うつし世は夢、夜の夢こそまこと

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Quentin Angus / Perception / Aurora Sounds

d0157552_2128122.jpgQuentin Angus / Perception / Aurora Sounds
Quentin Angus (g)
Jo Lawry (vo)
Will Vinson (as)
Chad Lefkowitz-Brown (ss)
Shai Maestro(p)
Matthew Sheens (p)
Linda Oh (b)
Or Bareket (b)
Kenneth Salters (ds, per)

Yanni Burton String Quintet
Yanni Burton (b)
Sarah Koenig-Plonskier(vlⅠ)
Lavinia Pavlish(vl Ⅱ)
Jack Stulz (vla)
Leanna Rutt(vc)
リリース:2013.10



Quentin Angusの3枚目となる盤。Linda Oh、Will Vinson、Shai Maestro、Kenneth Saltersなど参加メンバーの興味から入手。

演奏曲はどれも凝ってます。
「Particular, Peculiar」から、現代ジャズから古典ジャズ、ロックまでを"スマート"に俯瞰した演奏。ギターのスタイルも変えつつ、どんどん拍子が変わってくコンポジション。一筆書きのごとく"Live"を表現したような鮮やかさ。

タイトル曲「Perception(知覚作用?)」は、Shai Maestroがフックに展開。1曲目の「陽」から「陰」へAngusとフロントが儚くも甘めなテーマをハーモナイズしながら、これも拍子が変わっていく複雑な構成。Linda Ohのベースソロがイイ。

「Nardis」のロックなアレンジにストレートなテーマ、Angusの速いパッセージやエキゾチックなトーンもまざってスリリングさあり。この曲でこんなソロって聴いたことがない。5分程度にかなりつめこんだ展開。

「Red and Yellow」はJo LawryとAngusがアンニュイなテーマをユニゾンやカウンターポイントを入れた、コンテンポラリージャズっぽさ溢れる仕上げ。Maestroのソロパート、エレガントなまま攻めていく感じがカッコいい。この後に輪をかけて泣かせるのがAngusとWill Vinsonのインプロ。演奏としては熱さはないんですが、クールに積み上げた感をどう折り合いつけるかが.......


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「Chernobyl」はチェルノブイリをテーマにしたMatthew Sheensの曲で、Chad Lefkowitz-Brownのソプラノが木漏れ陽のようで印象深い。Yanni Burton String Quintet(弦楽五重奏)との自然なアレンジも絶妙で入り方もナチュラル。状況をAngusと語り、Brownのソプラノが入りEND。切ないコンポジション。。

7曲目「Den Haag」は昨年、一昨年とASCAPヤングジャズ作曲賞やDownBeet誌でコンポーザー賞?を獲得しただけあって、巧みな作曲に聴きごたえある演奏。ストリングスも入れつつ、Angusの啼かせるフレーズで堕としどころも心得たニクさがあるプレイ。主役がギターになってるw どの曲も


師事はPat Martino、Jonathan Kreisberg、Adam Rodgers、Mike Moreno、Curtis Fullerだそうです。Quentin Angus、どの曲も飽きさせないし、演奏もいい。米国での評価は高いらしいのですが、だけど............なにか優等生がちゃんとやった感があって、ガツっと刺さってこないのがもどかしい。



演奏曲
1. Particular, Peculiar
2. Perception
3. Nardis(Miles Davis)
4. Red and Yellow
5. Chernobyl(Matthew Sheens)
6. Restoration
7. Den Haag
8. Bounce
by kuramae2010 | 2014-09-24 21:38 | jazz | Comments(0)

Linda Oh / Sun Pictures / Greenleaf Music

d0157552_033452.jpgLinda Oh / Sun Pictures / Greenleaf Music
Ben Wendel (ts)
James Muller (g)
Linda Oh (b)
Ted Poor (ds)
リリース:2013.8.27





Linda Ohのリーダー盤。どっかで聴いたことあるような、ないような"匂い"
かなり必死(笑)に思い起こそうとしてるんですが、いろんな名前が浮かんでは消えるという。
Ben AllisonとかKurt Rosenwinkel、Mary halvorson.....でも、凡庸じゃないセンスでなんとも言えない魅力がある盤。そして、ベーシストらしいリーダー盤でもあります。昨今Linda Ohはブルックリンでとても人気があるらしくライヴや参加盤も多数。

Linda Oh参加盤で記憶にあるのが、Pascal Le Boeuf のPascal's Triangle / Nineteen Eight Recordsです。
この盤、これまで入手しなかった理由が参加メンバーのBen WendelとTed Poor。。。

