うつし世は夢、夜の夢こそまこと

タグ:Lage Lund ( 3 ) タグの人気記事

Idlewild / Lage Lund / Criss Cross

d0157552_2344341.jpgIdlewild / Lage Lund / Criss Cross
Lage Lund (g)
Ben Street (b)
Bill Stewart (ds)
リリース:2015.2.17





Lage Lundの新譜です。久しぶりに入手したような・・・
ジャケ写のアメリカの少年っぽい風貌フォトが気になりますけど、、演奏曲はスタンダードが多いし、オリジナル曲ってあまりいい印象がないという......

1曲目のオリジナル「Rumspringa」はイントロからしてアコギをオーバーダブしたコンポジション。オリジナル曲ではすべてですね。で、Bill Stewartがすごい手数^^;  でも、それがとてもしなやかでウネる様なドラミング。

「Come Rain Or Come Shine」はスタンダードですがルンドのプレイはシングルノートにピアノの左手を随所にかましてるようなヴォイシングや一音なんだけど2音分鳴ってる風。さり気ない中で、超絶テクを聴かせたいんじゃないか、と思ったりしました(ルンドに限りませんけど)

「So in Love」でも同じ感じのサウンド。しかしBill Stewartは多種多様なアクセントを随所に付けていってますね~。このアルバムは音となりが暖かでヌルい(いい意味で)感じがしてます。


d0157552_23481957.jpg



最近わりと聴きなおしている70年代のBobby Hutchersonなんですが5曲目の「Isn't This My Sound Around Me?」は、ルンド版もすごくカッコいい♪♪ Ben Streetのウォーキングベースにルンドがメロディとは別に随所でぐわっとグルーヴさせる"左手効果?"を入れつつ、上昇フレーズと下降フレーズでダメ押しw ソロはメカニカルなパッセージも健在で、全体のサウンドはクールにキメてくるニクいまでの演奏。この盤で曲の良さもあって一番好きな演奏。

Cole Porterのスタンダード「Just One Of Those Things」は微妙なテンポの揺らぎとグル―ヴ感が絶妙。メロディに浮遊感を出す音を同時にのせるテクニックは凄いものがありますね。
11曲目「Straight Street」のソロはいいですっ。メカニカルかつウォームトーン。このトリオは好きです^^
ラストがアルバムタイトル曲 の「Idlewild」はアコギとエレキを大胆にダブらせて、これまでのサウンドとちがうサウンドに仕上がっています。ギターがちがうんですかね。
肩の力が抜けたまったり感あるサウンド。


おそらくギター弾く方は、スゲえ、、かも、っていう印象なんでしょうかね。
僕はけっこう、このトリオ盤が好きです♪




演奏曲
1. Rumspringa (Lage Lund)
2. Intro To Rain (Lage Lund)
3. Come Rain Or Come Shine (Harold Arlen)
4. So In Love (Cole Porter)
5. Isn't This My Sound Around Me? (Bobby Hutcherson)
6. Mirrors (Joe Chambers)
7. Just One Of Those Things (Cole Porter)
8. Intro To Chance (Lage Lund)
9. Chance (Kenny Kirkland)
10. Good Morning Heartache (Irene Higginbotham / Ervin Drake / Dan Fisher)
11. Straight Street (John Coltrane)
12. Idlewild (Lage Lund)
by kuramae2010 | 2015-03-16 23:51 | jazz | Comments(0)

Will Vinson / Stockholm Syndrome / Criss Cross

d0157552_23564979.jpgWill Vinson / Stockholm Syndrome / Criss Cross
Will Vinson (as,ss)
Lage Lund (g)
Aaron Parks (p)
Orlando Le Fleming (b)
Kendrick Scott (ds)
リリース:2010.9




「Squeeze」の音が出た瞬間の響きが何気にすごい、ウィル・ヴィンソンの2010年のリーダー盤。
リンクさせて頂いている松岡さんおすすめの盤。メインはアルトですが1曲目はソプラノから。。凝った構成や変拍子など新しいノリを感じさせる「Dear Old Stockholm Syndrome」。後半ラージュ・ルンドとヴィンソンのユニゾンがきまったトラック。

