うつし世は夢、夜の夢こそまこと

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Mike Moreno / Lotus / World Culture Music

d0157552_041330.jpgMike Moreno / Lotus / World Culture Music
Mike Moreno (g)
Aaron Parks (p)
Doug Weiss (b)
Eric Harland (ds)

リリース:2015.12.01





Mike Morenoの12月にリリースされた新譜ですが、DL版しか聴いてません。
穢れのないピュアな世界でMike MorenoとAaron Parksのハーモニー、和音が溶け合い儚く浮遊する様は現実世界と乖離したくなるような雰囲気。昨年新宿やyoutubeでも聴いた「The Hills Of Kykuit」やアルバムタイトル曲「LOTUS」はAaron Parksの存在が際立つ仕上がり。

モレノの音も独特のピュアな陰影感を醸しているんですが、Aaron Parksとのアンサンブルはゾクっとするものが奔ります。熱さや疾走感、グルーヴ感、激しさ、衝突、反体制etcとはある種無縁な"個"な世界.........
JAZZという括りを付けたり、何かと融合していることも取り立て言う程、意味がない時代かもしれませんが、この盤は往年のジャズの文脈ではない、と感じられる方もかなりいるんではと思います。

iPhoneや眠れない夜中に独りで聴く音楽としては、すごく良い作用をしてくれそうです。
おそらく、昼の世界が超多忙でアグレッシブな世界で暮らしている方ほど沁みてくる盤じゃないかと。




演奏曲
1. Intro
2. The Hills Of Kykuit
3. Lotus
4. Hypnotic
5. The Empress
6. The Last Stand
7. Can We Stay Forever
8. Blind Imagination
9. Epilogue-The Rise


d0157552_0412755.jpg



ゲセワですが、先週末から仕事関連の忘年会シーズンで、今週から挨拶回りの出張が続きます。。
挨拶回りだけなので、夕方から現地入りww どうーなんだろ、、辞めるべきかもしれませんが、誰も言い出さない年の瀬。

個人的にはあまり激しい1年ではありませんでしたが、世の中はとても切なく混沌としました。底知れない程に。
2010年、僕が十数年ぶりにジャズを聴き始めた時に、一部のジャズマン達が憂いていたことがはっきり出てきた年でもあったと思います。盤ごとにちょこちょこログっていましたが、彼らは世界やルーツの合わせ鏡のような鋭い感性でちょっと先のことを予感していたと思います。しかもかなり深く。ある意味では、もう離脱してしまった、祈りのモードに突入していると感じたジャズマンもいました。
世界のニュースとして表沙汰になる事柄の多くには、なんともならない理由や歴史があって、忙しい現代では深い所までは教えてくれなかったり、考える暇もないようです。今活動しているジャズマンやヒップホップの人達のアルバム周辺を見聴きするだけでも、そのメッセージから解ける事や、分る事がたくさんあった一年でした。表現者は現時点の立ち位置から、そうそう逃れられなく、ましてや僕なんかはどっぷり日常に流されたまま胡坐をかきつつ、あくせくしているどうしようもない毎日、、、どうしたものか。
by kuramae2010 | 2015-12-09 01:01 | jazz | Comments(4)

Nir Felder / Golden Age / Masterworks

d0157552_0242338.jpgNir Felder / Golden Age / Masterworks

Nir Felder (g)
Aaron Parks (p)
Matt Penman (b)
Nate Smith (ds)
リリース:2014.1







上の動画を観てから注目していたニール・フェルダー。
まだ届きませんが、、、ようやく新譜が出ました。メンツはアーロン・パークス、マット・ペンマン、ネイト・スミス。



Nir Felder Live at Smalls Jazz Club, NYC June 2013 (Full Sets - Live Webcast)
Live at Smalls Jazz Club, New York City - June 19th, 2013



演奏曲
1. Lights
2. Bandits
3. Ernest / Protector
4. Sketch 2
5. Code
6. Memorial
7. Lover
8. Bandits II
9. Slower Machinery
10. Before the Tsars
by kuramae2010 | 2014-01-05 00:03 | jazz | Comments(2)

Nick Vayenas / Synesthesia / World Culture Music

d0157552_23295111.jpgNick Vayenas / Synesthesia / World Culture Music
Nick Vayenas (valve trombone,trombone,Rhodes,synth bass,programming,voice,percussion)
Patrick Cornelius (as,ss,ts)
Aaron Parks (piano,Rhodes (3,8,11), synth (1,5))
Matt Brewer (b)
Janek Gwizdala (b) 2,3,6,8
Kendrick Scott (ds, congas)
Oliver Manchon (strings) 5, 11
Gretchen Parlato (vo) 11