イチオシの演奏は「Polyphonic HMI」。Linda Ohを起点にTed Poorとテンポがガンガン変わってテンションが張ったり緩んだりする感覚が新鮮。James Mullerがインパクトあり!サックスソロのバッキングがとんでもなくカッコいい。「Footfall」や「Yoda」でもMullerが出すニュアンスというかアーティキュレーションが抜群で存在感がすごい。Wendelのソロはなんとなしに同じようなオチに感じるのは気のせいかな。
「Blue Over Gold」曲入りのリフがメチャカッコいい展開。ここでもMullerの速いソロは聴き応えあり。

どの演奏も曲・演奏アタマのアイデアが斬れてるOh嬢。
シーンをざくっと切り取ってきたような感覚。どの曲もリズムが潜航しているところが、やはりベーシストのリーダー盤。この切り口が新鮮で癖になる要因。



演奏曲
1. Shutterspeed Dreams
2. Polyphonic HMI
3. Footfall
4. Blue Over Gold
5. Yoda
6. Terminal 3
7. 10 Minutes Till Closing


クレジットに録音場所がコロンビア大学?らしいです。マスタリングにNate Wood!です。


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by kuramae2010 | 2014-08-18 00:47 | jazz | Comments(0)

Pascal Le Boeuf / Pascal's Triangle / Nineteen Eight Records

d0157552_0292187.jpgPascal Le Boeuf / Pascal's Triangle / Nineteen Eight Records

Pascal Le Boeuf (p)
Linda Oh (b)
Justin Brown (ds)
リリース:2013.5





今年、5月に発売された、Pascal Le Boeufのアコースティックなトリオ・ソロ盤。現在DUなどで平置きされてます。
以前、英サイトの紹介音源で聴いて以来、気になるピアニスト。アルバム収録曲は全曲パスカル・ル・ブッフのコンポジションです。ドラムス参加のジャスティン・ブラウンは、Thelonious Monk Institute of Jazz 2012で準優勝だったと思います。ダイナ・スティーブンスやジェラルド・クレイトンと活動。ベースのリンダ・オー(仮名?)は、Kurt Rosenwinkel(ds)、 Chris Potter(p) Jeff "Tain" Watts(vo)という強烈なメンバーでベースを弾く動画がありました。



「Pascal's Triangle」
ロバート・グラスパーがブラック・ミュージックをわりと冷静?に、大人テイストにこざっぱり編纂しながら新しい売れる?音楽を模索するような感じ、だとすると、パスカル・ルブッフは核に確固たる世界があって、取りまく周りや過去・現在の時間軸みたいなものを調和させてくような感じでしょうか。手持ちの参加・リーダー盤は3枚のみですが、Remy Le Boeufとのユニットや弦楽&エレクトリックなユニットなどすべて表現手段が異なります。共通しているのが、静と動、浮と沈が鮮やかなところ。憂いある切な気なメロディと大胆にかわっていく、凝ったコンポジションが特長かなと思います。

海外サイトのレビューではメルドー、エヴァンスなどの影響云々と書かれてましたが、おそらくアーロン・パークスの影響が一番大きいんじゃないかと感じます。1曲目の「Home In Strange Places 」あたりを聴くと、『Invisible Cinema』のアーロン・パークスを断片的に思い起こしました。記憶のタッチが瓜二つだったのでググッたら、10代でリリースした自主制作盤「Migration」にオリジナル曲「Park's Place」という演奏があり、アーロン・パークスに捧げた曲だったようです。当時、米国のインディペンデント・アワードを受賞した盤だとか。「Pascal's Triangle」の後に『Invisible Cinema』を聴くと、意外とポップなサウンドで、よく聴いていた時の印象とちがう感覚。

「What Your Teacher...」は絶妙なズレ感で進行するスパイシーさ。右手・左手が連動したかと思うと、たぶん副旋律を奏でたり、テンション高い上昇系アルペジオ?で3分程の疾走。。「Jesse Holds Louise 」は2分ほどのソロ、ゆるりと平行移動するようでギャップ大。「The Key」はジャスティン・ブラウンの牧歌的(こもったエフェクト?)の上で、奔放にダンスするようなピアノ。「Revisiting A Past Self」この盤のなかでは正統なトリオ演奏かな。三つ巴感とメロディの良さなど聴き応えあります。

全曲で30分ちょっと、という収録時間が微妙。。 もうちょっと聴きたいと思わせる時間ではあります。
全体的にか細い感はあるんですが、これからリリースする作品が気になる若手ピアニストのひとりです。



演奏曲
1. Home In Strange Places
2. Variations Of A Mood
3. Song for Ben Van Gelder
4. What Your Teacher...
5. Jesse Holds Louise
6. The Key
7. Revisiting A Past Self
8. Return to You


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最近ではダイナ・スティーヴンスとも活動しているようです。
by kuramae2010 | 2013-12-13 00:57 | jazz | Comments(0)