Gilad Hekselman / Split life / Smalls Records
先月・今月など直近に購入した盤をレーベルやカテゴリー毎に並べるのに役立ってます。
聴いて良かった盤は、棚へ。
またいつか聴く感じのCDは自室へと。。。
自主規制として、1列におよそ25枚入るので1ヶ月に1列までにすれば駄々買いすることもなさそう。
そんな中で、マイルス・デイビスの「Sorcerer」を初めて購入しました。アレンジが抜群に光って聴こえます。ウェイン・ショーターとマイルス・デイビスのソロを聴くと、二人のジェネレーションが感じられます。。2曲目の「pee wee」の演奏にはなんとも言えない共時性を覚えます。「Masqualero」のハンコックの出だしのフレーズが40年前以上だとは信じがたいものがあります。トニー・ウィリアムスの手数もかっこいい1967年の作品。鮮度が高い才能をコンポーズしていくマイルス・デイビスの求心力ゆえのアルバムなんでしょうね。2000年代以降の若手ジャズマンのモーダルの見本かと思うサウンド?当時、このアルバムはどれだけセールスできたのか疑問です。
一方、ハンニバル・マービン・ピーターソン(チルドレン・オブ・ザ・ファイア・リイシュー盤)、学生時代、この辺は一時期、ガチガチに聴いていた記憶。日本で手に入る発売されたレコードはグルッと探し回って全作あったと思います。。よく聴くので2枚とかもってたと記憶してます。ハンニバルを起点にジョージ・アダムスやデヴィッド・マレイなどのSoul note時代のレコードも懐かしい。今はCDだけが残ってます。。
今聴くと、博多で食べるトンコツラーメン的な味わい。毎日はいらないですが、時たま無性に思い出し、食べたくなる。
Gilad Hekselman / Split life / Smalls Records
Gilad Hekselman(g)
Ari Hoenig(ds)
Joe Martin(b)
リリース:2006.09.12
ギラド・ヘクセルマン(g)の2006年初リーダー作「スピリット・ライフ」。アリ・ホーニグトリオ&シャイ・マエストロの動画を見てリーダー作を購入。アリ・ホーニグ・グループのライブ映像では、相当演奏回数が多いのか、アグレッシブで複雑なドラミングに即応する上手いアグレッシブなギタリストという印象が強いです。
このアルバムではじめて知りましたがギラド・ヘクセルマンも、、イスラエル出身(1983年2月3日生まれ)。
マエストロがアリ・ホーニグ・グループで演奏しいる映像では、正直ヘクセルマンとの違和感を感じましたが、技術面で耳をひかれました。
これもライブ盤ですが、限られた音源の私的な印象ではこれまでアグレシッブさ、小難しいイメージがありましたが、リーダー作ではやさしいストレートなサウンドでややこしいフレーズや耳に難解なコードはなく、ヘクセルマンの原点を聴いた感じです。随所にアリ・ホーニグの自由なドラムが目立ちますが、ギラド・ヘクセルマンの歌ゴコロが妙に新鮮です。一音一音に込めた音、ゆったり目にグングン展開する!
発売当時のインタビュー記事では、ジム・ホールやビル・エバンス、アーマド・ジャマルからの影響を受けているとのこと。アーマド・ジャマルの影響はジャズだけに限らずヒップ・ホップ系のピアニストからのリスペクトがほんと多いです。たしかにSmalls Recordsレーベルの紹介でもあった、ヘクセルマンのピアノっぽいボイシング、左手と右手の役割を演奏中もやっています。特に低音などはその効果、厚みが出ていますね。アリ・ホーニグが煽るブラシや独特なポコポコサウンドがきても、速いアルペジオを重ねていっても危うい、粗い感じがしないです。
「Suite for Sweets」はヘクセルマンのオリジナルで、スイーツな曲です。が、とてもよく練られた構造とアレンジ、演奏です。
「When Will the Blues Leave」オーネット・コールマン曲。平行移動してくようなソロや跳ねる演奏など楽しげなトラック。
「Breatless」ヘクセルマンの2分ちょっとのオリジナルバラード曲。この曲もそうですが、ヘクセルマンのオリジナルは2つのちがうテーマが融合した感じです。
最近発売した新作も聴いてみたくなるデビュー作。
youtube
Gilad Hekselman Quartet - Hazelnut Eyes
メンツが新作と同じでしょうか。
Live @ The Jazz Gallery, March 2010
Gilad Hekselman - Guitar
Mark Turner - Sax
Joe Martin - Bass
Marcus Gilmore - Drums
by kuramae2010
| 2011-09-20 00:32
| jazz