リリース:2009.1




パトリック・コーネリアスがプロデュースした、ニック・ヴァイナス(カナ?)の2009年リーダー盤。
メンバーは、パトリック・コーネリアス、アーロン・パークス、ケンドリック・スコット、マット・ブリューアーと錚々たる顔ぶれ。

面子買いです。

ボーカルトラックにはグレチャン・パーラト。ニック・ヴァイナスはトロンボーン奏者でスライドレスのヴァルヴ・トロンボーンも吹きます。粘りがありつつ速いフレーズはヴァルヴ・トロンボーンだと思われます。他にはシンセ、打ち込み、パーカッションなども。コンポジションも全てニック・ヴァイナスです。

1~2曲目はハード目なフローで、サンプリング、ヴァルヴtb、変拍子ありの2008年のコンテンポラリー。3曲目「 Synesthesia 」ではコルネットのようなヴァルヴtb、スライドtbと使い分け、ヴォイスも重ねたバラード系。
4曲目はオーソドックスな4ビートでキーボードレスの演奏。ヴァイナスソロ、パトリック・コーネリアスのソロ、アンサンブルが60年代っぽい雰囲気。録音ミックスのオフっぽさもいい!マット・ブリューアーのウォーキングベースやケンドリック・スコットのタイトなリズムとアクセントも光るトラック。
続く「 Along the Way 」はアーロン・パークスのピアノとシンセではじまるミステリアスなコンポジション。ヴァイナスとコーネリアスの稠密なユニゾンがミステリアスさに厚みで今っぽい響き。
6曲目の「Circuit Dialog」は骨太なグルーヴはジャネック・グイッツダーラ(カナ?)とヴァイナスのシンセでフュージョン的なサウンドに。たぶんヴァルヴtbで音色がかなり軽くなってます。
ゆったり展開していく9曲目「Dissolution」、ソプラノのパトリック・コーネリアスとアーロン・パークスがクール。

・・・トロンボーンの音色。
ちょっとエキセントリックで雅wなアーロン・パークスのピアノとヴァイナスのトロンボーンは「ヌル目」な温度感でとらえどころのない空気感が印象的な一枚。



演奏曲(全コンポジション:ニック・ヴァイナス)
1, Voyager
2, Assembly Line
3, Synesthesia
4, Odeon
5, Along the Way
6, Circuit Dialog
7, Staircase
8, The Essence
9, Dissolution
10, Soaring
11, Gone From Me
by kuramae2010 | 2013-03-09 23:56 | jazz | Comments(0)

Maria Neckam / Unison / Sunnyside Communicat

d0157552_2351281.jpgMaria Neckam / Unison / Sunnyside Communicat
Maria Neckam (vo)
Aaron Parks (p,fender rhodes (6, 13))
Thomas Morgan (b)
Colin Stranahan (ds)




Guest:
Lars Dietrich (as) 2, 9, 10, 13, 15
Samir Zarif (ts) 2, 5, 9, 10, 13, 15
Kenny Warren (tp) 5
Will Vinson (as) 2, 5
Nir Felder (g)
Mariel Roberts (cello) 2, 4, 14
Glenn Zaleski (p) 6
リリース:2012.6.5


オーストリア、ウィーン出身のマリア・ネッカムの新譜。ボーカルジャズものです。
メンツやゲストはブルックリンを代表する人たち。ピアノにアーロン・パークス、ドラムがコリン・ストラナハン
サックスはラース・ディートリッヒ、サミール・ザリフ、ウィル・ヴィンソン、1曲だけですがグレン・ザレスキ。
レーベルの解説にはスザンヌ・ヴェガのピュアさやビヨークの時代感云々と出ていましたが、ネッカムのシュールな声やメロディはかなり"癖"を感じます。

このアルバムも最初はネッカムの発声、歌い方にとっつきにくさ(不思議ちゃんぽさ)を感じてたけど、しつこくリピートしてるうちに希薄で重量感のないシュールなボーカル、脱力した雰囲気が多少なりとも馴染み、サイドのおッと感じる演奏も気持ちいい?アーロン・パークのピアノが聴こえたりしてくるうちにネッカムの声も気にならなくなる始末。逆に独り言を呟くような歌い方が心地よく感じてきたりする。

2曲目収録の「 The Story 」にはウィル・ヴィンソンが登場。3人のサックス奏者が演奏しますが、たぶん、最初のソロがヴィンソンかな(?)、ネッカムのアンニュイな内向きな世界観とよく合う陰影感あるアルト。どばーっと逝かないあたりのニクさ。「 Obsessed 」に限らずアーロン・パークスは一聴してオリジナルな音とフレージング!ネッカムとの共演が長いのか位相が合ったサウンド。12曲目、管レスの「 I am waiting for my laundry in the sun and I have lost you 」など良い雰囲気のボーカルジャズ。13曲目の「 You and I 」は管・ボーカルのユニゾンからThe Story的な展開で今のブルックリン・コンテンポラリー。


アーロン・パークス、ラース・ディートリッヒとサミール・ザリフ、ウィル・ヴィンソン、トーマス・モーガン、、このメンツならボーカルレスのガチンコとガチハモ?を聴きたいニーズ。
このあたりのジャズが好きな人にとっては気になるアルバムかと思いますが、ネッカムの強烈なカラーがあるので....


