うつし世は夢、夜の夢こそまこと

タグ:Wayne Krantz ( 3 ) タグの人気記事

David Binney/ Anacapa / Criss Cross

d0157552_2151284.jpg



David Binney のCriss Crossから最新盤「Anacapa 」

コンテンポラリージャズの未来を背負って、真剣で対峙している斬り込み隊長かと思った盤です。

この人、現代最強で本物のジャズ・ミュージシャン&コンポーザー。





d0157552_1135540.jpgDavid Binney/ Anacapa / Criss Cross
David Binney (as,ts,ss,vo,synths,b)
Wayne Krantz (g)
Adam Rogers (g)
John Escreet (p,rhodes)
Matt Brewer (b)
Obed Calvaire (ds)

Dan Weiss (d / Tabla)
Sergio Krakowski (pandeiro)
Louis Cole (vo)
Nina Geiger (v0)

Recorded by Max Ross at Systems Two Recording Studios, Brooklyn, N.Y. on
February 13, 2014.




David Binneyは過去のリーダー盤、参加盤など20枚ほど聴いてまして、もう入手しなくてもいいかな、、
と思いかけていた矢先ですが...................



2014年の6月までで、BESTなアルバム!2014年現在進行系の表現。

圧巻、壮絶、才鬼が漲って、溢れこぼれてます。

8ビートや変拍子、アンサブルやハーモニックな調性、
エロクトロニカやタイトにディストーションさせたギターに、コンプされたサウンドなど、
複雑&多様な趣きで表面的にはジャズらしくないけど、ソロ&即興性などのスピリットは本物で、
ジャズという音楽の生命線のど真ん中を突っ走ってるなと思います。





前へ、前に、先へ。


今年リリースされたjazz盤で、これほどエッジがたってて、
躍動感がある盤はそう知りません。

そもそもジャズはLPやCDとかのパッケージに収まらないものだと思いますが、
それをパッケージングして発売する。

おそらくコンテンポラリーの王道は、
過去表現の焼き増しはもっての他w
自省・内省的なループに陥らなない。。。
ルーツ&流行モノを融合させないっ! (ロックなテイストに充ちてます)
コンセプトがボヤけない。

その上で、ジャズの生命線を失わない。
というような、難しいものかと思います。聴くとバレるw


そんな難題?へ,、正面から開けてきているのがDavid Binney。
ロックなサウンドですが、過去の表現も含めて、ジャズ本来のソウルのまま拡張させていく、
姿勢に琴線を鷲掴みされました。


d0157552_1283645.jpg



インプレ
昨年、David Binneyが参加した「Antonio Sanchez / New Life」を二回りぐらい大きくして、
キャッチーなメロディや味わいetc.を削ぎ落として、斬新なコンポジションと演奏。

導入部はシンセありますよ、というヤバい感ぢの導入。。
「The Golden Zone」 カウンターポイントなテーマと圧巻のサックスソロ、テナーなのかな。。
「Massive Humanity」 短いけどロックなサウンド、Obed Calvaireのマシンガンなドラミングが圧巻。
「Distant City」 おそらくWayne Krantz
がフューチャーされたコンポジションでブルックリン・コンテンポラリー色が強いくて、アルトのフレージングは得意なパターン。


「Waiting For The Blast 」やタイトル曲「Anacapa」は、Brian Blade / Landmarksともシンクロしてるような印象ですが、Binneyテナーソロ(途中SS...)後のAdam Rogersかな、、ディスったサウンドが凄まじくドープで展開が神。どちらもコンセプトワークが綿密な盤で、世界観やテーマがちがうことは百も承知ですが、Brian BladeとDavid Binneyという表現者・コンポーザーの差、立ち位置がすごく出たトラック。アルバムにも通じて言えることです。

Brian Bladeはドラマーとして好きですが、同時期に出たJazzアルバムとしては比較しようがないほどの出来で、David Binneyはチャレンジングだし、クール。とっつきにくいけど。


好き嫌いは、その辺に放っといて、こういう盤こそ売れて欲しい盤。

ってか、売れなきゃ駄目だろ、、ぐらいw



「Imagination Sets Us Free」 New Lifeに収録されてたっぽい感じの展開かなと思いつつ聴いてましたが、曲名通りがっつりBinneyがアルトで、John Escreetと血が吹き出るような壮絶なインプロビゼーションを収録。以前、別れて云々とログッたのを即効で撤回。
「Santo Spirito」 テナーとアルトをミックスした一癖あるトラック。Wayne Krantz とAdam Rogersもミックスされている感じ。Krantzの歪んだギターってカッコいい。





