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うつし世は夢、夜の夢こそまこと

Sonny Rollins / A Night at The Village Vanguard / BLUENOTE

 Sonny Rollins / A Night at The Village Vanguard / BLUENOTE_d0157552_135096.jpgSonny Rollins / A Night at The Village Vanguard / BLUENOTE
Sonny Rollins (ts)
Wilbur Ware (b)
Elvin Jones (ds)

Donald Bailey (b)
Pete LaRoca (ds)
録音 1957.11.3




Sonny Rollinsのライヴを目の前1m程で聴いてきました。

触ってきたと言ってもいいのかもしれません。あの時代の匂いに突入されたと言うのか。
とにかく、27歳のSonny Rollinsは、好き嫌いを超えての天才的なリード奏者で、一流のインプロバイザーでした。

で、ロリンズのサウンドも凄いのですが、Wilbur Wareのぶっとさ。Elvin Jonesの機関車の様なグルーヴ感力。
「Softly As In A Morning Sunrise」 の唸り声からしてサウンドの一部で、あの日の演奏では私的に重要な要素。目の前1メートル程で観る千変万化のブラシワークは圧巻。ブラシショット1発でエルヴィンが何者か伝わるという。。。

夕暮れの帰り途は現実との折り合いをつける子供達の声。のどかな街並。

 Sonny Rollins / A Night at The Village Vanguard / BLUENOTE_d0157552_042836.jpg


たぶんVillage Vanguard の夜の部のSonny RollinsのLIVEそのものは、あ々だったんだろう。
そこらへんのLiveハウスで聴く体感は余裕で超えてまして、、超えてました。

JBL PARAGONと20年以上棲まれている方のタイムマシーン空間の音。
音だけじゃなくて匂いから、感情から、時代の空気すらも、と想像させる鳴り方。
ジャズに限らず音楽のあらゆる芯情や演奏者の情念を、生きる力として聴く者に伝える、かのような音。
音は人なりなんてことは思いませんが、音は生き様を映す鏡でもあるかもしれません。

物に溢れかえ選択できる今、一つの物をながく向き合う事の潔さ、禊。
僕の同じようなユニットが入った古いJBLで聴いた 「A Night at The Village Vanguard」 は、
2016年の春、12cmのデジタルディスクで聴いている過去のSonny Rollins。

..........ウチで明らかに欠如しているのが、アフリカ系アメリカンのグルーヴ感力。
ルーツを圧倒的に垣間見せる生命線。
あのPARAGONを超えるLiveを聴いたと思えるかどうかは誰でもなく、自分次第!!

春の夜は長いのです。



演奏曲
1.Old Devil Moon
2.Softly As In A Morning Sunrise
3.Striver' Row
4.Sonnymoon For Two
5.A Night In Tunisia*
6.I Can't Get Started

コンプリート盤18曲収録されているようです。



追記
ブログタイトルを「River side House」から「うつし世は夢、夜の夢こそまこと」っていう江戸川乱歩ゆかりの
ワードに変えたのですが、江戸川乱歩だけではありません。同じような意味合いのことは哲学者や物理学者、詩人、キャバ嬢、居酒屋のオヤヂからも聞いたことがありました。乙なオヤヂです。人によっていろんな解釈ができます。

替えた事にほとんど深い意味はありません。僕自身このブログを見るのは書く時とリンクしたyoutubeの音源から他を聴く時ぐらいです。たまーに読み返すと誤字脱字が酷くて嫌気がさしますw
by kuramae2010 | 2016-04-09 00:36 | jazz