvaire (ds)
リリース:2012.7.21



米国の建築家、フランク・ロイド・ライトは、

『 すぐれた建築家の建築は、その時代を代弁する 』

みたいなことを言っていましたが、ニューヨーク、ブルックリンを中心にリリースされる、
アルバムでよく聴こえてくる調和感あるアンニュイさは時代の空気感なのかな?




マッテオ・サバティーニの今年7月にリリースされた新譜。昨年リリースしたFSNT「Dawning」はマイク・モレノ、ラーゲ・ルンドに注目し仕入れましたが、今回は、アーロン・パークスとマイク・モレノが参加で購入。 前回リンクした、MSNYQユニットでのパッケージとなるようです。


1曲目から『今』を感じさせるリズム、コンポジションの「 Like A Butterfly 」。「 Dawning 」の「 Dawning 」と似てる感覚。フロントの調和感が際立つ「Tears Inside」なども旬なスタイルで変拍子や奥へと展開し燃焼していくダークなコンポジとション。サバティーニのソロ終わりから展開するアーロン・パークス、マイク・モレノソロの抑制された温度感は絶品。タイトに決まるオベド・カルヴェールもカッコいい。モレノソロにゆるーくあわせてくるサバティーニの協調性も絶妙。
3曲目の「Invisible Shield」」は、どこからともなく漂うアルトとモレノの浮遊感の相性が良い感じ。アルバムタイトル曲の「Metamorpho」はyoutubeにアップされていたライブ演奏はチープな印象でしたが、今回クリス・ポッターが入り、ハーモニーに厚みが出てます。アーロンの醒めた音からモレノ、サバティーニのユニゾンはライブ盤より数倍良い演奏。後半のテンション上がっていくパートはクリス・ポッターも入り熱めなソロ、安定感、巧さでクリス・ポッター。スタンダード「 Body&Soul 」はサバティーニのアレンジ。ミステリアスでわりとストレートな演奏。
「 Fooling The Mirror 」アコギのモレノとのデュオ。9曲目「 Dreaming Loud 」はアーロン、モレノソロがじっくり聴ける演奏。わりとオーソドックスなコンポジション。ラスト「 Qq 」はゆったりしたアンニュイさが空間を満たしますw

前作は聴きやすいテーマとオベド・カルヴェール(カナ?)のテンション、ランダルのストレートなプレイが印象的でしたが、本盤は前作に残っていた「 Sons Of A Mitch 」 などのハードバップ色が一層うすくなり、サバティーニ、モレノとアーロンのユニゾンやハーモニーの綾が際立つ仕上がり。アーロンのバッキングは魅力的で"補間"する音が堪んない感じ。



サバティーニのコンセプトなのかMSNYQの方向性なのかわかりませんが、"和"を無視したエネルギッシュで全速力で駆け抜けるようなトラックが1つ、2つあってもいいと思うけど、そんな空気はながれてないのか?
そぉーいうのは他にあるでしょ的な感じw


フランク・ロイド・ライトは『一流の暖炉を造れてこそ、一流の建築家』とも言っていました。
リビングの定番(米)。家族が集まる場所。火を操るヒトの根源的な所作。日本では囲炉裏・・・

たまには、彼らがつくる一流の暖炉も聴いてみたい。




演奏曲
1. Like A Butterfly
2. Tears Inside
3. Invisible Shield
4. Metamorpho
5. Painted Hills
6. Body&Soul
7. Yuna
8. Fooling The Mirror
9. Dreaming Loud
10. Qq



d0157552_133846.jpg

[PR]
by kuramae2010 | 2012-08-06 22:18 | jazz | Comments(0)