うつし世は夢、夜の夢こそまこと

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kurt rosenwinkel , Avishai Cohen

名古屋の知り合いと会った帰りに東京駅で観て来た、
kurt rosenwinkel , Avishai Cohen Triveni の野外ライヴ。

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kurt rosenwinkel はワークショップで、一緒に観てた人が、
『この環境でこんなに綺麗な音が出せるんだ・・・』と驚いてましたが、真横位置で観てたせいか、
指が素晴らしく滑らか。フォーラムの天井ガラスと雨のせいか詩的でもありました。。


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どしゃ降りでしたけど、テルアビブ出身のAvishai Cohen Triveni はかっこよかった。
アヴィシャイ・コーエンの出で立ちがアーミッシュにも見えました。

スタッフ席の真横から見てたので、じつはドラムスが誰か不明でしたけど、
1曲目から、只者じゃない雰囲気。音もパワフルで抜け感がまるでちがうし、疾走感、緩急、緩みそうな時のアクセントが鮮やか過ぎて、ニヤケた・・・・後で聞いたらkendrick scott。ちゃんとしたライヴを観たいですね。

ファラオ・サンダースがキャンセルになったHALLプログラムよりこっちじゃないかと。



どなたかがUPした音源(聴いていた場所が違うので印象が変わります。)



Kurt Rosenwinkelの新しいユニットの2015年音源ですね。





Avishai Cohen Triveni:トリヴェニの定義だそうです。
インドの伝統でトリヴェニ・サンガムとは3つの川の合流点を意味する。サンガマとはサンスクリット語で合流点という意味。何かの合流点こそが“聖なる場所”とインドでは信じられている。そこで沐浴する者は、すべての罪を洗い流され、再生のサイクルから解き放たれるそうだ。

このメタファーを音楽にたとえるのが好きなんだ。
ステージ(あるいはスタジオ)こそ、3つの川(3人のミュージシャン)が出会い、そこで音楽が聖地となる。水のように、我々は混ざり合い、ひとつになるんだ。

トリヴェニは、誰と一緒に演奏しているかにかかわることなく、僕のトリオの名前。
(ドラムが)ナシートでもケンドリックでも、(ベースが)オメルでもヨニでも、バンドの名前は、同じで、Triveniなんだ。
(アヴィシャイ・コーエン/訳・内田由紀)
by kuramae2010 | 2015-09-09 00:29 | jazz | Comments(0)

Newport Jazz 2012

今年のニューポート・ジャズフェスの一部音源がNPRで聴けるようになってます。
ビル・フリーゼルやジャック・ディジョネットも参加。



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Erik Jacobs for NPR

Pianist Jason Moran performs as a part of the Jack DeJohnette All-Stars

Jack DeJohnette All-Stars, Live In Concert: Newport Jazz 2012
Jack DeJohnette, drums
Lionel Loueke, guitar
Jason Moran, piano
Christian McBride, bass
Tim Ries, saxophones
Luisito Quintero, percussion
George Colligan, piano and drums
Jason Palmer, trumpet
2012.8.5


ジャック・ディジョネット・オールスターズ。ジェイソン・モランやクリスチャン・マクブライド、
リオネール・ルエケ、ティム・リースという、ちょっとしたドリーム・ユニットのライヴ音源。

ルエケボイスが気になるかもしれませんが、前半はエッジの斬り立ちまくりなジェイソン・モランw
後半はルエケの弾力感あるギターがいい感じ。








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Erik Jacobs for NPR
Miguel Zenón's Rayuela Quartet, Live In Concert: Newport Jazz 2012

Miguel Zenón, alto saxophone
Laurent Coq, piano
Dana Leong, cello/trombone
Dan Weiss, drums/tabla