演奏曲
1. I miss You
2. The Story
3. Obsessed
4. Where do you think you will be
5. Unison
6. Unavailability
7. Your Kindness
8. One Da9. Solitude
10. New Orleans
11. January 2011(dedicated to David Kasahara)
12. I am waiting for my laundry in the sun and I have lost you
13. You and I
14. You will Remember
15. Half Full



関連動画

Deeper - official music video
Maria Neckam - voice
Aaron Goldberg - piano
Thomas Morgan - bass
Colin Stranahan - drums



Maria Neckam: The Story (live)


live at 55Bar, New York. April 9, 2012
Patrick Cornelius (alto sax)
Lars Dietrich (alto sax)
Samir Zarif (tenor sax)
Mariel Roberts (cello)
Fabian Almazan (rhodes)
Thomas Morgan (bass)
Nate Smith (drums)

新ザ・ストーリー?にパトリック・コーネリアス!! ライブ音源の一部。
by kuramae2010 | 2012-08-20 00:25 | jazz | Comments(0)

Matteo Sabattini / Metamorpho / Fresh Sound New Talent

d0157552_145424.jpgMatteo Sabattini / Metamorpho / Fresh Sound New Talent

Matteo Sabattini (as)  Chris Potter (ts) 4
Mike Moreno (g)
Aaron Parks (p)
Matt Clohesy (b)
Obed Calvaire (ds)
リリース:2012.7.21



米国の建築家、フランク・ロイド・ライトは、

『 すぐれた建築家の建築は、その時代を代弁する 』

みたいなことを言っていましたが、ニューヨーク、ブルックリンを中心にリリースされる、
アルバムでよく聴こえてくる調和感あるアンニュイさは時代の空気感なのかな?




マッテオ・サバティーニの今年7月にリリースされた新譜。昨年リリースしたFSNT「Dawning」はマイク・モレノ、ラーゲ・ルンドに注目し仕入れましたが、今回は、アーロン・パークスとマイク・モレノが参加で購入。 前回リンクした、MSNYQユニットでのパッケージとなるようです。


1曲目から『今』を感じさせるリズム、コンポジションの「 Like A Butterfly 」。「 Dawning 」の「 Dawning 」と似てる感覚。フロントの調和感が際立つ「Tears Inside」なども旬なスタイルで変拍子や奥へと展開し燃焼していくダークなコンポジとション。サバティーニのソロ終わりから展開するアーロン・パークス、マイク・モレノソロの抑制された温度感は絶品。タイトに決まるオベド・カルヴェールもカッコいい。モレノソロにゆるーくあわせてくるサバティーニの協調性も絶妙。
3曲目の「Invisible Shield」」は、どこからともなく漂うアルトとモレノの浮遊感の相性が良い感じ。アルバムタイトル曲の「Metamorpho」はyoutubeにアップされていたライブ演奏はチープな印象でしたが、今回クリス・ポッターが入り、ハーモニーに厚みが出てます。アーロンの醒めた音からモレノ、サバティーニのユニゾンはライブ盤より数倍良い演奏。後半のテンション上がっていくパートはクリス・ポッターも入り熱めなソロ、安定感、巧さでクリス・ポッター。スタンダード「 Body&Soul 」はサバティーニのアレンジ。ミステリアスでわりとストレートな演奏。
「 Fooling The Mirror 」アコギのモレノとのデュオ。9曲目「 Dreaming Loud 」はアーロン、モレノソロがじっくり聴ける演奏。わりとオーソドックスなコンポジション。ラスト「 Qq 」はゆったりしたアンニュイさが空間を満たしますw

前作は聴きやすいテーマとオベド・カルヴェール(カナ?)のテンション、ランダルのストレートなプレイが印象的でしたが、本盤は前作に残っていた「 Sons Of A Mitch 」 などのハードバップ色が一層うすくなり、サバティーニ、モレノとアーロンのユニゾンやハーモニーの綾が際立つ仕上がり。アーロンのバッキングは魅力的で"補間"する音が堪んない感じ。