この盤、録音が今年の2月で4ヶ月ほどのタイムラグで発売されました。

アコースティックな演奏、演奏の味わいや渋み、ジャズらしさという既成概念を
度外視して触れて欲しい盤です。


音質・仕上がりは荒削りでタイト。粗い。この粗削りな生命力を気持ちよく再生するのはけっこうタイヘンそう。
入手した帰り、モノラルのマッキントッシュでドライブされたD店のDD67000とかで聴きましたが、、難しい。
このメンツでLiveだと昇天、間違いなし!!



d0157552_1435243.jpg



先日はじめて入ったジャズBar・喫茶のマスターから 「誰が好きですか?」 と聞かれました。
John Escreet、Ferenc Nemeth、Mike Moreno、Tigran Hamasyan、Pascal Le Boeuf、Jasper Hoiby、Antonio Sanchez、Havard Stubo、Brian Blade、Diego Barber、Esbjorn Svensson、Gilad Hekselman、Jason Moran、Miguel Zenon、Jason Lindner、Kurt Rosenwinkel、Roberto Fonseca 、Calvin Keys、David Durrah、Miles、etc...
好きなミュージシャンは、いっぱいいてなかなか答えにこまりますが、

「ジャズは、どんなのから聴けばいいですか?」と聞かれたら、
「今聴くなら、David Binney/ Anacapa とか、Mike Moreno etc....
ピアノトリオならPhronesis がおススメです。ステージはMilesが神憑りでした」 と。

そこのマスター、ふだんはBlueNoteの古いのかけたりしてるようですが、、
挙げた名前や盤はほぼご存知で、知らない東欧系のジャズマンの盤をたんまり教えてもらった。
アンテナが360度w




演奏曲(all Composit David Binney)
1.She Loves, Introduction
2.The Golden Zone
3.Massive Humanity
4.Distant City
5.Anacapa
6.Waiting For The Blast
7.Imagination Sets Us Free
8.Heart Shaped Mind
9.Santo Spirito
10.She Hates, Outro
by kuramae2010 | 2014-06-23 00:03 | jazz | Comments(0)

John Escreet / Exception To The Rule / Criss Cross

d0157552_22161693.jpg

John Escreet / Exception To The Rule / Criss Cross
John Escreet(p,key on 7)
David Binney(as)
Eivind Opsvik(b)
Nasheet Waits(ds)

録音:2011.01.19
Recorded at Systems Two Recording Studios, Brooklyn, N.Y.



月末のクソ忙しい今日、ジョン・エスクリートの新譜をやっと手に入れました。
DUで大量に平置き、、、これ平置きになるような盤なんだろうか。。



メモ帳メモ:ファーストインプレッション
1 Exception To The Rule
幕開き、はじまりのドラみたいなドラムソロ。リズム、イケてる!デヴィッド・ビニーとジョン・エスクリートのタッグ、最高!いいアルバムなんじゃ・・・という予感。ビニーのアルトソロ熱いし厚い。バックでエスクリート暴れ放題、煩いっつうか。ピアノソロ、音楽っぽいw 強い音。速度感。

2 Redeye
どろろ~ん。脳内が夢の中?スペーシー。 

3 Collapse
超スロー。妙な高低感。ダークな行進。聴けない・・5分過ぎからプチカオス。

4 They Can See
出だし、ドっ低音なピアノ。15インチ弾けそう。音のパーツをひっくり返した感じ、、音のパズル。

5 Escape Hatch
刑事アクションモノ?逃げる犯人、逃げ足速い!タイト、スペースなし、ビニー参加で安心感、大人の凄さ。エスクリートらしいバッキング、かなり新鮮。

6 Wide Open Spaces
・・;

7 Electrotherapy (John Escreet / David Binney)
休憩です。。

8 The Water Is Tasting Worse
勘に触る出だし、しつこく繰り返すフレーズ、エスクリートらしさ満点。ビニーソロ!!!
チャラく感じるピアノ、タイトなドラム。5分30秒ぐらいからのピアノは面白い、、と思ったらEND。


9 Restlessness
のっけからスペーシー、オドロオドロしすぎなんですが。苦痛感満点!!


10 Wayne's World
クランツ・・・・ミステリアスな出だし。連打攻撃炸裂、、時速270km/hぐらいのダンス。3分あたりからジャズっぽくなってビニー登場、不思議と安心できる・・・
オッサンな自分でも聴けるルール。ビニーソロ終わり、叙情的なピアノ演奏、お前、誰? みたいな雰囲気ですが、やっぱり壊していきます。粉々に粉砕されてミキサー状態。このトラックはカッコいい!!



・・・Criss crossでのリーダー作。1枚ガッツリ通しで聴くことは、今は無理!


