うつし世は夢、夜の夢こそまこと

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Taylor Eigsti / Taylor's Dream / DIW , Taylor Eigsti / Daylight at Midnight / Concord Records

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昨年、購入してまだ聴き込んでない盤達・・・2000年代の盤が多いです。
この中で埋もれかけていたテイラー・アイグスティのデビュー盤。




d0157552_1102024.jpgTaylor Eigsti / Taylor's Dream / DIW

Taylor Eigsti(p)
John Shifflett(b)
Jason Lewis(ds)

リリース:2001





ライナーノートから・・・
『いや、はや、すばらしい新人があらわれたものである。
 私は、ジャズは新しい人の音楽を聴く音楽だと思っている。
ジャズは常に新しくなければならないというテーマがあるとすれば、それは新しい人を聴く音楽だ、ということだ。・・・

~中略~

・・・一等賞をとるのはいつもキース・ジャレットだし、ビル・エバンスは生きているように健在だ。
現在はねぇ、キースだエバンスだ、ではねぇ。先刻承知よ、というわけである。・・・』




2001年のテイラー・アイグスティ、デビュー盤の寺島靖国氏のライナーノートの出だし。
その後、ジャズは音、ピアノ、曲・・・と怒涛な原稿が続きますw 吉祥寺メグのオーナー寺島氏はとてもジャズが好きなんだろうと思いますw 吉祥寺界隈でA&Fがまだ健在な当時は『これって、だれだろ?』とジャケをのぞきみた盤が多かったのはA&Fでしたが、寺島氏がライナーノートに書かれていることはわかる部分も多々ある。

僕が聴き始めた17,8歳の頃も日本では巨匠達のソース流通量が多かった。今よりよく聴いていた1990年代当時、読んでたジャズ雑誌も過去の巨匠特集を毎年取り上げ、レコード会社からわんさか復刻される。挙句の果てには「ジャズは死んだ」的な特集もあったような記憶w ジャーナリズムがジャズってないというか、超保守的な路線をレコード会社と驀進してた感じでした。

・・・僕も過去の盤はけっこう聴くので、あまり言えませんw
聴いたことがなかったり、評価も定まっていない、新しい音は刺激的。なかにはわけわかんない盤もありますが。。。
ずっと現代モノばかりずっと聴きこんで、ふと古典を聴くと、マジで古いということが肌感覚でわかったり、反対に古さを感じない盤があったりします。最近ちょっと、ドはまりなカルヴァン・キイズがその筆頭(カタカナではカルヴィンらしい)です。




8歳でプロとなったテイラー・アイグスティのデビュー盤、2曲のみオリジナル。
演奏曲はバップ系、スイング系など「型」稽古?と感じるような完成されたスタイルから、明るさと楽しさを引き出す16才。。選曲やアレンジが本人かは微妙・・・
2曲目に収録されているホレス・シルバー曲「 Tokyo Blues 」の出だしのいっぱい重ねたような和音や「 Bolivia 」とかのテンポ&スピード感など随所に2000年っぽさ?があります。
10曲目のデイブ・ブルーベック曲「 In Your Own Sweet Way 」で聴かせる懐のしなやかなピアノは16才の演奏とは思えない落ち着きぶり。
ラスト曲はビル・エヴァンスが幾度か録音した、「 Quiet Now 」。この曲はデニー・ザイトリンがエヴァンスのために書いた曲ですが、奇をてらわないストーレートな解釈、音間の良さが印象的。ウケそうなスタンダード曲とこんなスタイルで的な匂いが少しする、アイグスティ10代のデビュー盤。


演奏曲
1. Ever So Easy
2.Tokyo Blues
3.Bolivia
4.Not Knowing
5.Goodbye Pork Pie Hat
6.Meditation
7.Cheryl
8.Bientot
9.Rolyat's Jam
10.In Your Own Sweet Way
11.Quiet Now








d0157552_1101331.jpgTaylor Eigsti / Daylight at Midnight / Concord Records

Taylor Eigsti (p,rhythm piano, fender rhodes , wurlitzer el-p, samples)
Julian Lage (g)
Harish Raghavan (b)
Eric Harland (ds)
Becca Stevens (vo)
リリース:2010.9




これはデビュー盤から約10年。テイラー・アイグスティの世界観というか、音楽。
こちらもオリジナルは抑え、選曲された楽曲の演奏が多めですが、アイグスティがふだんiPodで聴いていた曲がメインだそうです。。昨年、灼熱怒風さんのブログで知って以来、ここ半年以上聴いてる盤w ジャズに限らず、ふつうのチャートでも売れそうな演奏もけっこうあるかと思います。