サバティーニのコンセプトなのかMSNYQの方向性なのかわかりませんが、"和"を無視したエネルギッシュで全速力で駆け抜けるようなトラックが1つ、2つあってもいいと思うけど、そんな空気はながれてないのか?
そぉーいうのは他にあるでしょ的な感じw


フランク・ロイド・ライトは『一流の暖炉を造れてこそ、一流の建築家』とも言っていました。
リビングの定番(米)。家族が集まる場所。火を操るヒトの根源的な所作。日本では囲炉裏・・・

たまには、彼らがつくる一流の暖炉も聴いてみたい。




演奏曲
1. Like A Butterfly
2. Tears Inside
3. Invisible Shield
4. Metamorpho
5. Painted Hills
6. Body&Soul
7. Yuna
8. Fooling The Mirror
9. Dreaming Loud
10. Qq



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by kuramae2010 | 2012-08-06 22:18 | jazz | Comments(0)

Ferenc Nemeth / Night Songs / Dreamers Collective Records

d0157552_044767.jpgFerenc Nemeth / Night Songs / Dreamers Collective Records

Mark Turner (ts)
Chris Cheek (ts)
Aaron Parks (p)
Lionel Loueke (g)
John Patitucci (b)
Ferenc Nemeth (ds)

リリース:2007.6.26




彼これ百回以上は聴いていると思う、フェレンク・ネメスの自主制作盤、ナイト・ソングス。
イタリアから復刻盤(中古:リリース2009年?)があったので仕入れました。
この『Night Songs』、 これまでログしてると思っていましたが、ない。。。

リリース当時、ジャズから遠のいていたけど、たまたま聴いていた盤。
復刻盤序でにフェレンク・ネメスがサイドで参加の下記盤も購入・・・
School of Enlightenment / Francisco Pais
The source in between / Elio Villafranca(1曲のみ参加)
Spirit of the Mountains / Federico Casagrande



アルバム「ナイト・ソングス」の録音は2005年でリリースが2007年6月26日。メンバーはマーク・ターナー、クリス・チーク、アーロン・パークス、リオーネル・ルエケ、ジョン・パティトゥッチ。ベースがビオカルティではない・・・。マーク・ターナーは怪我前の演奏。


「War」 鳴った瞬間から、、、数十秒。とんでもなくシズル感があって、フェレンク・ネメス独特なドライブ感や繊細なシンバル・レガートはもちろん、メンバー全員が上手くて、"雰囲気"ある世界を創造したトラック。このデビュー盤はウェイン・ショーター「E.S.P」をのぞいて、クレジットではフェレンク・ネメスのコンポジション、アレンジです。

2曲目の 「A Night」 導入からアーロン・パークス、リオネール・ルエケまでの流れのドラマチックさ!は今も新鮮。しなやかなドライブ感はフェレンク・ネメス。4曲目の 「Vera」 は、曲も演奏も重々しいコンポジション。テナー2管とルエケのヴォイスが、うねる夜の闇を幾重にも紡ぎ、マーク・ターナーがじわーっと彷徨いながらその闇を切り裂いていく感覚。切り裂いても見えるのは闇?

「Intoro To E.S.P.」は、もろアーロン・パークスな世界。7曲目の「New Song」Veraと同構造っぽいコンポジションで、テーマが抜群にクール。初めて聴いた当時ゾワゾワした感覚。。クリス・チーク、マーク・ターナーの2人が奏でるうねる陰影感あるハーモニーの色気、艶ッ気。録音当時23,4歳だったアーロン・パークスのソロも凛々しい。

9曲目 「Theme To L.L.」 たぶんクリス・チークのソプラノが印象的な演奏。アレンジもシンプル。10曲目、もろルエケなコンポジション。ヴォイス炸裂でルエケ。。。パティトゥッチの細いソロ。続く「Raindance」フロント2管の輪唱?おもしろいアレンジ。どことなく懐かしさある演奏。ラスト曲「Lullaby」ハンガリー民謡がモチーフ?宙を舞うような思索的かつ不安定さも感じるマーク・ターナーは、実は意外と時代を巧みに直感的に表現しているのかもしれません。クリス・チークかな・・・

全演奏で感じるダークな色合いとうねるシズル感、グルーヴ感は、2007年のジャズを代表した1枚。フェレンク・ネメスのコンポーザー的な才能も際立ってました。


演奏曲

オリジナル盤
1. War...
2. A Night
3. Intro To Vera
4. Vera
5. Intro To E.S.P.
6. E.S.P.
7. New Song
8. Ballad For the Stars
9. Theme To L.L.
10. L.L.
11. Raindance
12. Lullaby


Jazz Engine Records盤(復刻盤)
1 War
2 A Night
3 Intro To Vera
4 Vera
5 New Song
6 Ballad For The Stars
7 Theme To L.L.
8 L.L.
9 Lullaby


