うつし世は夢、夜の夢こそまこと

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Shai Maestro /THE ROAD TO ITHACA / La Borie

d0157552_145179.jpgShai Maestro /THE ROAD TO ITHACA / La Borie
Shai Maestro (p)
Jorge Roeder (b)
Ziv Ravitz (ds)
Neli Andreeva (voice on #10)
リリース:2013.



Shai Maestroの昨年に出た2枚目のリーダー盤。
音源はリリース前からちらほら聴いてまして、入手しませんでした。

たまたま入手して通して聴くと、演奏は上手いですし、コンポジションも流行りにのって凝ってます。
が、薄く仄かなルーツ色にスイーツな小粒感?世界観が小さいかなっていう感じがしてならない。

Shai Maestroと同時期頃に注目し、すげえーとか思っていた、Julian Lageですが、
最近の演奏を聴くとすこぶる上手いんだけど、「Gladwell」的なところから
あんま変わんない印象。聴くソースが悪いのか?それが個性ななのか。。



ワールドカップ、いよいよ決勝。
ニワカファンの癖に寝れないっ




演奏曲
1.Gal
2.Cinema G
3.Let Siund Be Sound
4.Paradox
5.Untold
6.Invisible Thread
7.Zvuv (The Fly)
8.The Other Road
9.Vertigo
10.Malka Moma
11. Water Dance(Bonus Track)
by kuramae2010 | 2014-07-14 01:21 | jazz | Comments(0)

Shai Maestro / Shai Maestro Trio / lavorie Records

d0157552_22502892.jpgShai Maestro / Shai Maestro Trio / lavorie Records
Shai Maestro (p)
Jorge Roeder (b)
Ziv Ravitz (ds)

リリース:2012.3.26




アヴィシャイ・コーエンの「 Gently Disturbed 」を聴いて以来、次の世代を代表するジャズピアニストの一人になるかもと注目していたシャイ・マエストロの初リーダー盤。メンバーはホルへ・ローデル(Julian Lage / Gladwell参加)とOmer Klein / Introducing Omer Klein 参加のジヴ・ラヴィッツ。


初リーダー盤は全曲オリジナル・コンポジション、アレンジと気合が入った1枚。
レーベルはヤロン・ヘルマンと同じフランスのラボリエ。2曲程の音源は昨年から年明けに公開されてました。最近ではアリ・ホーニグ、ギラッド・ヘクセルマンらとのライブ、今年の2月ぐらいからNYCでオーランド・レ・フレミングも参加している「アリ・ホーニグトリオ」でライブも行っています。





ファースト・インプレッション
プロローグの「Confession」からシリアスに躍動していく、「Sleeping Giant」。マエストロは闘牛を前にしたマタドールのように、闘牛ホルへ・ローデル(かな?)と緊迫感ある演奏。ピアノの抑揚は心理的な高揚感とか動きを表現したようなダイナミズム。切迫感を孕む表現など、ピアノが一様に平面的ではないのがいい。ジヴ・ラヴィッツのシンバルで、まさに両者相対するみたいな変化も生み出すアレンジ(もしくは、眠る巨人が目を覚ます)。

続く「Brave Ones」は軽いメロディ、リズムから一転し怒涛のベース、バスドラが演奏に異様なうねりを生み出します。低域のレンジは威容。嵐が去ってからはリリカルなタッチのトリオ演奏・・・再度テンション上がり、美メロなタッチでエンド。ジェットコースターのような展開。4曲目「Painting」抑制感あるテーマソロからアルコが入り深度が出るアレンジ。深いドラ、バスドラでサウンドに厚み。音としてはボケてる感。再度、ピアノソロでエンド。「Silent Voice」は、公開されていた曲。確認してませんが、バージョンが違う。テーマは親しみ感あります。ホルへ・ローデルのピッツイカートとからむドラム、3人での連携。この時に分厚く入ってくる低域がよくわかりません。テーマを転調したハイなテンションでエンド。