この盤で一番好きな演奏、曲が「Dean Street Rundown」。ほろ苦いテーマをヴィンソンの物憂げな音色、微妙な歌い方にルンドが輪唱みたいにかぶせていく"かぶせ技"がツボですw ヴィンソン ソロでは主メロの分解っぷりや速い運指、ピッチの揺らぎがから生まれる漂流感や高音域まで太めに突き抜けていく音は流石。ケンドリック・スコットの重いプッシュも際立ってます。

この演奏だけでなく、ヴィンソン ソロ終わりに登場する、ルンドの醒めたコード(音階とかも?)トーンはドキッとする色気がありつつ、浮遊感や方向感を一瞬失くすキモなんだと思います。ミックスでもヴィンソンがちょい左でルンドがちょい右の同バランスなのでアンサンブルになると融和して浮遊するなんとも言えない揚力(妖力?)が生まれてます。同レーベルのルンドのリーダー盤は今イチ良さがわかりませんでしたが、この盤ではいい!

9曲中4曲がスタンダードというのも興味深いです。コール・ポーター曲はビ・バップでパーカーを偲ばせる茶目っ気。後半のスピード感あるソロ廻し、テンポの自由度など聴き応えあるかな。他ポール・デスモンドやコール・ポーター、ビル・エバンスの楽曲など。


d0157552_23565510.jpg



録音当時のウィル・ヴィンソンは、ジュード・ロウ似てるかなw 
ブルックリンを根城にしたジャズ・ミュージシャン達のビターなサウンドが漂うニヒルな盤。



演奏曲
1. Squeeze ( Will Vinson )
2. Dear Old Stockholm Syndrome ( Will Vinson )
3. Late Lament ( Paul Desmond )
4. Dean Street Rundown ( Will Vinson )
5. Icronic ( Will Vinson )
6. You Wouldn't Forget Me ( Kermit Goell , Fred Spielman )
7. Everything I Love ( Cole Porter )
8. Party Of One ( Lage Lund )
9. Show Type Tune ( Bill Evans )




Will Vinson's Quartet "Squeeze" featuring Solos by Mike Moreno on Guitar, and Will Vinson on Alto Sax. Rodney Green on Drums, Joe Sanders on Bass.

スタジオ録音とはガラッと変わったウィル・ヴィンソン。アグレッシブで尋常ならない斬れ。途中からですが、テーマ、マイク・モレノ ソロ、ヴィンソン ソロ。5月にモレノが来日します。吉祥寺の会場の予約サイトからはドラマーがアリ・ホーニッグに変更するというミラクルな案内!!チケット予約当日の夜、サイトを見たら既に完売、初日のpit innかあ。。。




2011年10月ドイツでのライブ動画:ピアノレスでドラマーがヨッヘン・ルカートへ。



同じドイツのライヴ2012年のラージュ・ルンド トリオ のアンコールでスタンダードの「 Straight Street 」。この人、すごいw ドラマーがジョナサン・ブレイク、ベースはフレミング。
by kuramae2010 | 2013-03-25 00:29 | jazz | Comments(0)

Lage Lund / Unlikely Stories / Criss Cross

d0157552_23552818.jpgLage Lund / Unlikely Stories / Criss Cross
Lage Lund (g)
Edward Simon (p)
Ben Street (b)
Bill Stewart (ds)

リリース:2010.2.10

Recorded at Systems Two Recording Studios, Brooklyn, NY on Nov. 5, 2009.




