The king's Speech 邦題:英国王のスピーチ
1ヶ月8枚送られてくる映画。。観る時で4,5本。
今回から新しいLEDプロジェクターに変わりました。少し明るくなり、解像度も少しアップ。
The king's Speech 邦題:英国王のスピーチ
監督:Tom Hooper 2010年作品
脚本:デヴィッド・サイドラー
撮影:ダニー・コーエン
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーター 他
第二次世界大戦前後のイギリス王室を舞台にした映画。
イギリス国王の第2継承権をもつ次男デューク侯にコリン・ファース。このデューク侯、人前でしゃべる時に重度の吃音症が出てしまいます。実話だそうです。しゃべることができなくなる程の重症。
何人もの言語療法士の治療を受けたが治らず、当時植民地のオーストラリア人ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)の独自な療法を受けて、第二次大戦開戦の宣言を行うとうあらすじです。淡々としていますがじわっといい映画です。
オーストラリア系移民を演じたジェフリー・ラッシュの英国紳士ぶり、対等であろうとする姿などは植民地からの移民と国王の微妙な関係を好演。
イギリスは、第二次大戦前に25ヵ国を植民地化していた強い国です。別の見方では強すぎた。
この強い国の王となってしまったジョージ6世は極度にドモる。原稿を伝える「声」がドモることは許されない時代。
「声」を伝える装置は映画にも出ていましたが、ウエスタン・エレクトリックみたいな大きな装置。
ロンドンウエスタン?ヴァイタボックスの前身にあたるのでしょうか。。
第二次大戦に国が参戦することを国民に語り、説得することは、
一人の人間が背負う負荷を超えることかもしれません。
「英国王のいスピーチ」からはそう感じ取れます。
このスピーチいかんでは、国民の士気や感情まで左右される様を描いています。
映画では国王に就任し、いよいよ開戦が避けられない場面で、ヒトラーの演説に圧倒されるシーンが出てきます。稀有な人物、ヒトラーの声をドイツ国民は強い指導者として受け入れ自らを鼓舞したのだと思います。無理にでもそう思ったドイツ人も多かったでしょう。。一方、世界の人々は、狂気の声として恐怖や時代の残酷さを感じたかもしれません。
印象深いシーンでながれていた曲ベートーヴェン ピアノ協奏曲5番 第二楽章。
天皇陛下もこの戦争で演説を行いましたが、私達の先達はどう聴こえたか?
一度爺さんに聞いた記憶があります。
1930年代から1940年代、声を伝える機械の使命は今よりも遥かに重かった。
何よりも国王や首相のメッセージや決意そのものが重かったということでしょう。
テレビから流れるわが国の首相の声も負けじと重要。・・・かどうかは人各々。
戦後、国の命運を担った「声」を伝える技術は、
60年たった今、世界中の音楽が好きな時間にどこででも誰とでも、聴くことができるものに変わりました。
いつの時代でも、その時代の空気を伝えることにかわりはありません。
こだわれば、真夜中に自分の好きなライブ会場も再現できるようです。
「英国王のスピーチ」、音のソウルを解き明かす、
もしくは、対峙した一人の国王の作品という観方もあります。
今回から新しいLEDプロジェクターに変わりました。少し明るくなり、解像度も少しアップ。
The king's Speech 邦題:英国王のスピーチ
監督:Tom Hooper 2010年作品
脚本:デヴィッド・サイドラー
撮影:ダニー・コーエン
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーター 他
第二次世界大戦前後のイギリス王室を舞台にした映画。
イギリス国王の第2継承権をもつ次男デューク侯にコリン・ファース。このデューク侯、人前でしゃべる時に重度の吃音症が出てしまいます。実話だそうです。しゃべることができなくなる程の重症。
何人もの言語療法士の治療を受けたが治らず、当時植民地のオーストラリア人ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)の独自な療法を受けて、第二次大戦開戦の宣言を行うとうあらすじです。淡々としていますがじわっといい映画です。
オーストラリア系移民を演じたジェフリー・ラッシュの英国紳士ぶり、対等であろうとする姿などは植民地からの移民と国王の微妙な関係を好演。
イギリスは、第二次大戦前に25ヵ国を植民地化していた強い国です。別の見方では強すぎた。
この強い国の王となってしまったジョージ6世は極度にドモる。原稿を伝える「声」がドモることは許されない時代。
「声」を伝える装置は映画にも出ていましたが、ウエスタン・エレクトリックみたいな大きな装置。
ロンドンウエスタン?ヴァイタボックスの前身にあたるのでしょうか。。
第二次大戦に国が参戦することを国民に語り、説得することは、
一人の人間が背負う負荷を超えることかもしれません。
「英国王のいスピーチ」からはそう感じ取れます。
このスピーチいかんでは、国民の士気や感情まで左右される様を描いています。
映画では国王に就任し、いよいよ開戦が避けられない場面で、ヒトラーの演説に圧倒されるシーンが出てきます。稀有な人物、ヒトラーの声をドイツ国民は強い指導者として受け入れ自らを鼓舞したのだと思います。無理にでもそう思ったドイツ人も多かったでしょう。。一方、世界の人々は、狂気の声として恐怖や時代の残酷さを感じたかもしれません。
印象深いシーンでながれていた曲ベートーヴェン ピアノ協奏曲5番 第二楽章。
天皇陛下もこの戦争で演説を行いましたが、私達の先達はどう聴こえたか?
一度爺さんに聞いた記憶があります。
1930年代から1940年代、声を伝える機械の使命は今よりも遥かに重かった。
何よりも国王や首相のメッセージや決意そのものが重かったということでしょう。
テレビから流れるわが国の首相の声も負けじと重要。・・・かどうかは人各々。
戦後、国の命運を担った「声」を伝える技術は、
60年たった今、世界中の音楽が好きな時間にどこででも誰とでも、聴くことができるものに変わりました。
いつの時代でも、その時代の空気を伝えることにかわりはありません。
こだわれば、真夜中に自分の好きなライブ会場も再現できるようです。
「英国王のスピーチ」、音のソウルを解き明かす、
もしくは、対峙した一人の国王の作品という観方もあります。
by kuramae2010
| 2012-01-30 01:36
| movie