4月発売の前作、ウェイン・クランツ、マーカス・ギルモア参加の
The Age We live in」がすごく聴きやすく感じる、最新パッケージ音源。
ウェイン・クランツというギタリストは、ファンタジスタ!
by kuramae2010 | 2011-10-31 22:45 | jazz | Comments(0)

7月のCDⅡ

d0157552_135167.jpg

Phil Palombi / RE:PERSON I KNEW - A TRIBUTE to SCOTT LaFARO / Goat Records

7月6日、SCOTT LaFARO夭折後、50年の時が経過しました。
短期間でも遺したサウンドやその後の影響はあまりに大きいものがあります。
その影響力はジャズだけに限らないようです。

この7月に日本で発売されたフィル・パロンビ(b)のラフォロへのオマージュアルバム。
この録音で使っているベースはスコット・ラフォロ自身が使用していたものだそうです。
随所に有名な4部作を偲ばせるベースが鳴ります。
ドラムが、エリオット・ジグモンドとこれまたちょっと泣きが入るメンツです。

アルバムの中で唯一つラフォロ作曲の
「Gloria's Step」 などは真っ直ぐにラフォロのラインをなぞっています。
正面からラフォロに取り組んだフィル・パロンビのまさに RE:PERSON I KNEW - A TRIBUTE to SCOTT LaFAROです 。


d0157552_139871.jpgPHIL PALOMBI / RE:PERSON I KNEW - A TRIBUTE to SCOTT LaFARO
Phil Palombi(b)
Don Friedman(p)
Eliot Zigmund(ds)
Recorded on December 7 & 8, 2010 Goat Records









初のニバッカット?Nybakat! / Happy Land / Mindoors Music
d0157552_1505535.jpg

北欧ジャズ系コーナーにひっそりあったアルバム。普段ならこのイラストやタイトルで買いませんが、
ジャケット裏面にある「set1」と「set2」という演奏スタイルが違うと思わせる雰囲気と合計12曲すべてが
彼らのオリジナルということで、ひっかかてきました。

Nybakat!はスウェーデンのストックホルムを本拠地に活動するユニットで「 Happy Land 」は昨年10月に発売されたアルバム。メンバーはアフリカ音楽や前衛、パンク、北欧民謡などを演奏していた人々みたいです。
出てくる音は北欧系ジャズなんだと思いますが、北欧民謡のジャズというか、ちょっと捉えどころがない不思議な魅力に満ちたNybakat! の演奏。とくにサックスのBorn Dahlbergはバリバリ吹くわけではないですが音色の豊富さ、アイデア、コントロール力ともかなりの実力なんだと思います。

全体を通じて故 篠田昌巳さんのコンポステラとも通じる温かい空気感があります。何が通じているのかわかりませんが、遥か昔の音楽と今を繋ぐような試みがあるように思います。

アルバムの構成「set1」と「set2」のちがいは陰・陽、内と外みたいなことでしょうか。



d0157552_1401335.jpgNybakat! / Happy Land / Mindoors Music
Ira Mogilevsky(p)
Bjorn Dahlberg(sax)
Markus Hangsel(b)
Vlad Nedelin(ds)

2010年10月26日










John Escreet / The Age We Live / MYTHOLOGY d0157552_221871.jpg
1984年生まれのイギリス人コンポーザー、ジョン・エスクリート(p)リーダー3枚目の新譜。これはもろに【John Escreet Sound】です。54分11秒で一つのストーリのようなイメージ。
エスクリートはピアニストというより、ちょっとハードでクールな超若い21世紀のギル・エバンス?かな。

疾走し変わり続けるサウンドコラージュの前に、彼のピアノがどうこうはありません。やはり存在感があるウエイン・クランツのギターやデヴィット・ビニーらしいフレーズも上手くジョン・エスクリートの『住んでる時代』にコラージュされています。アルバムでは初ですが、クランツとはデヴィド・ビニー(as)や自らのJE.P、クラブでのセッションでかなり演っているみたいなので違和感ありません。

New York Timesはセカンドアルバムで「ジャズは次に移動できる場所を考えたようだ」とレビューしたようですが、リリースにあたり今年5月のインタビューでエスクリートはこのアルバムを【音楽的に何者なのか:自分を正確に表している音】と表現しました。
最先端という事じたいに意味があるのかわかりませんが、ある種最先端JAZZのヤンチャ坊主の今が聴けます。

最後のエピローグは続きがあるよというメッセージですね(笑)
サイドメンのコダワリは定番になりつつあります。


d0157552_1523755.jpgJohn Escreet / The Age We Live / MYTHOLOGY
John Escreet (p,key,fender rhodes)  David Binney (as,electronics)
Wayne Krantz (g)  Marcus Gilmore (ds)  Tim Lefebvre (b on two tracks)
Brad Mason (tp)  Max Seigel (tb)
string section, brass section, percussion,  2011.6.14



<追記>
本人のmyspaceでは「my favorite piano players, Kenny Barron and Jason Moran. 」とありました。ジェイソン・モランです。


d0157552_1421169.jpg

by kuramae2010 | 2011-07-16 01:34 | jazz | Comments(0)