うつし世は夢、夜の夢こそまこと

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Mary Halvorson / Bending Bridges / Firehouse 12 Records

d0157552_23443964.jpgMary Halvorson / Bending Bridges / Firehouse 12 Records
Mary Halvorson (g)
Jonathan Finlayson (tp)
Jon Irabagon (as)
John Hebert (b)
Ches Smith (ds)
リリース:2012.5




Mary Halvorsonの2012年リリース盤。
はじめて聴いた時に軽い眩暈を覚えたミュージシャンです。

この盤でもベン・アリソン的なN.Y.C感を彷彿とさせる「Sinks When She Rounds The Bend (No. 22) 」ですが、
漂う不気味さと後半の崩れるギリギリのフリーキーさはオリジナル。


最初は、艶ッ気、水分量が多めなギターの音色。
Mary Halvorsonのギターの印象ですが、演奏が進むにつれてピッチの不安定さやダーティなフレージング。リズムとのズレや違和感が、日常的な位相がすっと変質していくようなヘンな力があります。2曲目の「Hemorrhaging Smiles (No. 25)」も、後半はイカれてますwでもトータルでは『まとまり』があるコンポジション。

聴いてて、ふと思ったのが、人の神経回路が遮断したり、常に繋ぎ方を替えてる様。感情が状況に応じてコロコロ変わり、悶絶しつつも体面を保つようなスレスレ感、ヒリヒリするような蠢きを5人で演奏(表現)しているような感じです。聴き手の想像はやたら膨らむアーティストです。
ただ、パッケージ音源なんで、ごく一部しかわからないもどかしさはあります。。


ニューヨーカー紙のレビューで「予測できない・・・」とありました。たしかにそんな感じです。
が、実は心や神経系メカニズムみたいなものを音楽で表現するとハルヴァーソンの音楽になるのかもしれません。。表現が以前聴いた「Saturn Sings」と同列なのは「No.~」だからでしょうか。

おすすめ盤ではありませんが、凄い異質感ありつつも気になるミュージシャンです。



演奏曲
1. Sinks When She Rounds The Bend (No. 22)
2. Hemorrhaging Smiles (No. 25)
3. Forgotten Men In Silver (No. 24)
4. Love In Eight Colors (No. 21)
5. The Periphery Of Scandal (No. 23)
6. That Old Sound (No. 27)
7. Sea Cut Like Snow (No. 26)
8. Deformed Weight Of Hands (No. 28)
9. All The Clocks (No. 29)



2010年のトリオ演奏



Mary Halvorson Quintet Live at Jazzfestival Saalfelden 2012 08 25





今年もあと僅かです。一年があっという間に過ぎてる感覚です。
フォントをメイリオに変更しました。

これまでご覧頂いた方は、97,542人 1日平均125.43人だそうです。
駄文レビューを我慢強くご覧頂いた方、感謝です^^
by kuramae2010 | 2013-12-17 00:06 | jazz | Comments(2)

Mary Halvorson / Saturn Sings / Firehouse 12 Records

d0157552_21255252.jpgMary Halvorson / Saturn Sings / Firehouse 12 Records
Jonathan Finlayson (tp)
Jon Irabagon (as)
Mary Halvorson (g)
John Hebert (b)
Ches Smith (ds)

リリース:2010




憂鬱でグニャグニャしたグルーヴ・・・
ときに空間が歪んだかのうような強烈な磁場。。

マリー・ハルヴァーソンの2010年盤。メンツもジョン・イラバゴン、ジョン・エイベアなど個性的な布陣。
これまでイラバゴンが参加した盤は、彼の灰汁がいい意味で存在感ありすぎなイメージがありましたが、ハルヴァーソンのギター、アイデア、コンポジションが凄くて、ふつうに感じるほど。べン・アリソン的なNYC感?をもっと過激に、フリーキーにしたサウンドで、アンソニー・ブラクストンに師事した影響もあるのかもしれません。ナチュラルで艶やかな音色を奏でつつ、スクラッチ的効果を出したりとエフェクトも多彩。フレージング途中でチューニングがズレたような、不安定で不確実性、先が予測つかないコンポジションなど天才的な感覚・・・ 

私的に凄いギタリスト・コンポーザーを発見しましたw
ながく鑑賞に適した盤かは不明です。。

昨年末に「Bending Bridges 」をリリースしてました。



演奏曲
1. Leak Over Six Five (No. 14)
2. Sequential Tears In It (No. 20)
3. Mile High Like (No. 16)
4. Moon Traps In Seven Rings (No. 17)
5. Sea Seizure (No. 19)
6. Crack In Sky (No. 11)
7. Right Size Too Little (No. 12)
8. Crescent White Singe (No. 13)
9. Cold Mirrors (No. 15)
10. Saturn Sings (No. 18)



d0157552_21263782.jpg


マリー・ハルヴァーソンは手前のメガネをかけた人。
by kuramae2010 | 2013-02-26 21:46 | jazz | Comments(2)

Jostein Gulbrandsen / Twelve / Fresh Sound New Talent

d0157552_0334639.jpgJostein Gulbrandsen / Twelve / Fresh Sound New Talent
Jostein Gulbrandsen (g)
Jon Irabagon (ts, cl)
Eivind Opsvik (b)
Jeff Davis (d)

リリース:2007.7




Nathaniel Smith / Nathaniel Smith Quartet に参加していた、ギタリストのヨステイン・グルブランドセンのデビュー盤。
ブルックリンのジャズ!みたいな感覚が詰まった1枚。
影響はジム・ホールやパット・メセニー、アラン・ホールズワースからだそうです。

1曲目「Sundance」のっけから急な上下動するジョン・イラバゴンのテナーとヨステイン・グルブランドセンのユニゾン。ジョン・イラバゴンのソロはつかみどころがない音で空間でウロウロぐにゅぐにゅしているなあと思うとクールにバシッと決まったフレーズが出たり、自然と誰かとハモってます。音の頭がよくわかんなく、ふにゅーっと入ってくる。だいたいジョン・イラバゴン登場曲は、ぐにゅぐにゅ攻撃に絡み憑かれる北欧のギタリスト、ヨステイン・グルブランドセン的な構図。

2曲目の「MB」でイラバゴンのソロの途中、バッキングでテーマを無理くりハメてくるヨステイン・グルブランドセンを無視したようにソロ続けるイラバゴン。この辺りのサウンドは、なぜかカッコいいのです。この後のギターソロにイラバゴンがテーマを被せて一つの流れになってくあたりは無骨ながらも面白い。次はスローで美しいコンポジションの「Northern Lights」。隠れた?名演。流麗なプレイ、歌心が光るギタートリオでの演奏。アルバムタイトル曲「Twelve 」のフロント2人のアンサンブル、止まらないジョン・イラバゴンのキモウマテナーなど現代ハードバップの真骨頂のような感じです。

6曲目の「Message In A Bottle 」はアーシーなサウンドで、あくあまで素材。このユニットではカラッと詩の内容とかにとらわれていないところが気持ちいい演奏。



ジョン・イラバゴン参加曲は、、なんとも不安定な構図っぽくて、聴いていて心地良かったりします。




演奏曲
1.Sundance
2.MB
3.Northern Lights
4.Twelve
5.Watertrain
6.Message In A Bottle
7.The Ring
8.Black November
by kuramae2010 | 2012-03-06 00:37 | jazz | Comments(0)