前半、アルバムの構成が練られているなあと思います。三位一体でのテンションは、勢いで盛り上がって終わり、という感じではなく、3人のダイナミズムを追求している感じでコンポジションの中の一つ。マエストロはクラシックをかなりやっていたような気配が濃厚で左手がジャズっぽくないことが多々ある感じです。




6曲目「Angelo」ヨーロッパの古い映画のサントラを思わせる、セピア色なテーマからイスラエル民謡に緩急をつけるアレンジ。機会があれば聴いてほしいですが、個性的な音色とボイシングです。イスラエル色一辺倒に染めてないセンスは節度かな。哀感あるテーマにリズムを前ノリしていくユーモアあるフレーズなどいい演奏。ティグラン・ハマシャンのアルメニア民謡やヤロン・ヘルマンのアプローチを思いだします。

8曲目「The Flying Shepherd」なんだろー、このアレンジ。お祭りっぽいテーマ?3人の連携感は見事です。続く「Kalimankou Denkou」はリバーブ多目のピアノソロ。というか、ほとんどクラシックピアノっぽいノリ。

ラスト曲「One For AC」 ルーツに根ざしたテーマ、ダニエル・ザミールっぽいテーマ。彼のフレーズをピアノで再現しています。それだけ影響を受けたんでしょうね。ホルへ・ローデルのベースも古典楽器のような音色でいいソロ。変拍子、転調を入れながらテーマを執拗に繰り返すアレンジ。ライブでは盛り上がりそうw 

このアルバムe.s.tみたいなラスト曲に隠しトラックあります。



d0157552_0281639.jpg



これまで聴いた若手ジャズピアニストの作品の中ではちょっと異質。
意外に個性が表現されたアルバム、と言ってもいいと思います。

実はもっと洗練された作品、もしくはクラシック色が強くメロディを歌わせる、聴かせるようなある種の没個性的なデビュー盤を想像してました。マエストロとも共演したアリ・ホーニグとダニエル・ザミールの音源。ティグラン・ハマシャンとオミリ・モア参加での音源と比較した時の違いに共通性があったからです。アリ・ホーニグとティグラン・ハマシャンのダイナミックさ、キメ。ダニエル・ザミールユニットでのOmri Morの怒涛なまでのソロ、鋼のようグルーヴなどを聴くと、マエストロのクラシックに振れたピアノや線の細さ、スイーツに冗長したソロなどは悪い意味で際立ってました。特に流れや曲想をぶった斬っていく過去のソロはイケてません。・・・その分ダイナミックに振れた時の反動はあります。。「そんなことない」というリスナーもいると思いますが、自身のテリトリーに寄せすぎなサウンドは違和感ありました。本作では「Gently Disturbed」で感じた、才能とjマエストロのコンポジションの多芸さを聴いた感じです。

アルバム全体を通じてブレがなく、とても練られている構成。プロローグからラストまで幹が通ってます。このデビュー盤でヨーロッパ、アメリカでの評価は相当高くなるんじゃないかな。



録音ですが、フランスのラボリエスタジオ、ミックスダウンはニューヨークのエンジニアでドラマーのネイト・ウッド(?)が手掛けています。今年リリースされたBen Wendel「Frame」に参加したドラマーです。・・・ベン・ウェンデルのリーダー盤、何度か聴いてますがツボがわかりません。。音質については、これよりいい盤はいっぱいありますw 音離れのすこぶる良い、Pawel Acousticsで聴いても今イチ。




マエストロは、テイラー・アイグスティやティグラン・ハマシャン、
ジョン・エスクリートなどのピアニスト共に将来が楽しみなピアニスト。

このデビュー盤に参加したメンバーのつながりやエンジニア、ここ数ヶ月の活動などから、
とんでもなくいいメンバーでアルバムが出そうな気配。






演奏曲(全コンポジション シャイ・マエストロ)

