うつし世は夢、夜の夢こそまこと

タグ:Jason Rigby ( 3 ) タグの人気記事

Mike Baggetta / Thieves And Secrets / Fresh Sound New Talent

d0157552_2239584.jpgMike Baggetta / Thieves And Secrets / Fresh Sound New Talent
Mike Baggetta(g)
Jason Rigby(sax)
Eivind Opsvik(b)
Geroge Schuller(ds)
リリース:2014.5




昨年5月にリリースされていたMike Baggetta盤。
暮れに行ったDUのJBL4312から流れていたことで知った盤で、数十秒ほどでヤラれたっ。ジャジー過ぎる匂い。
聴きこんでしまう鮮度、旬度があってBGMで終われないこれぞ生モン。耳というか肌で皮膚に沁みてくる、、水や空気と一緒ですね~。

Baggettaのサウンドは前作よりオープンになってきましたが、やっぱり憂鬱で狭い空間を深堀りしていくトコロに身を沈める快感にあると思いますw 濃度感溢れまくるブルックリン・コンテンポラリー、テーマがあってソロをまわしていくっていう定型がほぼ皆無な即興系バジェッタの真骨頂。メンツは前作「Source Material」と同じ(別のDUOユニット盤は除く)。

アルバムタイトル曲「Thieves, Secrets」はシリアス&ダークなまんまテンション上がって、Jason Rigbyのソロバックのバジェッタが冴え渡って独自の密度感と独特なノリが生まれるサウンド。
米サイトで批評家の誰かが「彼らのコンポジションは群抜いて高度でまともに演奏できるミュージシャンが少ない....」みたいな事が書かれてましたが、これは曲もカッコよくて、おすすめな演奏。ドライで複雑すぎて面白くないというギリギリな線w4トラック目「The Wind」とかもとっかかり易い演奏でリグビーとバジェッタが圧巻。

「World Leaders」はGeroge Schullerのシンバル・レガート、Eivind Opsvikの疾走感がツボで、逆にフロントは即興でゆるくスペースを暈しつつ、同調していくところがカッコよくて、むかしのfontanaレーベルのフリーっぽい焦燥感もあってスリルある演奏。続く「Hidden Things」はアコギでリグビーとのデュオ。エアー感がうまく録れていて、音的にも恐ろしくリアル。「Country Wisdom」でのリグビーが後期コルトレーンっぽいフレージングを展開。ラスト「Bridges」もなんとなしにP.Hサンダースっぽい曲で広めな空間、私的にこの2曲は・・・
ミキシングにはベースのオプスビクも参加。最近参加メンバーがクレジットされる盤がけっこうありますね。



演奏曲
1. Transmission
2. Thieves, Secrets
3. New Scotia
4. The Wind
5. World Leaders
6. Hidden Things
7. Country Wisdom
8. Bridges




d0157552_2240214.jpg



店頭でジャズ盤を探す時はパーソネルで選びます。誰それのナニをというのはほとんどナシ(ナニを目的で行っても売ってないことがほとんど)。最近はブラジル・ミナス系の棚は必ず見るんですが、暗中模索で手さぐり状態で、"誰"がまだピンときません--:

店内のBGMも聴きつつ、2時間弱ほど探すんですが、たまにスコ~ンと抜けて聴こえてくるのがあって、この盤もサウンドの節々が今!!だろっ、てくる音でした。でも、数は売れそうにもないし、再販されることもないだろうけど、時代にシンクロした匂いを放つジャズってヤツで"気分"とハマってくる心地よさ。Baggettaの場合は純粋に音。
・・・ダラダラ書いてて気づいたのが、昨年一番好きな盤、良く聴いた演奏は?何だったかなと思い返すと、音源が発売になってない、ライブ音源だったことに気づいたっ。

じゃあアンタのコテコテのオーディオは?ってのは、、、ナシで(それはそれで愉しい♪)
by kuramae2010 | 2015-01-16 00:08 | jazz | Comments(0)

Mike Baggetta / Small Spaces / Fresh Sound New Talent

d0157552_1281721.jpgMike Baggetta / Small Spaces / Fresh Sound New Talent
Mike Baggetta (g)
Jason Rigby (ts)
Eivind Opsvik (b)
RJ Miller (ds)

リリース:2009.5



いつ購入したか忘れてしまってた盤で今イチ聴き馴染めなくて放置してましたが、
ぢんぢんする熱帯夜にどっぷりキテます。思い返したらMike Baggetta / Source Material から聴いてました。本盤のほうが端麗辛口な出来でしょうか。
マイク・バジェッタの2008年ブルックリンで録音された初リーダー盤「Small Spaces」。


全体的に辛口で間口が狭く、とっつきづらいんですが、5,6回リピートしている内に"小さい空間"に絡めらめとられた濃い盤。全曲バジェッタのコンポジション。1曲目の「The Heights」は無国籍なバジェッタとリグビーの即興。「No Gravity 」は憂鬱感とダークな浮遊感。「Stellar」はポストバップなスタイル。「Heartland」はミラーとの駆け合い。。よくよく聴けば聴きどころの多い盤。
ハマったきっかけになった演奏が「Hospital Song 」。地味ながら美しいメロディとフレージングの妙。見事なスペース。