うつむき系浮遊ジャズ?の2枚目、ラージュ・ルンド(ラーゲ)の2010年リリースのリーダー作です。
5月に吉祥寺でアーロン・パークスとライブを行います、3月初旬にはチケット完売!二人が顔を揃えるセットは日本で1回だけっぽい。


ラージュ・ルンドのリーダー盤をはじめて聴いたのが2006年リリースした日本企画盤でした。メンツにアーロン・ゴールドバーグが参加してたりで、かなり期待して聴いたところ、"ロマンティックが止まらないっ"みたいな
ベタなスタンダード仕様で、ダルい展開の盤。演奏の随所に才能の片鱗はのぞかせてましたが、こんなセンスなんかな?と疑問を持ちました。

次に、アントニオ・サンチェス参加のオーランド・レ・フレミング(b)、リーダー盤なども仕入れましたがまだ何とも言えない感じです。2008年のクリスククロス盤、マーカス・ストリックランド、ダニー・グリセット、ケンドリック・スコットが参加したリーダー盤「Early Songs」はMP3で数曲聴いたのみで、ラージュ・ルンドのオリジンな凄さに出会えていません。




Unlikely Stories
全曲ラージュ・ルンドのオリジナル・コンポジション。うつむき加減も割と深く、今どきなブルックリン系のハーモニーやユニゾン、変拍子など随所でこってり登場。2曲目の「Folly」 印象的なテーマ、後半にかけての複雑な展開など聴き応えあります。次の「Worms 」 もなんとも変わったユニゾンと変拍子、、ビル・スチュワートが後半、リムショットしてる時のメンバーのタイム感?ズレたようなリズムなどは面白い。「12 Beats 」 エドワード・サイモンのソロなど"らしい"ソロ。ラージュ・ルンドは巧い。滑るようなサウンド。

「Drum」 ラージュ・ルンドとエドワード・サイモンの細かいユニゾンから始まる、今っぽいハード・バップ。ベン・ストリート、エドワード・サイモンのソロは職人の粋。ベン・ストリートのズン、ズン行くベース、ラージュ・ルンドのソロは緩急、盛り上げドコをよく抑えてますね。ここでもシンバルの質感が惜しい・・・この解像度が上がるだけでもこのアルバムの印象はけっこう変わる気がする。こーいう狙いなのかな・・・

ラスト曲「What We See」 テーマがカッコいい! 凝った造り。エドワード・サイモンのソロも抑制されて音数を絞ったサウンド。メカニカルなギターソロは圧巻で速いフレージングでの安定感は凄い。


演奏ではなく、録音とかマスタリングとか・・・音質に膜がかかった感じでどうもしっくりきません。特にギターのセンター右寄り奥で鳴るクラッシュシンバル。薄いブリキを叩いているように聴こえ、リズム変化を伴うハーモニーなど聴きどころで違和感を覚えました。。ギターに被る歪んだ薄いクラッシュシンバルは演奏をかなりスポイルしてるかなと。同世代では、Gilad Hekselman / Hearts Wide Open  のサウンドデザインの方が格段に雰囲気が良いです。
私的にクリス・クロス盤は録音がカスってるのが多い気がします。中でもこの盤は特にイケてません。



演奏曲
1. Swagger (Lage Lund)
2. Folly (Lage Lund)
3. Worms (Lage Lund)
4. 12 Beats (Lage Lund)
5. Truckstop Queen (Lage Lund)
6. Drum (Lage Lund)
7. Life At The Bottom Of A Lake (Lage Lund)
8. What We See (Lage Lund)



同世代のギラッド・ヘクセルマンやジュリアン・レイジ Julian Lage / Gladwell 、ちょっと上世代?のマイク・モレノ Mike Moreno / Between The Lines などの作品から感じる温度感より低い体感、ドライな感じで湿度が低いような感じ。

凄いんですけど。。




関連youtube
David Sanchez 4tet - The Forgotten Ones II
David Sanchez 4tet - Cultural Survival
Forum, 29th Leverkusener Jazztage, Leverkusen/Germany, 2nd November 2008

David Sanchez - Tenor Sax
Lage Lund - Guitar
Orlando LeFleming - Bass
Tony Escapa - Drums




d0157552_033470.jpg


エドワード・サイモン ファンにはおすすめな1枚。
by kuramae2010 | 2012-03-24 23:55 | jazz | Comments(2)