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うつし世は夢、夜の夢こそまこと

Gerald Cleaver / Adjust / Fresh Sound New Talent

Gerald Cleaver / Adjust / Fresh Sound New Talent_d0157552_0334550.jpgGerald Cleaver / Adjust / Fresh Sound New Talent

Gerald Cleaver (ds)
Andrew Bishop (cl, ss,ts)   Mat Maneri (vla)
Ben Monder (g)          Craig Taborn (org,key)
Reid Anderson (eb,ab)

リリース:2001.7





拳に漲る血管は伊達じゃありません。

ジェラルド・クリーヴァーの2000年10月に録音されたリーダー盤。年明けぐらいに買った記憶。
ジャケ写の「目力」と拳の気合で興味を引かれつつ、Bill McHenry / Bill McHenry Quartet featuring Paul Motian で聴いた、ベン・モンダーとリード・アンダーソン。クレイグ・テイボーン買いです。

ジェラルド・クリーヴァー、最近ではヤロン・ヘルマンやヤコブ・アンデルシュコフ「Agnostic Revelations」、Jeremy Pelt「Men of Honor」に参加。


ファースト・インプレッション
1曲目からベン・モンダーの熱いギターが炸裂w手持ちの盤でガンガンいってるのが少ないせいか新鮮。続く「The Wheat And The Tares」 は、意味不明系なおどろおどろしい演奏。でもリード・アンダーソンのベースの不気味さがカッコいい。途中、マット・マネリのヴィオラ、ベン・モンダーのソロが狂ったように逝くサウンド。ベン・モンダーでスカッとできるこのコンポジションめちゃいい。フリージャズ、スレスレのスリルとブルックリン系サウンドのカオス。

2曲目との落差・・・「Force Of Habit」はミステリアスでダークな浮遊系なんですが、時おり全員でハモるユーモアさがあります。「Way Truth Life 」ベン・モンダーのネバり系浮遊ソロ?からはじまるアンニュイ感。リード・アンダーソンのクールなソロ。コラージュのようなバラっとした演奏からクリーヴァーがごっつくドライブをかけていき、テンション上がった即興でブツ切り。・・・テーマは、何気にいい曲。

ブルックリン・コンテンポラリーっぽい「Chinese Radio」。ユーモラスなサウンドとドスが効いたリズムの二面性ある表情。各人かなり自由に演ってる感あります。ヴィオラのマット・マネリは超アグレッシヴ。
続く「Sight」は苦手なパターン。前曲をひきづりながらの導入「Veil 」。クリーヴァーのビシバシのリズムの上でもわーっとするフロント。徐々にリズムと融合していく感はカッコいい。5分以降のリズムチェンジからフリーな即興。

熱さと暑さが漲る1枚。




演奏曲
1.Hover
2.The Wheat And The Tares
3.Force Of Habit
4.Way Truth Life
5.Chinese Radio
6.Sight
7.Veil



関連youtube
Yaron Herman Trio "Layla Layla" @ Sunside (Paris)






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GWに遊びにきた、友達にちょっと背の高い大きいスピーカーいりませんか?
と聞いたら、持ち運びできるの?と聞かれました。




コントン、、、ジェラルド・クリーヴァーの2000年意欲作、
このまとまり感のなさ、勢い、混沌から何が生まれてきたのでしょうか。
・・・なんかが生まれてんだと思いますw

熱いベン・モンダーが聴ける一枚!





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by kuramae2010 | 2012-05-06 01:22 | jazz