ミゲル・ゼノンはもちろんですが、ピアノのローレン・コック(カナ?)がいい!
最新作の「Rayuela」オーダーしました。









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Erik Jacobs for NPR

Three Cohens, Live In Concert: Newport Jazz 2012
Yuval Cohen, soprano saxophone
Anat Cohen, clarinet/tenor saxophone
Avishai Cohen, trumpet
Reuben Rogers, bass
Rudy Royston, drums
Aaron Goldberg, piano

フロント3兄弟にアーロン・ゴールドバーグ、ルーベン・ロジャース。




ジャズフェス・・・
オーネット・コールマンが、明日の夜もしかしたら最後かもしれない来日公演を演ります。
by kuramae2010 | 2012-09-06 23:11 | jazz | Comments(0)

Third World Love / Songs and Portraits / Anzic Records

d0157552_1485378.jpgThird World Love / Songs and Portraits / Anzic Records
Avishai Cohen (tp)
Yonatan Avishai (p)
Omer Avital (b)
Daniel Freedman (ds)

リリース:2012.01




2週間ほど前、オマー・アヴィタル(1971年生まれ)はイスラエルのアート系の新聞?のインタービューで
「Third World Love」の活動を語ってました。
※媒体やインタビュアーでも答えのニュアンスは変わると思います。

『 ジャズはアメリカで生まれた、単なる西洋音楽ではない 』 的な意味のことを語り、
『 ジャズはアフリカで、中東から起こったグルーヴ 』 だと考えているようです。

50年前も、俺達だけがホンモノだよ、みたいな感じ?


たしかに、ジャズの起源は欧米の野蛮で愚かな歴史を端にブルースともに誕生し、
アメリカで消費され輸出された、音楽。というのは一つの視点で、根源的には北アフリカや移民、中東あたりに散ることを余儀なくされた人々がアメリカの兄弟たちと同時多発的に演奏していたとしてもおかしくない。

しかも、歪みは今も続いていると暗に発信しているのかもしれません。





DUで平置きであったThird World Loveの4,5作目の新譜。全演奏、、、漢くさい中東ブルース。

ピアノのヨナタン・アヴィシャイの音はとても粘っこくマイナー感が漂い、フロントのアヴィシャイ・コーエンも鈍く光る浸透力と高い粘っこさ。ぶるん、ぶるんくるオマー・アヴィタルのベース。。。現在、中東最強ユニットの演奏。オマー・アヴィタルはリーダー・参加盤で10枚以上聴いたと思いますが、「 Third World Love 」は初。


演奏曲はメンバーのオリジナル、そのルーツは中東の民謡や中東ポップス、北アフリカからで、1曲目の「 Im Ninalu(I'm nin'alu:イム・ニン・アル) 」 は 、『 Third World Love 』 というユニット名の意図するところがわかりやすい選曲のような気がします。



「イム・ニン・アル」はアラブ系イエメン難民だった、歌姫オフラ・ハザの代表曲で原曲はイエメン民謡。
大ヒットしたので親しめる反面、オフラ・ハザが生まれたのはテル・アビヴ。
その境遇は苛烈だったはず。まさに水と油のように徹底的に弾く。

オフラは「パレスチナ解放」を強く願った歌手でもあり、その歌声や境遇から大衆への影響力もありました。


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アフリカや中東がガラガラポンのいま、
「Third World Love 」の音楽は静かなるも強い。
本当の立ち位置は微妙かと思うんですが、、


演奏、、、濃い中東路線ながら、有無を言わせないテクニック。雑味がない。。
6曲目のオマー・アヴィタル作の「 The Immigrant’s Anthem (SAD SONG) 」。~移民の国の歌、、美しいメロディをストレートに歌うアヴィシャイ・コーエン。1コーラス目は余計なフレーズを一切吹かずにオマー・アヴィタルの短いエンディングソロへ。美しい演奏。7曲目の「Song for Sankoum 」 アヴィシャイ・コーエンの鈍煌く音はゾクッとします。なにか静けさが漂う。ピアノのヨナタン・アヴィシャイの丸っこい音がキュート。オマー・アヴィタルのグルーヴするベース、ぐいんぐいんいくベースはこのユニットの要。


