うつし世は夢、夜の夢こそまこと

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Ferenc Nemeth / Night Songs / Dreamers Collective Records

d0157552_044767.jpgFerenc Nemeth / Night Songs / Dreamers Collective Records

Mark Turner (ts)
Chris Cheek (ts)
Aaron Parks (p)
Lionel Loueke (g)
John Patitucci (b)
Ferenc Nemeth (ds)

リリース:2007.6.26




彼これ百回以上は聴いていると思う、フェレンク・ネメスの自主制作盤、ナイト・ソングス。
イタリアから復刻盤(中古:リリース2009年?)があったので仕入れました。
この『Night Songs』、 これまでログしてると思っていましたが、ない。。。

リリース当時、ジャズから遠のいていたけど、たまたま聴いていた盤。
復刻盤序でにフェレンク・ネメスがサイドで参加の下記盤も購入・・・
School of Enlightenment / Francisco Pais
The source in between / Elio Villafranca(1曲のみ参加)
Spirit of the Mountains / Federico Casagrande



アルバム「ナイト・ソングス」の録音は2005年でリリースが2007年6月26日。メンバーはマーク・ターナー、クリス・チーク、アーロン・パークス、リオーネル・ルエケ、ジョン・パティトゥッチ。ベースがビオカルティではない・・・。マーク・ターナーは怪我前の演奏。


「War」 鳴った瞬間から、、、数十秒。とんでもなくシズル感があって、フェレンク・ネメス独特なドライブ感や繊細なシンバル・レガートはもちろん、メンバー全員が上手くて、"雰囲気"ある世界を創造したトラック。このデビュー盤はウェイン・ショーター「E.S.P」をのぞいて、クレジットではフェレンク・ネメスのコンポジション、アレンジです。

2曲目の 「A Night」 導入からアーロン・パークス、リオネール・ルエケまでの流れのドラマチックさ!は今も新鮮。しなやかなドライブ感はフェレンク・ネメス。4曲目の 「Vera」 は、曲も演奏も重々しいコンポジション。テナー2管とルエケのヴォイスが、うねる夜の闇を幾重にも紡ぎ、マーク・ターナーがじわーっと彷徨いながらその闇を切り裂いていく感覚。切り裂いても見えるのは闇?

「Intoro To E.S.P.」は、もろアーロン・パークスな世界。7曲目の「New Song」Veraと同構造っぽいコンポジションで、テーマが抜群にクール。初めて聴いた当時ゾワゾワした感覚。。クリス・チーク、マーク・ターナーの2人が奏でるうねる陰影感あるハーモニーの色気、艶ッ気。録音当時23,4歳だったアーロン・パークスのソロも凛々しい。

9曲目 「Theme To L.L.」 たぶんクリス・チークのソプラノが印象的な演奏。アレンジもシンプル。10曲目、もろルエケなコンポジション。ヴォイス炸裂でルエケ。。。パティトゥッチの細いソロ。続く「Raindance」フロント2管の輪唱?おもしろいアレンジ。どことなく懐かしさある演奏。ラスト曲「Lullaby」ハンガリー民謡がモチーフ?宙を舞うような思索的かつ不安定さも感じるマーク・ターナーは、実は意外と時代を巧みに直感的に表現しているのかもしれません。クリス・チークかな・・・

全演奏で感じるダークな色合いとうねるシズル感、グルーヴ感は、2007年のジャズを代表した1枚。フェレンク・ネメスのコンポーザー的な才能も際立ってました。


演奏曲

オリジナル盤
1. War...
2. A Night
3. Intro To Vera
4. Vera
5. Intro To E.S.P.
6. E.S.P.
7. New Song
8. Ballad For the Stars
9. Theme To L.L.
10. L.L.
11. Raindance
12. Lullaby


Jazz Engine Records盤(復刻盤)
1 War
2 A Night
3 Intro To Vera
4 Vera
5 New Song
6 Ballad For The Stars
7 Theme To L.L.
8 L.L.
9 Lullaby


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アルバムとは関係ないエリック・ハーランド、フェレンク・ネメス、アヴィシャイ・コーエン(tp) らのセッション。
Eric Harland Ferenc Nemeth Avishai Cohen Joel Frahm Siena Jazz