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アルバムとは関係ないエリック・ハーランド、フェレンク・ネメス、アヴィシャイ・コーエン(tp) らのセッション。
Eric Harland Ferenc Nemeth Avishai Cohen Joel Frahm Siena Jazz


現在いくつかのユニットで活動しているフェレンク・ネメスですが、新しいユニットのメンバーにギラッド・ヘクセルマン、サム・ヤヘル、クリス・チークが参加しているようです。自主制作シングル以外にも、Dreamers Collective Recordsからアルバムも出るかもしれません。ぜひ、リリースして欲しいメンツ。

Ferenc Nemeth Shapeshifter Lab Brooklyn, NY  2012.3.12
Ferenc Nemeth joins forces with Chris Cheek, Sam Yahel, and Gilad Hekselman
by kuramae2010 | 2012-06-13 00:55 | jazz | Comments(6)

Mike Moreno / Another Way / World Culture Music

d0157552_2311047.jpgMike Moreno / Another Way / World Culture Music
Mike Moreno (g)
Aaron Parks (p)
Warren Wolf (vib) 1-3, 5-9    Chris Dingman (vib) 4
Matt Brewer (b)
Ted Poor (ds) 2-9           Jochen Reuckert (ds) 1


リリース:2012.2(録音:2009.8、2011.8)




3月下旬にようやく仕入れたマイク・モレノの新譜です。
熱烈なファンの方々のカンパによってリリースまでこぎつけたようです。

現代ジャズシーン、ギタリストのなかでも一際、存在感あるマイク・モレノですが、自身が表現したい新譜が出しづらい状況って、普通のことなのかな?売れやすい音楽ではないことは確かですが、参加するメンツも凄いわけです。

資金不足。でも出せた。

リンクさせてもらってる、灼熱怒風さんをはじめ、これからのジャズ・音楽を愛する方々のカンパのおかげで、一ファンである僕とかが聴くことができました。ジャズはそう多くは売れない?ので、レコード会社からは売れスジの所有版権リリースが多い。アマゾンの新譜を見てると年がら年中、復刻するレジェンド達の過去作品が多数。楽曲の著作権切れが多いせいかカカクも爆安・・・僕もつい買ってしまいますが、名盤デフレスパイラルw

この瞬間にも生まれている新しい表現やアートはジャズ、音楽に限らず評価がさだまってないので、つい保守的なものに流れがちですが、マイク・モレノをはじめ、「売れない」現代ジャズのさらに突端でやってるミュージシャンの音楽は根性が入っています。





インプレッション

1曲目「The Spinning Wheel」は瑞々しい透明なマイク・モレノのアコギから、ヴィブラフォンとピアノのユニゾンにモレノの空間系エフェクターが浮遊感を生みだす印象的な導入。最初のソロはモレノがゆったり目にしなやかに展開。抑制感ありつつも太い音を混ぜつつ音色に幅をもたせ、さらっと速いフレージングを織り交ぜる。モノトーンながら単色にならないアーティキュレーション。興味深いのはアーロン・パークスのバッキング。ゆったり始まったモレノソロをいかすシンプルなバッキングから、速いパッセージではちょっと不協和っぽい音やモレノのクールなフレーズではコード置換したカウンターメロディ?など、たぶん3パターン程を使い分けている感じ。
アーロンのソロはリズムの裏をいくようなタッチでスケールの移動感がないコリコリと優雅さがミックスしたボイシング。モレノのバッキングはマッテオ・サバティーニのライブでもやったようなリバーブ深めなサウンドで空間の広がりをだしつつ先程のアーロンを彷彿とするバッキング。ソロパートはモレノとアーロンだけ。この演奏だけではないんですが、2人のベクトルがビシーッとあってる。Mike Moreno / Between The Lines でもやっていた、ふわーっとしたギターの処理が空間的により洗練されているせいか、グループ全体の余韻、響き、間が自然で美しい。


2曲目の「Waking the Dance」はアコギの即興っぽい演奏。別録りを重ねているんでしょうか。甘みと響きの美しい演奏。続く「One And A Half」は、今どきなテーマで変拍子、緩急あるコンテンポラリー。ヴィブラフォンとモレノのハーモニーからメカニカルなソロ。テッド・ポア(カナ?)のビシバシに絡むドラム。ウォーレン・ウォルフの躍動感やソロもあって、本作の中ではダイナミックな演奏。

ドラムで参加のテッド・ポア(カナ?)はカート・ローゼンウィンケルやベン・モンダー、アーロン・パークスとも共演している評価の高いドラマーなようですが、グルーヴ感が今イチ好きではない。カートのライブ映像でも感じた、ドタドタしてグルーヴしてこない感じを受けます。モレノとしては前々作のケンドリック・スコットのドラミングとは違う方向性が欲しいチョイスなんでしょうね。。。