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過去も今も、ブルースがオレンジ色した地球のソラに響く。

切ない。



CDジャケットの中面のオレンジに燃えるベースにハート、地球、Ⅲ。


2010年代の今は、彼らがジャズの歴史もひっくるめて、
一翼をグルーヴしてんのかもしれません。
by kuramae2010 | 2012-01-31 01:53 | jazz | Comments(0)

Avishai Cohen / After The Big Rain / Anzic Records

d0157552_0244831.jpgAvishai Cohen / After The Big Rain / Anzic Records 
Avishai Cohen (tp)
Lionel Loueke(vo, g)
Daniel Freedman(ds,per)
Yosvany Terry(instrument)
Jason Lindner(p, key)
Omer Avital(b)

リリース:2007.07.17



アヴィシャイ・コーエン(tp)の2007年リーダー作で3部作の一部らしいです。新宿DUで異様に安い値付けだったので怪しみつつカゴへ。。
危惧するヴォーカル入り。しかも西アフリカ・ベナン語の男子ボーカル入りなので、好き嫌いがハッキリするかもしれません。このリオネール・ルエケの出身地は、ベナン共和国。このアルバムへの参加は意味深い感じです。

アルバム全体は、中東~アフリカ、第三世界のスケール感を感じさせるワールド・ミュージック・(ジャズ)、、、
変幻自在なリズム、スケールが大きい演奏です。アヴィシャイ・コーエンのトランペットはオマー・アヴィタルグループ同様、自信に満ち溢れた浸透力があります。アンビエントな効果はフェンダー・ローズのジェイソン・リンドナーの歪み感と水平に拡張していくサウンド。



2曲目「Parto Forte」アヴィシャイ・コーエンのトランペット、シンセとキーボードの奔りっぷり
3曲目「Gbede Temin Explicit」ヴォーカリスト、ライオネルのギターと電化ミュート、エレピ、シンセ。。
4曲目「Meditation On Two Chords」どんなトランペット?と思う不思議な音色のトランペットとシンプルなテーマ、複雑なリズム。
5曲目「Afterthoughts (Mozartine)」斬れ深いミュートとキーボードで歌うバラード。
7曲目「AFRICAN DAISY (LA SUITE AFRICAN)」はアフリカンテイストとファンクが融合したチューンでかっこいい。


・・・このサウンドは、なんとなく1970年代のスピリチュアル系のデジャヴュと感じなくもない



特にイスラエルの文化やなんかが好きとかはないですが、
最近聴いたりするミュージシャンはイスラエルが意外と多い。両国の文化交流も政府レベルで高かったりします。

イスラエルと言えば、9月14日から開催された、国連総会においても重要な決議がされるはずです。先の16日にはパレスチナ自治政府が国連へ正式加盟申請をすると発表しました。

アラブ連盟はパレスチナを独立国家として承認させたい意向ですが、常任理事国の米国は拒否権を発動することを既に表明しているので、イスラエル・パレスチナの和平にはまだ長い道のり、隔たりがあるようです。
国民の疲弊や経済悪化もかなり限界で今年の8月にはたしかイスラエルで数十万規模のデモがあったようです。パレスチナのガザ地区は想像を絶する状態が続いていると聞きます。

イスラエルのジャズが、時に熱く祝祭的だったり、諦観を感じたり、根源的な希求を感じたりする背景には
永遠と続いている民族の葛藤の真っ只中で生まれ育ったことがあるのかもしれません。先のアヴィシャイ・コーエン(tp)の「After The Big Rain」に参加していた西アフリカ・ベナンのヴォーカリスト&ギタリストのリオネール・ルエケの参加は興味深い。


<追記>
パレスチナ:国連加盟、23日申請へ 米など回避交渉続く
毎日新聞 2011年9月20日 東京夕刊
by kuramae2010 | 2011-09-20 01:07 | jazz | Comments(0)