現在いくつかのユニットで活動しているフェレンク・ネメスですが、新しいユニットのメンバーにギラッド・ヘクセルマン、サム・ヤヘル、クリス・チークが参加しているようです。自主制作シングル以外にも、Dreamers Collective Recordsからアルバムも出るかもしれません。ぜひ、リリースして欲しいメンツ。

Ferenc Nemeth Shapeshifter Lab Brooklyn, NY  2012.3.12
Ferenc Nemeth joins forces with Chris Cheek, Sam Yahel, and Gilad Hekselman
by kuramae2010 | 2012-06-13 00:55 | jazz | Comments(6)

Gilad Hekselman / Hearts Wide Open / Le Chant du Monde

d0157552_23345272.jpgGilad Hekselman / Hearts Wide Open / Le Chant du Monde
Gilad Hekselman (g)
Joe Martin (b)
Marcus Gilmore (ds)
Mark Turner (ts) M-3,5,6,8
リリース:2011.10




ギラッド・ヘクセルマン(『ギラド』ではないようです)の10月の新譜、リーダー3作目です。
全作オリジナルで自身のプロデュースで力作な1枚!!どの演奏、構成も魅力溢れるアルバムに仕上がってます。テーマの魅力もあるし、ピアノっぽい特徴あるボイシングも活きてます。

One More Song
この曲、、マーク・ターナーのテナーとフォーカスが合ったうれしい曲です。ギラッド・ヘクセルマンがマーク・ターナーのために書いた曲かな?と感じます。マーカス・ギルモアの意外と繊細なシンバルワークが小さな花火のように小気味がいい。聴き応えあるギターソロもありますが、この演奏の魅力はマーク・ターナーとどんどん引き立てていくギラッド・ヘクセルマンとマーカス・ギルモア。

Hearts Wide Open
アルバムタイトルにもなっている曲ですが、前後半にマーク・ターナーとギラッド・ヘクセルマンのユニゾンからテンポが変わっていく二人のハーモニーが印象的な構成です。

The Bucket Kicker
3人よるコンテンポラリーな演奏。スタンダードのフレーズが時折り顔を見せます。


Understanding
この演奏のマーク・ターナーは恐ろしく「裸」な音色で、浸透力がすごいと感じます。派手でスーパーテクニカルな運指とかではないですが、音楽家としての凄さ底深さを覚えました。真にソウルフルな音でマーク・ターナーという人を内側で感じられる演奏。




このアルバムのエンジニアは、録音からミキシング、マスタリングまでの全工程をマイケル・ペレス・シスネロスが担当。
手持ちの音源ではカート・ローゼンウインケルの「Heartcore」や「The Remedy - Live At The Village Vanguard」やDanny Fox Trio、他にオマー・アヴィタル、OAMトリオ、フィレンク・ネメス、ジェイソン・リンドナーなどの録音を手がけるブルックリン在住のエンジニアの仕事。

マイケル・ペレス・シスネロスの起用は、ギラッド・ヘクセルマンのこだわりだと思います。「split Life」とは当然コンセプトもちがうのでしょうが、より解像度が高く、ダイナミックで何よりギターの音色に躍動感が出ています。

マーク・ターナーが指の事故をしてから参加した作品の中では「Hearts Wide Open」の演奏が私的にベストです。








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by kuramae2010 | 2011-12-02 23:46 | jazz | Comments(7)

Gabor Gado , Diego Barber

d0157552_0451593.jpgGabor Gado / One glimpse is not enough / Budapest Music Center
Gabor Gado(g)
DanielVaczi(as)
Lakatos "Pecek" Andras(ob)
Andrea Kirsch(ob)
Piroska Molnar (vi)
Spanyi Emil(p)
Gabor Winand(vo)
Jozsef Barcza Horvath (b)
Istvan Balo(ds)
録音:1999