5曲目「Show Fall」 美しいミステリアスな楽想。がっつかない広がりあるスペース。モレノとアーロンの親和性はちょっと気味悪いぐらいにあってます。一瞬、ブライアン・ブレイドのコンポジションを彷彿。モレノソロもゆったり目に音を紡いでいてアーロンはバッキングに徹するアレンジ。アルバムタイトル曲の「Another Way」も、ゆったり展開するスケール感あるテーマ。モレノ、アーロンともメカニカルなソロとフェンダーローズかエレキのリバーブっぽい色彩感の対比、ヴィブラフォンじゃないよなあ、、、聴きどころがムツカシイ。。。


7曲目「Behind The Wall」 バックにふわーっと広がるサウンドのせいで表情が似たような感覚に・・・後半のダイナミックなリズムなど面白いのですが。。。ラスト曲「Mirror Mirror」 マット・ブリュワーの久しぶりのソロ。アーロンと共作したようなテーマです。





全演奏の其処彼処で聴こえるふわーっとした処理やハーモニーによる透明感はECMやACT系とは異なるトーンで、構成なども独特な統一感があります。Mike Moreno / Between The Lines をさらに洗練させ、表現を深化させた感じだろうか。。クリス・クロス盤のMike Moreno / First in Mind とはフォームは似通っていても、明らかにサウンドがちがってます。



別のやり方、方法・・・Another Way 

浮遊感×澄度、ミステリアス×余韻を含みつつ、スペース感あるサウンド。熱さや全員でのソロ廻しはここにはありません。1曲、1曲の瞬間的な魅力や旋律の繊細さ、さりげないスピード感も通しで聴くと同質化してくる印象。そのせいか、ほぼ毎晩ペースで聴いてますw

あと数十回聴くとアルバム・トータルで良さがわかるのかもしれません。わからないまま、次作を仕入れることになるかもしれません。そう言えばベン・モンダーやラーゲ・ルンド(ラージュ)も、モヤモヤしつつも聴きたくなるミュージシャン。



演奏曲(全コンポジション:マイク・モレノ)
1. The Spinning Wheel
2. Waking The Dancer
3. One And A Half
4. The Fifth Element
5. Slow Fall
6. Another Way
7. Behind The Wall
8. The Mariner
9. Mirror Mirror



マイク・モレノの新譜、世界で何枚セールスするのかわかりませんが、
リリースを直にサポートするファンがいる限り、自身の表現を曲げずに新しい音楽でほっこりさせてほしい。
by kuramae2010 | 2012-04-17 23:19 | jazz | Comments(4)

Dayna Stephens / Today Is Tomorrow / Criss Cross

d0157552_2235216.jpgDayna Stephens / Today Is Tomorrow / Criss Cross

Dayna Stephens (ts)    Michael Rodriguez (tp / Flh) 2,6  
Julian Lage (g) 4,6,7     Raffi Garabedian (ts) 3
Aaron Parks (p)
Kiyoshi Kitagawa (b)
Donald Edwards (ds)

リリース:2012.02.20


1月頃から予約し、約1ヶ月遅れで届いた、ダイナ・スティーブンス(ステフェンズ)の初クリスクロス盤。リーダー盤ははじめてです。3曲にジュリアン・レイジ、アーロン・パークスがフル参加という期待度大なメンツ。ベースは北川潔が参加。

ダイナ・スティーブンスは木肌な感じのテナーで丸っこく厚い、高域が印象的。ハーモニーやユニゾンへのコダワリがすごくあるように感じます。ジャケ写のイメージではゴリゴリきそうですが、この盤ではかなりきっちりとコントロールされた音。厚い音だけど熱さはあまりない感じ。。




ファースト・インプレッション

1曲目「Skylark」スタンダード。聴きやすいストレートでシンプルな演奏・アレンジでスタート。2曲目「Kwooked Stweet」 たぶん、得意なユニゾンとコルトレーンライクなプレイ。。

「Radio-Active」のっけからアーロン・パークスがマッチした、ダイナ・スティーブンスのオリジナル曲。このトラックではテナー2管編成となり厚みある綾。アーロン・パークスらしいソロが聴きどころ。
4曲目「De Pois Do Amor, O Vazio」 ウェイン・ショーターのアルバム「Odyssey Of Iska 」に収録されていたバラード。聴きどころはソロ入りのジュリアン・レイジの澄んだ音色!アーロン・パークスとのバッキングは一瞬トリオ(クァルテット)盤が聴きたくなる始末w
5曲目の「Loosy Goosy」4ビートで前ノリなサックスソロ、アーロン・パークスも同じく前ノリなソロを展開。北川潔ウォーキングベースはドライブ感満点。パーカーの時代とかそんな感覚かな。。