・・・独特な湿度感と曇った厚めなサウンド。それは「小さな関係の濃密さ」の表現とでも言うのか。決してバランスのとれた作品とは言いがたいんだろうけど、国籍も多様なジャズマンが各々コンセプトを表現する現代ジャズシーンの一角の片隅にあるアルバムなんだろうなと感じます。

Mike Baggetta / Source Material のログです。。ほぼ同じような感じですがよりディープ。
ジャケ絵とは遠い。。。





演奏曲
1. The Heights
2. No Gravity
3. Stellar
4. Heartland
5. Olive Tree
6. Small Spaces
7. Hospital Song
8. Trails






昨日、吉田昌郎氏が他界されました。

ご冥福をお祈りします。
by kuramae2010 | 2013-07-10 01:32 | jazz | Comments(0)

Mike Baggetta / Source Material / Fresh Sound New Talent

d0157552_22461638.jpgMike Baggetta / Source Material / Fresh Sound New Talent

Mike Baggetta (g)
Jason Rigby (sax)
Eivind Opsvik (b)
George Schuller (ds)

リリース:2011.5





ニューヨークが拠点のギタリスト、マイク・バジェッタ、昨年のリーダー盤。
ダークな色彩が濃厚に漂うブルックリン系コンテンポラリー。

メンツはテナーにジェイソン・リグビー、ベースがノルウェー出身でブルックリン拠点でクラブ活動するアイヴォン・オプスビクで、John Escreet / Exception To The RuleJostein Gulbrandsen / Twelve、David Binneyのユニットに参加している ブルックリンのジャズシーン、レイトセット?には欠かせないベーシストの一人ではないかと思います。ドラマーは知らない「ジョージ・シュラー」という人で、父親がマイルス・デイビスの「クールの誕生」の誕生に携わった音楽家・学者のガンサー・シュラーだそうです。本人はジャズ畑を歩んでるようです。

エンジニアはKendrick Scott / Reverence と同じジョー・マルシア。Vijay Iyer / HistoricityRobert Glasper / Double Booked のエンジニア。


このアルバムはマイク・バジェッタがやりたいようにつくったアルバムのようで、全曲オリジナル・コンポジションじゃないかなと思います。1曲目「 Tonic 」はテナーのジェイソン・リグビーとバジェッタが、未開の地へ2人で話しつつ、一緒に歩き出すような雰囲気。音がナローで厚い。続く「 Nathan 」 はリグビーの甘さ抑え目な美メロなテーマ、ソロ。バジェッタは内向きなゆったり浮遊系なソロで、音色は仄暗いグラデーション。4分47秒からのリグビーはメロデックな脱力系ソロ。2人のトーンが合わさると不思議なあったかさがでてます。



d0157552_2365471.jpg




1~3曲目までが一つのストーリーみたいな感じ。有り体な目立つソロ廻しや盛り上がり、グルーヴ感は皆無w
文章が拙いですが、ここ数年の盤をどわーっと聴くと共通するサウンドが浮かびます。緻密なバッキングや掴みどころのないコード感(移動間のない...)。また、ユニゾンやハーモニーから浮遊感をだしたスタイルでグルーヴを抑えた演奏。こういう演奏をじっくり聴いていくと "動きのない空間" で演奏者のごく私的な対話に首を突っ込んだような感覚に。リズムがディープなせいか速度感がなく、抑制されたトーンで進行するフロントの濃密な対話は、ある一点を深堀していくような作用で、サウンドによっては知らないうちに内側に入り込んでくるイメージ。

・・・バジェッタとクロスビーは、かつてのミッケル・プラウグとマーク・ターナーっぽい感じで、何度も聴き返すうちにスキ間のような"スイート・スポット"にハマる、ことがあります。こういう感覚は2005年以降のブルックリンを活動拠点とする若手の盤でよく耳にする気がします。彼らは5,60年代の演奏も知ってかなり聴いているようです。かつて、ジャズが演奏者の収斂したテクニックの競演やイデオロギーの主張、ムーブメントを孕んでいたパワーある音楽etc.から、個というか「ごく小さなコミュニティ」の調和・共和を示唆?するような表現。もしくは、演奏者自身の自己を見つめていく表現。リスナーもそろって自己へと向かう作用が出てくるような感じ。。


・・・などと、聴きながら勝手な妄想をしていると、4曲目にしてようやく疾走感あるグルーヴ「 Momentum 」。この演奏では、ディストーションバリバリで弾きまくるコンポジション。5曲目以降から再度、鬱ぎみな展開。6曲目は「冬月」とタイトルされたアコギソロ。「A Trust Issue」を聴いてて思い出したのがチェコスロヴァキアのギタリスト、ダヴィッド・ドルーシュカ(カナ?)です。「Projections」はこのアルバムの中で唯一つフリー色が強く、凝ったフローとスリル感。


・・・独特な湿度感と曇った厚めなサウンド。それは「小さな関係の濃密さ」の表現とでも言うのか。決してバランスのとれた作品とは言いがたいんだろうけど、国籍も多様なジャズマンが各々コンセプトを表現する現代ジャズシーンの一角の片隅にあるアルバムなんだろうなと感じます。




演奏曲
1.Tonic
2.Nathan
3.Liberty
4.Momentum
5.The Sky & The Sea
6.The Winter Moon
7.A Trust Issue
8.Projections
9.Camp
by kuramae2010 | 2012-10-09 00:29 | jazz | Comments(0)