「Magnolia」はベッカ・スティーヴンスとの共作、この演奏ではジュリアン・レイジのテンションがドラマチックな感じ。
「The Art Teacher」ルーファス・ウェインライトの切な気な曲ですが、原曲よりピュアさ、深さがある雰囲気。間の取り方やフェンダーローズのサンプリングが絶妙。
「The Water」ベッカ・スティーヴンスのささやき系ボーカルがしめやかな感じ。原曲のファイストの表現より澄んだ雰囲気のボーカル。
「Little Bird」は、たぶん、古いウーリッツァーのエレピとベッカ・スティーヴンスとのシンプルなデュオ。
「Secreto」もの悲しい響き・・・ 

2曲目以降7曲目までのどちらかと言うとわりとスイーツなメロディでメロウな曲による構成ですが、トリオやボーカル、デュオなどメンツが入れ替わります。ベッカ・スティーブンスのボーカルも狭い範囲で語る感が出ていて雰囲気ある。アイグスティはピアノ、エレピ、フェンダーローズを巧く使い分け単調さがない色合い。アレンジはもちろん選曲にはこだわったんだろうなぁ、と感じるもの。。
Eric Harland / VOYAGER live by night / Space Time で、意外な存在感を感じたテイラー・アイグスティとはちがうフェーズにあるアルバム。



演奏曲
1. Daylight
2. Magnolia
3. The Art Teacher
4. The Water
5. Pink Moon
6. Little Bird
7. Secreto
8. Chaos
9. Between the Bars
10. Speaking Song
11. Midnight After Noon


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by kuramae2010 | 2013-02-07 00:22 | jazz | Comments(2)

Becca Stevens / Weightless / Sunnyside Records

d0157552_1395239.jpgBecca Stevens / Weightless / Sunnyside Records
Becca Stevens (vocal, guitar, charango, ukulele)
Liam Robinson (accordion, piano, harmonium, chamberlin, vocal)
Chris Tordini (b, vo)
Jordan Perlson (ds, per)

Gretchen Parlato (vo)
リリース:2011.5



ベッカ・スティーブンスの新譜です。テイラー・アイグスティのアルバムで雰囲気あるボーカルを聴き、
気になっていたボーカリスト。アルバムは灼熱怒風さんのサイトで知り仕入れました。英国から到着まで3週間。。。


ハートフル&センシティブ。
あったかで繊細w 


曲によっては先のマリア・ネッカムと非常に近くてメロディが空中分解して進行するようなフローもありますが、色合いや温度感がかなりちがい、アイリッシュなフォーク・ジャズ?レーベルは同じサニー・サイド。

ネッカム盤は楽器的な発声とフロント2管でアンサンブル、ユニゾンから、フロントソロやアーロン・パークスのピアノで展開。スティーブンス盤はキュートな声をベースにライアム・ロビンソンがハモリ、2,3人の声とギターやウクレレ、アコーディオンなどウォームな色付け。この色合いが懐かしいポップさで心地いい。アプローチも多彩。ネッカムのシュールで孤独感あるコスモポリタンとはちがう感じ。2人のジャケットのアートワークにも表れている感があります。ザ・スミスのカバー「 There is a Light That Never Goes Out 」とかは普通のチャートでも売れそうな演奏。
1曲のみゲストにパーラトです。

「Weightless」は選曲やアルバム全体の構成もいいし、あたら懐かしい。




演奏曲
1. Weightless
2. I'll Notice
3. There is a Light That Never Goes Out
4. Traveler's Blessing
5. The Riddle
6. Kiss From A Rose
7. How To Love
8. Canyon Dust
9. My Girls
10. No More
11. You Can Fight
12. Each Coming Night




関連動画

Becca Stevens Band "Traveler's Blessing" 09.29.2010




テイラー・アイグスティのアルバムで歌っていた「Magnolia」。
アルバムではドラムがエリック・ハーランドでギターでジュリアン・レイジ。
この動画はトリオ&スティーブンス。アルバムの演奏ではレイジの音の存在感が尋常ではない感じ。
アイグスティがピアノで気合い入れてますが・・・

Kulturparkette, near Zurich, Switzerland June 27, 2011.
Taylor Eigsti - Piano/Rhodes

Joe Sanders - Bass

Becca Stevens - Vocals

Clarence Penn - Drums


アルバム版





プレス素材だそうです。
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by kuramae2010 | 2012-08-20 01:16 | jazz | Comments(2)