うつし世は夢、夜の夢こそまこと

When the Road Bends: Tales of a Gypsy Caravan

d0157552_0531559.jpgWhen the Road Bends: Tales of a Gypsy Caravan 
邦題:ジプシー・キャラバン

監督:ジャスミン・デラル
出演:タラフ・ドゥ・ハイドゥークス
エスマ
ファンファーラ・チョクルリーア
マハラジャ
ジョニー・デップ





人は歌って、踊って、泣いて、笑う。
ジプシー・キャラバンは約千年前の北インドを起源とした、移動民族(ロマ)のミュージシャンの
北米ツアーをドキュメントタリーで描いた映画。

登場するミュージシャンは北インドのロマ音楽の聖地、ラジャスタンからウスタッド・ムラド・カーン、ウスタッド・ヌウーレ・カーン達。スペイン、アンダルシアからはアントニオ・エル・ピパ。ルーマニアからタラフ・ドゥ・ハイドゥークスとファンファーラ・チョクルリーア。マケドニアのエスマら4ヵ国5グループが登場。ステージシーンが映画という枠で断片的な演奏だけど、鳥肌モノの演奏もあり。

なかでもラジャスタンのミュージシャン達は上半身のリズム?手のリズム?から生まれる独特なうねり感。バスの移動中、飛行機、ホテルなど何処でもセッションして笑う、彼らは根っからのアーティスト。


ジャスミン・デラル監督は、彼らの「生活」も映していて、インタビュー映像からロマ・ジプシーへの根深い偏見が言葉の端々からうかがえます。ロマのミュージシャンは 『音楽は、生きるため』 とか 『お金がもらえる』 とあっけからかんと笑う。今を生きる音楽。映画撮影中、自宅で亡くなってしまうニコラエ・ネアクシュは 『音楽をやっていたおかげで、いい背広が買えた』 と言う。お金のために、暮らすために音楽をやって家族を養うことをしごく当り前に語る。誰かのモノじゃない音楽。
一方で支配する側を喜ばせる音楽も生まれた深い土壌。そのルールはAKB48でも活きてますw
ラジャスタンのミュージシャンが、はじめてベートヴェンの音楽を聴いたときの感想 「とてもシンプルな音楽だね」 だそうです。どこを聴いているのかわかりませんが、音楽の根本がちがうのかもしれません。


誰かのセリフ
『世界を変えたい? そしたらロマを見習うべきだよ。
戦争を始めない。国を占領しない。迫害しない』


最近めちゃめちゃハマッてるサム・ライミ監督の 「スパルタカス(18禁)」 でも、ローマ帝国時代のパワーによるエログロな圧倒的な人種差別がグツグツ迸ってます。5月に観た「テルマエロマエ」はほのぼの。。


ジプシー・キャラバン。
音楽を死ぬ間際まで演り、音楽で天へとおくる、ロマ達の心粋にワナワナする映画。
観終わると、なんともいえない爽やかさに満ちた音楽が鳴りやまない。



Khartaal, Sarangi and Dhoalk (Rhythm of Rajasthan)

(映画登場グループではないと思われますが・・・)


Diego Carrasco, Miguel Poveda, India Martinez, etc... - El sol, la sal, el son


フル・バージョン



どちらもスイングから解放されたジャズに似てる感があるかも。。。
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by kuramae2010 | 2012-07-10 00:34 | movie | Comments(0)