前半5曲は多彩なコンポジションとメンツの良さを引き出すバランス。


6曲目ジョー・ヘンダーソンの「Black Narcissus」 冒頭ジュリアン・レイジから、たぶんフリューゲルホーンで演奏するマイケル·ロドリゲスとダイナ・スティーブンスのハーモニーの温度感ある厚み。ジュリアン・レイジのさりげないバッキングは繊細。フロントソロ時のアーロン・パークスのコンピングもいい仕事。ダイナ・スティーブンスのソロ終わりからのジュリアン・レイジ。ソロでは彼独特なバネのあるフレージングも垣間見えます。この演奏後半のアーロン・パークス、ドナルド・エドワーズの即興はカッコいい。

7曲目「Haden's Largo」 ジュリアン・レイジが冒頭から叙情的な世界観をつくり上げていくバラード。アーロン・パークスの優雅な音は自信たっぷり。ダイナ・スティーブンスのテナーは高域の音色が繊細で美しい。
8曲目の「Hard-Boiled Wonderland 」はアーロン・パークスのオリジナル。「ハード・ボイルド ワンダーランド」これって、村上春樹ですね。わりとバリバリ行くテナーに柔らかな音を合わせるアーロン・パークス。ハードボイルドなドライブ感は北川潔。ベースソロもソリッドでハスキーなサウンド。
ラスト曲「Cartoon Element」は軽快なアーロン・パークスのオリジナルで在りし日のポール・ブレイ グループを彷彿とさせる感じです。ライナーにはオーネット・コールマンの旋律のモジュール化云々とあるようですが、リズムが疾走していく感じやテンポ変化、ドナルド・エドワードのシンバルワークなどは60年代後半のサウンドを彷彿させます。熱さやヤバそう感はないw


ジュリアン・レイジの音って、以外と存在感あるなあ、と感じました。
全体的、何かこじんまりとソツなく纏まった感があります。




演奏曲
1.Skylark (Hoagy Carmichael)
2.Kwooked Stweet (Dayna Stephens)
3.Radio-Active Earworm (Dayna Stephens)
4.De Pois Do Amor, O Vazio (R.C. Thomas)
5.Loosy Goosy (Dayna Stephens)
6.Black Narcissus (Joe Henderson)
7.Haden's Largo (Dayna Stephens)
8.Hard-Boiled Wonderland (Aaron Parks)
9.The Elite (Dayna Stephens)
10.Cartoon Element (Aaron Parks)
by kuramae2010 | 2012-03-14 22:58 | jazz | Comments(2)

Ben Van Gelder , Seamus Blake , Ben Wende , julian Lagel

一昨年ぐらいから時たま仕事中に聴くWBGO。
最近聴いた気になるメンツ、セッション。




Studio Session: Ben Van Gelder
Recorded November 11, 2011 at WBGO.

Ben Van Gelder – alto saxophone
Aaron Parks – piano !
Peter Schlamb – vibraphone
Rick Rosato – bass
Craig Weinrib – drums

アーロン・パークス参加盤 Ben Van Gelder / Frame Of Reference / NED  からの。






Seamus Blake at Berklee
Recorded December 7, 2011 in Boston, MA.

Seamus Blake – tenor saxophone
Dave Kikoski – piano !
Matt Clohesy – bass
Ari Hoenig – drums !

シーマス・ブレイク、アリ・ホーニグ、デヴィッド・キコスキーというメンツ!
Criss Cross「Bellwether」、Smalls「Smalls AT Live」ではビル・スチュワート。
このセッションではアリ・ホーニグへ。ギターのラージュ・ルンドが抜けました。






Studio Session: Ben Wendel
Recorded January 13, 2012 at WBGO.


Ben Wendel – tenor sax, bassoon
Gilad Hekselman – guitar !
Gerald Clayton – piano !
Joe Sanders – bass
Nate Wood – drums

ギラッド・ヘクセルマン、ジェラルド・クレイトンという旬なメンツ。
この盤予約中・・・





npr
Julian Lage On 'Piano Jazz: Rising Stars'
February 9, 2012

Julian Lage

ソロです





http://www.wbgo.org/
by kuramae2010 | 2012-02-18 01:47 | jazz | Comments(0)

Christian Scott / Anthem , Terence Blanchard / Tale Of God's Will

d0157552_1235435.jpgTerence Blanchard / Tale Of God's Will: Requiem For Katrina / Blue Note
Terence Blanchard (tp)
Aaron Parks (p)
Brice Winston (ts,ss)
Derrick Hodge (b)
Kendrick Scott (ds,per)   Zach Harmon (Tabla)