ガボール・ガドーという妖しいオッサンのギタリストですが、http://www.jazzguitar.be/forum/というサイトで知りました。ハンガリーのギタリストです。ハンガリーのジャズミュージシャンで記憶にあるのはフェレンク・ネメス、ジェルジュ・サーバドシュぐらいです。。。ガボール・ガドーは、フランス、ハンガリーで数多の賞をとっているギターの重臣だそうです。ブタベストで活動後、1995年よりフランスを中心に現代音楽とジャズのカテゴリーで活動。2011年はデイブ・リーブマンらとGabor Gado Quartetでも活動中。

本作「One glimpse is not enough 」は、1999年録音のアルバムでパーソネルからも、サウンドからも一カテゴリーに収まらないスタイル。ジャズをベースに東欧的なフォークロアと現代音楽が融合した作品で聴き込んでいくとじわじわくるアルバムです。
コンテンポラリーなジャズも演ってますが、じゃないほうが、いい感じです。特にスローテンポな演奏では表現の深みが増し、音色はモノトーンのベールがかかる。これがどの演奏でも濃度のちがうモノトーンに感じます。6曲目の「Jonathan Livingstone」で入るSpanyi Emilのクール目なピアノがすごく印象的。Gabor Winandのヴォイスのパフォーマンスもイケてます。ラストはロックっぽいギターも披露。。。
地味ウマギタリストの秀作。




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d0157552_051108.jpgDiego Barber / Calima / Sunnyside Records
Diego Barber(g)
Mark Turner(sax)
Larry Grenadier(b)
Jeff Ballard(ds)
録音:2008.04




今年、新譜が発売されて、一躍有名になったスペインの若手ギタリスト、ディエゴ・バーバー(g)の初リーダー作。
ガボール・ガドー(モンテイロとか)となんとなく音の佇まいが似ています。バックグランドは両名ともクラッシク・ギターを長年学んだようです。

ディエゴ・バーバーの出身はランサローテ島というスペイン、カナリア諸島。音楽学校(中等)卒業後、アルトゥロソリア音楽院でクラシックを学び、次にサラマンカ王立音楽院で学位を取り、次にザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学でマルコ・タマヨに師事。その後のヨーロッパの数多のコンク-ルで優勝というなんとも筋金入りのクラシックギタリスト。2008年のデビュー作はコンテンポラリーなジャズも演奏。しかも「Fly」のメンバーとの競演でした。

レーベルのサイトによると、このアルバムの収録曲、コンポジションはモーツァルテウム音楽大学在籍中につくり上げていたものらしい。全編アコギで通したアルバムで、マーク・ターナーとの音の相性は良い感じ。どの曲にも印象的なキーとなるメロディがあります。二人のエッジが立たない,根っこがない彷徨い感がは好き嫌いがあるかもしれませんが、演奏の完成度は初リーダー作とは感じない老練度すら感じます。
アクセントで時折り入れるエッジが立ったスパニッシュな響きとモーダル要素が独特な心地よさを感じるアルバム。

「Desierto」のメロディ、マーク・ターナーとの派手ではないけど高い親和性、そして6分46秒からのスケールを一気に上げる?ようなセンス!
「Lanzarote」淡々と内向きな音で展開するところへマーク・ターナーの浮遊系テナー。グルーヴしないジャズが聴きたくなるときはいいかもしれません。ジェフ・バラードのセンシティブな程いいアクセントがいい感じ。
ラスト曲「Air」20分ほどの演奏で、上の2曲と重なる楽想です。ゆったり展開するテーマ、何かを暗示するソロ、鬱な展開から一転してリズム、テナーが入りテンション上がりつつもディエゴ・バーバーの変わったバッキング、ゆったりアコギなエンディング。
(物語性を感じる構成です、その物語がナニかはよくわかりません)


ブラジルのGuilherme Monteiroのサウンドと共通性があるかもしれません。
最近、遅い時間のデスクワークによく聴くアルバムです。





ジャズのアルバムを購入していくと、どんどん気になるジャズマンが出てくる。。
いいか悪いかは別として、旬やその基になったアルバム、ちがうメンツとの演奏を聴きたくなる。。
20代前半の頃とあまり変わらない様相。。。

7,8年ほど前、2,000枚以上あったレコードやCDを整理したので、
CD600枚ぐらいまで減少してましたが、また、じょじょに増加傾向。
by kuramae2010 | 2011-09-14 01:35 | jazz | Comments(0)