1. Confession
2. Sleeping Giant
3. Brave Ones
4. Painting
5. Silent Voice
6. Angelo
7. Lethal Athlete
8. The Flying Shepherd
9. Kalimankou Denkou
10. One For AC


http://www.shaimaestro.com/



<追記>
3月に来日、、、してたんですねぇーーー
どんだけ情弱かと。

しかも、アリ・ホーニグ!にギラッド・ヘクセルマン!観たかった。
超鬱
by kuramae2010 | 2012-04-05 00:07 | jazz | Comments(2)

Omer Klein

d0157552_0305563.jpgOmer Klein / Introducing Omer Klein / SMALLS
Omer Klein(p)
Omer Avital(b)
Ziv Ravitz(ds)
Itamar Doari(per)



録音:2007.10.6,7,18




この盤はヤロン・へルマンのACT盤他2枚と一緒に購入しましたが、サラッと聴いて、あまりに民族色が強く、やっぱりか、と思いつつ放ってありました。オマー・クラインの2007年録音の初リーダ作です。

イスラエルには国立芸術アカデミーという、国際的(おもに米国...)に通用する人材を育成するアート学校があり、政府は海外の活動を支援することに積極的です。。オマー・クラインはイスラエル文化省から『優れたミュージシャン』として、ボストンのニューイングランド音楽院に奨学金制度で渡米したピアニスト。

1曲目からイスラエルのミュージシャンがよく使うフレーズが出てくるトラック。2曲目はボイスが入って...
購入日は、、これでBGMっぽく聴き流してしまった。

先日再聴、「Melody for Alon」あたりから引きつけられノーマルな耳でも聴けます。4、5,6曲は連続した構成で徐々に光が?みたいな。
7曲目では「Netanya」は、さも正義感があるようなテーマで、バリバリな民族色がさほど気にならなくなってくる始末wこのトラックではオマー・アヴィタルが「oud」を弾く。続く「The journey Home」ではラテンなリズムと中東フレーズが混ざった、ポップかつ寂しげな演奏。オマー・アヴィタルのソロ。いい構成、歌うピアノ。

9トラック目・・・「Tiul Be Israel」名曲かも。イスラエルを【返して】ください?
どう訳すのかわかりませんが、かなり含みのある演奏に感じられます。


ライナーの一文"Ifound this was group with a bond that runs as deep blood." 深い血の結束?オマー・アヴィタルと兄弟とか?何かしら使命感があるのかもしれません。。動画で見た明るいハイテンションな印象とはかけ離れた、民族色が強い雰囲気が漂ってます。







d0157552_012884.jpgOmer Klein / Rockets On The Balcony / Tzadik Records

Omer Klein (p)
Haggai Cohen Milo (b)
Ziv Ravitz (ds)

録音:2009.11


2009年のアルバムではベーシストがハガイ・コーエン・ミロへ変わってますが、やはり民族色が強いはじまり。。全コンポジション、オマー・クライン。前作以上にドラムのジブ・ラヴィッツ(カナ?)が前面に出てきていて躍動感があるかも・・・
ジブ・ラヴィッツのサイトによると、過去の共演者はHal Crook, Greg Hopkins, Joe Lovano, Lee Konitz, Eugene Friesen, Mick Goodrick, Eli Dejibri, James Genus, George Garzone, Ben Monder, Avishai Cohen など錚々たる顔ぶれ。
書いてありませんでしたが、一推しギタリスト、ギラッド・ヘクセルマンとも共演しています。

たぶん来年2月にフランス「laborie jazz」から発売されるシャイ・マエストロの初リーダー作のドラマーとして参加です。このレーベル、最近聴くヤロン・ヘルマンも擁しています。。

オマー・クラインの本作、前作よりアグレッシヴなイスラエル・サウンドまっしぐら。好みが明確に別れそうです。前作がたしか『イントロデューシング』今回は濃い本番?!この2作は3,4年前なので、現在はずっと違うのかもしれません。

彼の「伝えたい」と思う気持ちは充分に伝わってくるアルバム。
by kuramae2010 | 2011-12-26 00:16 | jazz | Comments(0)