リリース:2007.8



この盤はアーロン・パークス、ケンドリック・スコットも参加、ということで買いました。


暢気に何の前情報もなく聴きましたが、1曲目はアフリカンな明るく弾む演奏。
2曲目あたりからストリングスが入り、アーロン・パークスのピアノ、、、


でも、前にも聴いたイメージ。。


聴き進むと曲想などからニューオリンズ出身のクリスチャン・スコットのアルバム「Anthem」と
限りなく近い位置にあるアルバムじゃないかと思えてきます・・・



テレンス・ブランチャード盤、タイトルが「神の意志の物語」

小さく印字してある、副題が「カトリーナのためのレクイエム」






・・・この2枚、アーロン・パークスはどんなイメージで参加していたのか、
1,2回聴いた感じでは「同じ」じゃないかと思いました。
役割的には「アンセム」のアーロン・パークスはとっても重要です。成り立たないほど。。





ニューオリンズの約8割の土地を水没させたハリケーン・カトリーナ。
救援の遅れや復興が進まない事への怒りや不平感は極限までいったようです。さらにイラク戦争への疑問。追い討ちをかけるサブプライム崩壊による金融破綻も重なり、カトリーナを機に 「 アメリカの自信喪失 」が加速したと見る方もいます。素人聴きでも2000年代後期のジャズに大きな影響があると感じています。

ハリケーン・カトリーナの直撃を受けた壊滅的な街の姿は、当時のニュースでも覚えているところですが、記憶では富めるアフリカ系アメリカ人層が住む湖畔の美しい街が跡形もなく消え去った映像が衝撃的でした。




クリスチャン・スコットの「Anthem」を聴いて、
なぜ20代の若者があんなにも沈鬱な演奏をずっと続けるのか、
気になり調べたところ(ググっただけ)、彼は生家を失っていました。

自分は失った経験まではありません。


カトリーナ災害時の政権はブッシュジュニアで、被害予測の甘さや対応の遅さが際立ちました。理由はイラク戦争へ多くのアフリカ系アメリカ人兵士を派遣していたエリアが、このニューオリンズだったようです。なので救援が来ないために亡くなった命や、戦争への予算を割かなかったことなど、アメリカっぽくないことへの不信が黒人を中心に有色層の間で爆発的に増大しました。後に現政権へ繋がる契機だったのかもしれません。
・・・どっかの国が同じふうな道のり


クリスチャン・スコットは、「アンセム」でカトリーナ災害の被害や故郷の惨禍も表現しましたが、
それ以上に政府への猛烈な批判と災害以降、浮上してしまった「人種差別問題」を核としたような気がします。



また「アンセム」で意外に感じたのは、
カトリーナ以前のニューオリンズの退廃感を表現したところです。


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ジャケットの隅に人型の白チョークがあり、脇に子どもが項垂れていて、
ページをめくると、兄か父が殺された黒人の女の子だということがわかります。


このジャケットのアートワークの背景は、以前から街の至る場所が落書きで埋め尽くされていて、
街の崩壊を表現しているカットです。カトリーナ前に既に人々や街は荒廃し輝きを失っていたという意味だと思います。後の暴動もありました。


後半ページにクリスチャン・スコットと寄り添う子供。


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距離感、視角がテレンス・ブランチャードと大きく違うところです。

テレンス・ブランチャードの1曲目はルーツであろうアフリカへパーカッション、ボイスを使い遡ります。トランペットはニューオリンズの古き良き時代か。他曲ではストリングスも。アートワークは災害後のニューオリンズで佇む自身も写しています。



至近距離で社会の空気をシリアスに感じていたのが、クリスチャン・スコットだったのかもしれません。
このあたりの視点が音楽にも顕れている、と感じます。
アーロン・パークスも同様です。



そんな自国のマインドの疲弊や変わり目、
失った街や人々への鎮魂歌、復活を決意する聖歌。


テレンス・ブランチャード、クリスチャン・スコット各々のルーツへの愛。怒りとか諦観が綴られた作品。
まるでグルーヴしないし、ノレない2枚、サウンドの裏側はどジャズです。



d0157552_123509.jpgChristian Scott / Anthem / Concord Jazz

Christian Scott (cor,tp,p,tb)
Aaron Parks (p, synth,Fender Rhodes)
Esperanza Spalding(b) (1, 4)
Marcus Gilmore (ds)



Matt Stevens (g) (1-3, 5-12)
Louis Fouche (as) (5, 6, 9-11)
Luques Curtis (b) (2, 3, 6-12)
Walter Smith Ⅲ(ts)(7-9)

録音:2007.01.26~30
by kuramae2010 | 2012-01-27 01:22 | jazz | Comments(0)